ロシア:劇場のしおり


旧ブログ名:『サンクト・ペテルブルクからのひとこと日記』■サンクト・ペテルブルクやモスクワを中心に、ロシア各都市の劇場トピックスなどをご紹介しているJIC旅行センターのブログです。
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10/28 マリインスキー劇場 「海賊」 

メドーラ/ ソフィア・グメロワ 
コンラッド/ダニラ・コルスンツェフ
アリ/レオニード・サラファーノフ
ギュリナーラ/アナスタシア・コレゴワ


 アナスタシア・コレゴワがお目当てで行った公演です。なるほどたたき上げというだけあって、優雅さはマリインスキーの中にあってはさほどでもないものの、意識してレッスンしないと出来ないような動きをサラッとやるので、好印象でした。
 今日の一番人気はサラファーノフで、切れ味のよい超絶技巧で客席を沸かせてくれました。とはいえコルスンツェフもグメロワをクリアに9回転まわしていて、負けてないな~と思いました。彼は本当にサポート上手です。こんな感じで、主役4人がそれぞれ様々な持ち味で、全体にバランスの良い公演でした。
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# by jicperformingarts | 2007-10-28 14:05 | 公演の感想(バレエ)

4/2 エイフマン・バレエ『アンナ・カレーニナ』(コンセルヴァトーリヤ)

 チャイコフスキーの音楽を使ったエイフマン・バレエの2幕仕立ての新作です。一幕がやや長く60分程度、二幕が40分位でしょうか。思うに、エイフマンの全幕作品は後半が良いです。この作品も、二幕の方がずっと良かったです。
 トルストイの同名の小説がもとになっていますが、ほどよく抽象的になっています。まず、カレーニンが偏執狂のようにアンナを愛していて、キモイ!!と思わずにはいられないくらい素敵でした。ねっとりぶりがかなり強調されていて、それはアンナもドン引きするだろうと思いましたが、それだけに、ウロンスキーより光っていたかも知れません。
 一幕の終わり方の、暗闇のなかにおもちゃの機関車とアンナ、という光景がとても印象的でした。子どもへの愛情がじんわりと伝わってきます。ただ、子どもへの愛情はここでしか強調されません。二幕以降の二人の破局は、社会的な軋轢という外部的なものだけが原因に見えてしまうので、夫は捨てられてても子どもは捨てられないアンナの葛藤も、もっと盛り込んで欲しかったと個人的に思います。
 とはいうものの、二幕でアンナが上流社会に振り回されて振り回されて気が狂っていくシーンは強烈です。とてもダイレクトな表現方法ですが(そのまんま振り回されてる、とも言う)、陳腐ではなくひたすら圧倒的でした。
 あとは自殺のシーン。ロシア人は、やはりこのお話をよく知っているようで、汽車の音が聞こえてきた瞬間、皆身を乗り出します。そして、汽車の音とアンナの狂気がピークに達した瞬間、アンナが飛び込んで自殺するのですが、この緊張感と、それがはじけて、アンナの死体が無機質に運ばれていくシーンの静けさの対比が見事で、なんとも言い難い余韻が残るエンディングでした。

このプルミエはダブルキャストだったのですが、結局どちらが踊ったのかアナウンスがなかったので、両方記載しておきます。

アンナ: マリヤ・アバショ-ワ or ヴェラ・アルブゾワ
カレーニン:アルベルト・ガリチャーニン or オレグ・マルコフ
ウロンスキー:ユーリ・スメカロフ or アレクセイ・トゥルコ
 
 
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# by jicperformingarts | 2005-04-02 19:00 | 公演の感想(バレエ) | Comments(0)

