ロシア:劇場のしおり


旧ブログ名:『サンクト・ペテルブルクからのひとこと日記』■サンクト・ペテルブルクやモスクワを中心に、ロシア各都市の劇場トピックスなどをご紹介しているJIC旅行センターのブログです。
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タグ:ミハイロフスキー劇場 ( 48 ) タグの人気記事

2017.12.3(夜) ミハイロフスキー・バレエ『シンデレラ』ソボレワ&レベデフ

アナスタシア・ソボレワ
ヴィクトル・レべデフ

「シンデレラ」昼夜鑑賞です。作品については、昼公演のポストをご覧いただければ幸いです。

 ソボレワはきっとシンデレラはハマリ役のはず!と思っていたのですが、いじめられてるのになぜかコミカルに見えるような類いの明るさはありませんでした。少し憂いのある役の方が合っているのかもしれません。しかし跳躍は大きくかつ軽やかですし、しっかりプリンシパルの踊りです。
 レベデフも、マッケイ同様、ピルエットで軸が崩れることはあるのですが、愛に生きる九州男児的な雰囲気があり、ザハロフ版により合っていました。プレパラシオンからもエネルギーを感じます。第3幕のパ・ド・ドゥで、シンデレラをリフトしながら、ぐるぐる高速で回るところでは、遠心力がすごそうでした。インタビューでも堂々と二人は新婚さんと語ってますが、なるほど愛の力かと納得しました。
 靴を探して世界中を旅し、スペインやアジア(トルコ?)の女性のスカートを片っ端からめくって、その場の男性女性に怒られて逃げるところも鮮やかで、サバイバルスキル高そうな王子です。

 仙女はエカテリーナ・ボルチェンコ。春はヴェロニカ・イグナチェワ、夏はアンドレア・ラッシャコワ、秋がアストチク・オガンネシアン、冬がアリシア・レイド。継姉がエカテリーナ・オダレンコとエカテリーナ・ベロヴォツカヤ。外国人が大分増えました。欧米のカンパニーでは珍しくありませんが、ロシアではかなり珍しいと思います。バレエ団の体制がまだこの国際化に追いついていないのか、カンパニーとしての一体感があまり感じられず、演出の個性に押されていたようにも感じられたのが残念です。

 全体的に夜公演は男性陣の方が頑張っていました。特に道化のロマン・ヴォルコフは跳躍力・柔軟性両方に恵まれ、道化を見慣れた私も「おお」と思う超絶技巧の連続でした。ダンス教師のアンドレイ・ヤフニュークのアントルッシャ(垂直に跳びながら足を打ち付ける動き)にも意地を感じました。



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by jicperformingarts | 2017-12-07 23:31 | 公演の感想(バレエ) | Comments(0)

2017.12.3(昼) ミハイロフスキー・バレエ『シンデレラ』ヤパーロワ&マッケイ

ジュリアン・マッケイ
サビーナ・ヤパーロワ

 第二次世界大戦が終わった1945年に世界初演のロスチスラフ・ザハロフ版と聞いていたので、どんなレトロな舞台かと思っていたら、振付は確かに古典的ですが、プロジェクションマッピングを多用した、ディズニー風の演出でした。ちょっとクリストファー・ウィールドンの「不思議の国のアリス」に似ています。特に、舞踏会で花火が打ち上げられる場面は、ここはディズニーランド??という感じでしたが、第1幕の四季の精の踊りの場面は、大人の私が見ても息をのむほど繊細な映像美です。しかし、紗幕越しにダンサーの踊りを観ることになるので(紗幕を下ろしっぱなしというわけではないですが)、オタク的にダンサーの動きを細かいところまで追いたい時は多少欲求不満になります。笑

 ヤパーロワ、マッケイともに今日が初役でした。マッケイは、ローザンヌ・コンクール2015年入賞の注目のダンサーですが、こちらの期待値が高すぎたのか、全幕で観てみると若者らしい疾走感が今ひとつでした。
 容姿に恵まれ、優美な雰囲気は王子に合っているのですが、男性はマッチョらしく!というあのソ連時代の演出なので、ますらおぶりな演技も求められる演出で、たとえば、第3幕冒頭では、侍従に国中から女性の靴を集めさせて、「この靴でもない、これでもない」と靴を侍従達に叩きつける場面があるのですが、マッケイのお行儀のよさが逆効果に働いて、わがまま坊ちゃんに見えてしまいました。あとは単純に技術的に軸がゆがみがちでした。

