ロシア:劇場のしおり


旧ブログ名:『サンクト・ペテルブルクからのひとこと日記』■サンクト・ペテルブルクやモスクワを中心に、ロシア各都市の劇場トピックスなどをご紹介しているJIC旅行センターのブログです。
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2017.12.3(昼) ミハイロフスキー・バレエ『シンデレラ』ヤパーロワ&マッケイ

ジュリアン・マッケイ
サビーナ・ヤパーロワ

 第二次世界大戦が終わった1945年に世界初演のロスチスラフ・ザハロフ版と聞いていたので、どんなレトロな舞台かと思っていたら、振付は確かに古典的ですが、プロジェクションマッピングを多用した、ディズニー風の演出でした。ちょっとクリストファー・ウィールドンの「不思議の国のアリス」に似ています。特に、舞踏会で花火が打ち上げられる場面は、ここはディズニーランド??という感じでしたが、第1幕の四季の精の踊りの場面は、大人の私が見ても息をのむほど繊細な映像美です。しかし、紗幕越しにダンサーの踊りを観ることになるので(紗幕を下ろしっぱなしというわけではないですが)、オタク的にダンサーの動きを細かいところまで追いたい時は多少欲求不満になります。笑

 ヤパーロワ、マッケイともに今日が初役でした。マッケイは、ローザンヌ・コンクール2015年入賞の注目のダンサーですが、こちらの期待値が高すぎたのか、全幕で観てみると若者らしい疾走感が今ひとつでした。
 容姿に恵まれ、優美な雰囲気は王子に合っているのですが、男性はマッチョらしく!というあのソ連時代の演出なので、ますらおぶりな演技も求められる演出で、たとえば、第3幕冒頭では、侍従に国中から女性の靴を集めさせて、「この靴でもない、これでもない」と靴を侍従達に叩きつける場面があるのですが、マッケイのお行儀のよさが逆効果に働いて、わがまま坊ちゃんに見えてしまいました。あとは単純に技術的に軸がゆがみがちでした。

 ヤパーロワは派手な踊りではありませんが、結構身体絞って、先輩としてマッケイを支えている印象でした。第1幕、仙女と一緒にフェッテ・ドゥバンを続けるところはさすがにギリギリでしたが、そこは難易度が高すぎるのでしかたないです。
 第3幕のパ・ド・ドゥでは、ヤパーロワの軽いながらも正確な踊りのおかげか、マッケイをソロで観た時より、マッケイ達にスピード感がありました。ただ、20歳になるかならないかの年齢で、パートナーの貢献ありきだろうとデュオでしっかり魅せられるのは大きな才能なので、今後に期待です。

 仙女はスヴェトラーナ・ヴェドネンコ。最近のミハイロフスキー・バレエは、ほっそりとしてて綺麗なんだけどなんかプレーンで頼りないな…という若手ソリストが多いのですが、そんな中にあって、彼女の安定感は立派に一つの個性で、仙女役にも合っていました。四季の精は、春がアンナ・クリギナ(桜色の衣装が美しい)、夏がアンドレア・ラッシャコワ、秋がイリーナ・ジャロフスカヤ、冬がユリヤ・ルキヤネンコでした。冬のルキヤネンコ、ホームページ観ても経歴が出て来ないのですが、ポワントも強く、ポーズの一つ一つが美しく決まっていて良かったです。

 継母がクセニヤ・ルーシナ。継姉がタチアナ・ミリツェワとアストチク・オガンネシアン。なんだかんだで保守的な版だからか、そこまで皆さん女捨ててないです。笑 振付はバロッテ多用、グランフェッテ有りと、舞踊上の見せ場もしっかりあります。もちろん、顔芸もばっちりです。

 なお、基本的な筋立てはアシュトン版などの他の王道の演出とそう変りませんが、第3幕、王子がシンデレラを探して継母達の家を訪問するところでは、継姉達が靴を強奪して試着→継母が試着するも入らない→継姉が継母にハサミを差し出す、という流れで、足指を切り落とそうとする継母を止めに入ろうとしたシンデレラのスカートから靴がこぼれ落ちて、王子が「あっ…!」となります。その後顔を手で覆って座り込むシンデレラが奥ゆかしくて萌えました。


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# by jicperformingarts | 2017-12-04 22:34 | 公演の感想(バレエ) | Comments(0)

HP更新記録(2017.12.01) :12月モスクワ、ペテルブルク公演予定

12月モスクワの公演予定を作成しました。
12月ペテルブルクの公演予定を作成しました。

 12月のモスクワ、サンクト・ペテルブルクの公演予定を更新しました。今年も年末年始は公演が盛りだくさんですが、特にペテルブルクでは12月21~24日まで、フィギュアスケートのロシア選手権が開催されますので、そちらも見応えがあるかと思います。



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# by jicperformingarts | 2017-12-03 00:19 | HP更新記録 | Comments(0)