9/18 マールイ劇場『ジゼル』

鹿野沙絵子
キリル・ミャスニコフ


 新国立劇場からの研修生、鹿野沙絵子さんがジゼルを踊るというので行ってみました。当初アルブレヒトはロマン・ミハリョフとなっていましたが、突然キリル・ミャスニコフに変更になりました。
 鹿野さんのジゼルはとても清楚で手垢が付いてない感が、最上階まで伝わってきました。バロッテを繰り返すところはとても可愛らしかったですが、もっと細かいステップになると、脚裁きがあまりキレイではないなあと思ってしまいました。ただ、だからといって好感度が下がった訳ではなく、手を抜いている印象は全く受けませんでした。個人的には、2幕よりも1幕の方が気に入りました。というのも、2幕で観客に見せなければいけない「愛してるから許す」という説得力が今ひとつだったからです。すみません。
 ただ、それはミャスニコフにも責任のあることだったと思います。サポートは盤石と言っていいレベルだと思いますし、ノーブルといえば非常にノーブルです。ただ、そのノーブルが裏目に出て、イマイチドラマとして盛り上がらない…という結果に感じられました。
 この日のミルタはイリーナ・コシェレワ。アカデミックな踊りの中に、ドロドロした女の恨みがほの見えた気がしました(笑) そして、ドゥ・ウィリのなかで、とても腕の動きが美しく、ムードがある子がいるなあと思ったら、エレーナ・コチュビラでした。
 全く関係ないですが、2幕の群舞の見せ場で笑いが起こってちょっとカルチャーショックでした。
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# by jicperformingarts | 2004-09-18 19:00 | 公演の感想(バレエ) | Comments(0)

3/12 マリインスキー劇場 『バヤデルカ』

ダリア・パヴレンコ
イーサン・スティーフェル
エルヴィラ・タラソワ


 第3回マリインスキー国際バレエ・フェスティバルもいよいよ大詰めというこの公演は、ヴィハレフ復元版『バヤデルカ』でした。セルゲイ・ヴィハレフが19世紀当時を復元したというものですが、『眠れる森の美女』同様、踊りはかなり少なかったです。当然、その分マイムが増えるのですが、逆にそこが面白い所もありました。具体的には、舞姫ニキヤが、恋敵にあたる王女ガムザッティに呼び出され、いつの間にか直接対決となるシーンです。呼びされた時、ニキヤは戦士ソロルとの仲をガムザッティが知っているとは知らないのですが、まず、ガムザッティがそれはそれは愛らしく、「私、もうすぐ結婚するの。あなたその時祝福の踊りを捧げてくれる?」と聞き、ニキヤが「喜んで」と言ったところで、「これが私の婚約者よ」と言ってソロルの肖像画を突きつける、という感じで、なんてえげつない(笑)

 まず、主役のパヴレンコですが、表情はしっとりしていて良かったです。ただ、踊りそのものに奥ゆかしさが今ひとつ…なので、少しちぐはぐな印象を受けました。
 一方、アメリカン・バレエ・シアターからのゲスト、イーサン・スティーフェルは持ち前のテクニックの華やかさに加え、体型も上手く絞って、長身で筋骨逞しい堂々たる戦士振りでした。ヴィハレフ版では、短いソロが2~3回、まともなソロは、4幕(最終幕)に一回のみ、という感じなので、その最終幕のソロは非常に気合いが入っていました。ただ、復元版の衣装はその気合いの入った踊りにはあまりにも窮屈なのか、跳躍したはずみに、帽子(アラビア風の金銀宝石がシャラシャラ縫いつけられた布製の帽子をイメージして下さい)の金飾りがパアーっと散ってしまいました。ハプニングと言えばハプニングなのですが、その瞬間がとても印象に残っています。
 王女ガムザッティを務めたのは、既にベテランとも言えるタラソワです。悪役ではあるのですが、ソロルの愛を得られないことを悟っているような、聡明なガムザッティ像に好感を持ちました。洗練された軽やかな踊りは、王女の品格に相応しく、フェッテはスピードが速く、ピタッと止まっていました。

 その他、この日影の王国のトリオを踊ったのは、オレーシア・ノヴィコワ、タチヤナ・トカチェンコ、アリーナ・ソーモワ。個人的には、ノヴィコワの上体の引き上げっぷりに感心しました。トカチェンコは、影らしからぬ迫力があり、ソーモワはどこか機械的というかカクカクした印象でした。あと、マヌーを踊ったオブラスツォーワは、くりくりしていて可愛いの一言につきます。
 
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# by jicperformingarts | 2004-03-13 19:00 | 公演の感想(バレエ) | Comments(0)


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