 ヤパーロワは派手な踊りではありませんが、結構身体絞って、先輩としてマッケイを支えている印象でした。第1幕、仙女と一緒にフェッテ・ドゥバンを続けるところはさすがにギリギリでしたが、そこは難易度が高すぎるのでしかたないです。
 第3幕のパ・ド・ドゥでは、ヤパーロワの軽いながらも正確な踊りのおかげか、マッケイをソロで観た時より、マッケイ達にスピード感がありました。ただ、20歳になるかならないかの年齢で、パートナーの貢献ありきだろうとデュオでしっかり魅せられるのは大きな才能なので、今後に期待です。

 仙女はスヴェトラーナ・ヴェドネンコ。最近のミハイロフスキー・バレエは、ほっそりとしてて綺麗なんだけどなんかプレーンで頼りないな…という若手ソリストが多いのですが、そんな中にあって、彼女の安定感は立派に一つの個性で、仙女役にも合っていました。四季の精は、春がアンナ・クリギナ(桜色の衣装が美しい)、夏がアンドレア・ラッシャコワ、秋がイリーナ・ジャロフスカヤ、冬がユリヤ・ルキヤネンコでした。冬のルキヤネンコ、ホームページ観ても経歴が出て来ないのですが、ポワントも強く、ポーズの一つ一つが美しく決まっていて良かったです。

 継母がクセニヤ・ルーシナ。継姉がタチアナ・ミリツェワとアストチク・オガンネシアン。なんだかんだで保守的な版だからか、そこまで皆さん女捨ててないです。笑 振付はバロッテ多用、グランフェッテ有りと、舞踊上の見せ場もしっかりあります。もちろん、顔芸もばっちりです。

 なお、基本的な筋立てはアシュトン版などの他の王道の演出とそう変りませんが、第3幕、王子がシンデレラを探して継母達の家を訪問するところでは、継姉達が靴を強奪して試着→継母が試着するも入らない→継姉が継母にハサミを差し出す、という流れで、足指を切り落とそうとする継母を止めに入ろうとしたシンデレラのスカートから靴がこぼれ落ちて、王子が「あっ…!」となります。その後顔を手で覆って座り込むシンデレラが奥ゆかしくて萌えました。


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by jicperformingarts | 2017-12-04 22:34 | 公演の感想(バレエ) | Comments(0)

2017.4.15 ミハイロフスキー・バレエ『ドン・キホーテ』

アンジェリーナ・ヴォロンツォーワ
デニス・マトヴィエンコ

 ヴォロンツォーワ、大分ふっくらしてしまっており、踊りが若干重そうでした。ふっくらしたのも元は怪我の影響とのことで、回転等のテクニックも抑え気味でした。32回転フェッテは全部シングルで最後まで腰に手を当てたというもので、最後はよろめいてしまいましたが、愛嬌でごまかした感じです。
 マトヴィエンコは黒髪になっていたので、最初誰だかわかりませんでした(笑)ノヴォシビルスク・バレエの芸術監督ですが、まだ38歳ということで、ヴァリエーションなど、要所要所では高いテクニックをしっかり魅せてくれます。そして、細かく練られた演技の方に好印象でした。
 ドゥリアードの女王はアンドレア・ラッシャコワ。身体のラインの美しい黒髪美人さんですが、きゃしゃな分、デヴェロッペでは脚がぷるぷるしていました。この点で比較すると、第3幕のグラン・パのヴァリエーション(この演出だとデヴェロッペが多用される振付です)のスヴェトラーナ・ベドネンコの強靱な脚から生まれる派手やかさとは対照的です。