エイフマン・バレエ:ペテルブルク2017年12月公演予定

 エイフマン・バレエはロシアを代表するモダン・バレエ振付家のボリス・エイフマン率いるカンパニーで、その代表作の一つ、『アンナ・カレーニナ』は日本の新国立劇場バレエ団で上演されたこともあります。12月にサンクト・ペテルブルクで集中的に公演を行う予定ですので、御紹介します。会場はいずれもアレクサンドリンスキー劇場です(市内最中心部にあるのでアクセス至便。)。


12月4日(月)20:00~「ロダン」
12月5日(火)20:00~「ロダン」
12月7日(木)20:00~「ロシアン・ハムレット」
12月8日(金)20:00~「ロシアン・ハムレット」
12月12日(火)20:00~「オネーギン」

本拠地はサンクト・ペテルブルクなのですが世界中を巡業しており(2018年1月は中国、2月はカナダ、3月バルト3国など)、少なくとも2017年12月以降は当面ペテルブルクでの公演はないようです。



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# by jicperformingarts | 2017-11-24 07:31 | エイフマン・バレエ公演情報 | Comments(0)

ククラチョフ猫劇場(猫のサーカス)2018年1月公演予定

モスクワのククラチョフ猫劇場(猫のサーカス)の1月の公演予定です。元旦から公演があります。
1月9日以降の公演については、今後追加されるかもしれませんが、結構メリハリつけて公演を行っているサーカスなので、1月中下旬は公演がない可能性もあります。上旬までで13公演こなしたらもう十分だろうという気もします。笑

(HP英語版には公演予定が掲載されていません。)

1月1日(月)18:00~
1月2日(火)12:00~/15:00~/18:00~
1月6日(水)12:00~/15:00~/18:00~
1月7日(木)12:00~/15:00~/18:00~
1月8日(金)12:00~/15:00~/18:00~



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# by jicperformingarts | 2017-11-22 07:22 | 猫のサーカス公演情報 | Comments(0)

ククラチョフ猫劇場(猫のサーカス)2017年12月公演予定

モスクワのククラチョフ猫劇場(猫のサーカス)の12月の公演予定です。12月22日から大晦日までは公演数が増えます。少し古いですが、2008年にこのサーカスに行った時の感想はこちら です。猫好きの方や、アクロバットは観てて怖いわ~という方にはお勧めです。

(HP英語版には公演予定が掲載されていません。)

12月1日(金)16:00~
12月2日(土)14:00~
12月3日(日)12:00~
12月5日(火)18:00~
12月6日(水)18:00~
12月8日(金)16:00~
12月9日(土)14:00~
12月10日(日)12:00~
12月12日(火)18:00~
12月13日(水)18:00~
12月15日(金)16:00~
12月16日(土)14:00~
12月17日(日)12:00~
12月22日(金)12:00~/15:00~/18:00~
12月23日(土)12:00~/15:00~/18:00~
12月24日(日)12:00~/15:00~/18:00~
12月25日(月)12:00~/15:00~/18:00~
12月26日(火)12:00~/15:00~/18:00~
12月27日(水)12:00~/15:00~/18:00~
12月28日(木)12:00~/15:00~/18:00~
12月29日(金)12:00~/15:00~/18:00~
12月30日(土)12:00~/15:00~/18:00~
12月31日(日)15:00~


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# by jicperformingarts | 2017-11-11 14:14 | 猫のサーカス公演情報 | Comments(0)

ペテルブルク:イワン・ワシーリエフと仲間たち~all the best, Moms~(11月26日)

11月26日に、サンクト・ペテルブルクにて「イワン・ワシーリエフと仲間たち~all the best, Moms~」が開催されます。副題は、ママ達の幸運を祈る!位の意味でしょうか。キャストも結構豪華なので、概要を御紹介します。


日時:11月26日(日)19:00~
会場:コンサートホール<オクチャブリスキー>
出演者(予定):
イワン・ワシーリエフ
マリヤ・ヴィノグラードワ
クリスチーナ・クレトワ
レオニード・サラファーノフ
ディアナ・コスィレワ
イーゴリ・ツヴィルコ
デニス・サーヴィン
ヴァレリヤ・ザパースニコワ
イワン・ザイツェフ
ヴャチェスラフ・ロパーチン
アナスタシア・スタシケーヴィチ
オレーシア・ノヴィコワ
アンドレイ・メルクリエフ
アレクセイ・クズネツォフ
セミョン・チュージン

会場の正式名称はコンサートホール<オクチャブリスキー>なのですが、現地ではBKZ(ベーカーゼー)と言った方が通じます。モスクワ駅の近くにあるのでアクセスもいいです。会場の写真はこちら



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# by jicperformingarts | 2017-11-08 07:54 | イベント・ゲスト情報 | Comments(0)