 という感じで、実は主役の方々の演技に興奮することはなかったのですが、脇が充実してたのでとても楽しめた公演でした。特に、ミハイル・ヴェンシコフがエスパーダ役で気合いの入ったマント裁きや上体の反り具合で盛り上がりました。アムール役のアンナ・クリギナも、アップテンポな音楽の中で大きな踊りを見せてくれました。鼻売り娘のタチアナ・ミリツェワとマリヤ・ドミトリエンコも、踊りでも演技でも、舞台をより生き生きとしたものにしてくれました。それぞれの役に見所があるので、やっぱり『ドン・キホーテ』っていいな~と思いました。



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by jicperformingarts | 2017-04-21 20:18 | 公演の感想(バレエ) | Comments(0)

HP更新記録(2016.11.21):ペテルブルク12月公演予定

12月サンクト・ペテルブルクの公演予定を作成しました。

 12月サンクト・ペテルブルクの公演予定を更新しました。
 マリインスキー劇場では、12月7~11日に「ニーンベルング」の指輪のツィクルスがあります。合間に挟むのがオルフの「カルミナ・ブラーナ」というあたりが、なんというかさすがゲルギエフ率いるオペラです(※ツィクルスの指揮はゲルギエフではありません)。
 また、会場がミハイロフスキー劇場ではなくエルミタージュ劇場なので、一覧には記載していませんが、12月31日にイワン・ワシーリエフ振付の「クリスマス・キャロル」世界初演が予定されており、ワシーリエフ他、イリーナ・ペレン等の出演も予定されています。行ってみようかなと思い、チケット情報をクリックしたところ、チケットが一律20,000ルーブリ(約36000円)でぎょっとしました。今はルーブル安なので、円にするとさほどではないですが、いやはやこちらもさすがです。
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by jicperformingarts | 2016-11-21 08:24 | HP更新記録 | Comments(0)

HP更新記録(2014.9.27):10~12月サンクト・ぺテルブルク公演予定

11月サンクト・ペテルブルクの公演予定を作成しました。
12月サンクト・ペテルブルクの公演予定を作成しました。
1月サンクト・ペテルブルクの公演予定を作成しました。


 マリインスキー劇場は、ボリショイ劇場等の他の主要なオペラハウス中でも公演予定の公表が遅いのですが、シーズン頭にシーズン・チケットを売り出しており、これの対象公演数が多いので、シーズン閉幕までの公演が一部把握できます。ここ数年は、ブログでこのシーズン・チケットの公演をご紹介していたのですが、HP形式の方がやはりわかりやすいので、今年はHPに記載しました。まずは年末の年始のご参考ということで、1月までです。
 なお、10~12月のミハイロフスキー劇場では、怒涛のようにオペラの新制作が続きます。
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by jicperformingarts | 2014-09-27 14:43 | HP更新記録 | Comments(0)

【ご案内】イリーナ・ペレン&マラト・シェミウノフ特別レッスンと懇親会

栃木県壬生町のバレエ・スタジオ「アーティスト・ホーム・ヴィレッジ」にて、8月23日(土)午後に、レニングラード国立バレエ(ミハイロフスキー・バレエ)の看板ソリスト、イリーナ・ペレンとマラト・シェミウノフが指導を行うとのことです。日にちが迫っておりますが、まだお申込みを受け付けているそうですので、ご関心のある方は、以下リンク先をご参照いただければ幸いです。

詳細・申込書はこちらです。
http://www12.plala.or.jp/ahv0025/chirashi/IrinaPerren&MaratShemiunovOPresson.pdf

 なお、18:00~19:00の懇親会のみの参加も可能とのことです。日本でも人気のダンサーと交流できるチャンスは貴重ではないかと思いますので、バレエをやっていないという方も要チェックです。
 スタジオの最寄駅は小金井駅で、上野駅または新宿駅から約70分というロケーションです。栃木県といっても南部なので、行ってみると東京からも結構近い印象です。以前、マヤ・ドゥムチェンコのレッスンでもこのスタジオにお邪魔したことがありますが、土地の使い方が贅沢で雰囲気のよいスタジオでした(その際のレポはこちら。)。
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by jicperformingarts | 2014-08-18 01:42 | Comments(0)

HP更新記録(2013.12.16):11月~12月サンクト・ペテルブルク公演予定

12月サンクト・ペテルブルクの公演予定を更新しました。
1月サンクト・ペテルブルクの公演予定を作成しました。



 すでに12月も半ばではございますが、ペテルブルク1月の公演予定を作成しました。1月10日まではロシアが冬休みのため、公演が盛りだくさんです。
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by jicperformingarts | 2013-12-24 00:37 | Comments(0)

チェリャビンスク国立劇場:バレエ・フェスティバル第5回「タチヤナ・プレジェイナからの招待」

 チェリャビンスク・バレエのプリマ、タチヤナ・プレジェイナをメインに据えたフェスティバルが6月に開催されます。彼女については、モスクワのクレムリン・バレエで活躍していたけれど家庭の都合でチェリャビンスクに戻ってきたバレリーナということで、ロシアのバレエ雑誌でも特集されたりしていました。チェリャビンスク国立劇場に行った時は、彼女のポストカード集が売られていたので、まさに看板となるプリマなのではないかと思います。

http://www.chelopera.ru/sidebanner/index/v-festival-baleta-tatyana-predeina-priglashaet

6月2日(日)18:00~
「開幕ガラ・コンサート~舞踊生活25周年を記念して~」
ペルミ国立バレエ学校の生徒も出演予定

6月6日(木)18:30~
「アニュータ」
アニュータ:タチヤナ・プレジェイナ
モデスト:ゲンナーディ・ヤーニン(ボリショイ・バレエ)

6月14日(金)18:30~
「ジゼル」
ジゼル:タチヤナ・プレジェイナ
アルベルト:ドミトリー・グダーノフ(ボリショイ・バレエ)

6月16日(日)18:00~
「ロシア・バレエのスター達によるガラ・コンサート」
マラト・シェミウノフ(ミハイロフスキー・バレエ)
イリーナ・ペレン(ミハイロフスキ-・バレエ)

Photo:JIC旅行センター
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by jicperformingarts | 2013-05-10 23:15 | フェスティバル情報 | Comments(0)

サンクト・ペテルブルク:アンドリス・リエパのアニバーサリー企画

ペテルブルクにて、アンドリス・リエパの50歳の誕生日を記念した、二つの企画が予定されています。チラシでは、イルゼ・リエパ、マニュエル・ルグリ、ニコライ・ツィスカリーゼ、パトリック・ド・バナが出演とありますが、うちルグリ、バナが何の演目に出演するのかは不明です。

4月4日(木)19:00~
於:コンサート・ホール<オクチャブリスキー>

『アンドリス・リエパ アニバーサリー公演』
http://www.bkz.ru/about_action.html?id=886

第一部「シェヘラザード」
ゾベイダ:イルゼ・リエパ
金の奴隷:ニコライ・ツィスカリーゼ
シャリアール:アンドリス・リエパ
クレムリン・バレエ

第二部「小品集」
詳細不明

4月5日(金)~7日(日)19:00~
※4月6日(土)は15:00~/19:00~の二回公演
於:ミハイロフスキー劇場
『21世紀のバレエ・リュッス』

http://mikhailovsky.ru/en/afisha/detail/309598/

第一部「クレオパトラ~イダ・ルビンシュテイン~」(世界初演)
音楽:ストラヴィンスキー、リムスキー=コルサコフ、マスネ、グラズノフ、フォーレ、テクビレク
振付:パトリック・ド・バナ

第二部「火の鳥」
音楽:ストラヴィンスキー
振付:アンドリス・リエパ(復刻)
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by jicperformingarts | 2013-03-13 23:44 | イベント・ゲスト情報 | Comments(0)

HP更新記録(2012.11.04):11月公演予定(出演者情報)

11月モスクワの公演予定を更新しました。
11月サンクト・ペテルブルクの公演予定を更新しました。


 ボリショイ劇場、マリインスキー劇場、ミハイロフスキー劇場の11月のキャスト情報を追加しました。来月以降の公演予定も近日中に作成しようと思います。
 今月15日からマリインスキー・バレエの来日公演が始まりますが、この時期のマリインスキー劇場のキャストを眺めていると、日本で観れるかなと期待していたダンサーが、現地残留組でちょっと残念です。
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by jicperformingarts | 2012-11-04 00:01 | HP更新記録 | Comments(0)


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