HP更新記録(2017.11.01) :11月モスクワ、ペテルブルク公演予定

11月モスクワの公演予定を作成しました。
11月ペテルブルクの公演予定を作成しました。

 11月のモスクワ、サンクト・ペテルブルクの公演予定を更新しました。日本では芸術の秋ですが、ロシアも丁度秋休みなので、特に11月上旬は公演が盛りだくさんです。
 なお、ロシア革命100周年と関連して、11月8、9日にマリインスキー劇場で「スパルタクス」が予定されていますが、こちらはかの有名なグリゴロヴィッチ版ではなくヤコブソン版ですのでご注意ください(大分昔ですが、ヤコブソン版の感想はこちら)。



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# by jicperformingarts | 2017-11-02 07:57 | HP更新記録 | Comments(0)

HP更新記録(2017.09.30) :10月モスクワ、ペテルブルク公演予定

10月モスクワの公演予定を作成しました。
10月ペテルブルクの公演予定を作成しました。

 ブログに投稿するのを失念しておりましたが、10月のモスクワ、サンクト・ペテルブルクの公演予定を更新しました。本格的にシーズンが始まり、盛りだくさんなプレイビルになっています。マリインスキー劇場では「ニーベルングの指輪」のツィクルス上演も予定されていますので、体力のある方はぜひ挑戦されてはいかがでしょうか。





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# by jicperformingarts | 2017-10-08 18:08 | HP更新記録 | Comments(0)

HP更新記録(2017.08.21) : 9月モスクワ、ペテルブルク公演予定

9月モスクワの公演予定を作成しました。
9月ペテルブルクの公演予定を作成しました。

 9月のモスクワ、サンクト・ペテルブルクの公演予定を更新しました。ボリショイ劇場・マリインスキー劇場ともに9月12日がシーズン開幕ですが、マリインスキー劇場の方は前夜祭的に9月6日から公演を行っています。今年はシルバーウィークの祝日の並びがあまりよくないですが、この時期のモスクワ・ペテルブルクは色々な演目が楽しめるプレイビルになっています。



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# by jicperformingarts | 2017-08-21 07:39 | HP更新記録 | Comments(0)

サマーラ国立バレエ:第17回アラ・シェレスト記念クラシック・バレエ・フェスティバル

 ロシアのサマーラ国立バレエにて、10月20~29日まで、第17回アラ・シェレスト記念クラシック・バレエ・フェスティバルが開催されます。今回はボリショイからのゲストが盛りだくさんですので御紹介します。サマーラは沿ヴォルガ連邦管区の都市です。ロシアのバレエ雑誌では、ロシア国内でも高水準のバレエ団という扱いなので、長年行ってみたいと思っている劇場です。


10月20日(金)18:30~「プティパ・ガラ」
ニーナ・カプツォーワ(ボリショイ・バレエ)
セミョン・チュージン(ボリショイ・バレエ)他

10月22日(日)18:30~「ジゼル」
ニーナ・カプツォーワ(ボリショイ・バレエ)
セミョン・チュージン(ボリショイ・バレエ)

10月25日(水)18:30~「バヤデルカ」
アンナ・ニクーリナ(ボリショイ・バレエ)
デニス・ロチキン(ボリショイ・バレエ)

10月27日(金)「眠れる森の美女」
エフゲーニヤ・オブラスツォーワ(ボリショイ・バレエ)
デニス・ロチキン(ボリショイ・バレエ)

10月29日(日)18:30~「閉幕ガラ・コンサート」
エフゲーニヤ・オブラスツォーワ(ボリショイ・バレエ)
デニス・ロチキン(ボリショイ・バレエ)


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# by jicperformingarts | 2017-08-04 07:22 | フェスティバル情報 | Comments(0)

【ロシア鉄道駅】ロストフ・ナ・ドヌー

Photo: JIC旅行センター
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訪問時期:2017年6月
駅の名前:РОСТОВ-ГЛАВНЫЙ

市中におけるおおよその位置:
市中心部から西に少し外れたところに駅があります。500mほど歩けばすぐ中心部ですが、バスやマルシュルートカも多く走っています。
※駅名をコピペしてGoogle map等で検索すると早いです。

トイレ:
1階にも2階にもあります。

シャワー:
駅の入口向かって右側(写真から見える高い建物)が仮眠室になっており、そこでシャワーも使えるようです。

手荷物預かり所:
1階の、駅に入講して左手付きあたりにあります。普通のスーツケースであれば一日150ルーブル(約300円)です。
インターネット:ロシア国鉄のフリーWifiがあります。

その他お店情報:
マルシュルートカ・バス停のある広場からはバス・ターミナルの方が近く、鉄道駅は少し歩いて陸橋をくぐったところにあります。少しわかりにくいですが「ВОКЗАЛ」と書いてある高い建物が目印になるので(一番上の写真の右側にある建物です)、迷うことはないと思います。
中に入ってみるととても新しく、清潔な駅でした。1階にお店・カフェが沢山あります。

マルシュルートカ・バス停のある広場には、とてもレトロでかわいい汽車がありました。
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鉄道駅の前には昔ながらの露天がいくつかあります。
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# by jicperformingarts | 2017-08-02 07:54 | ロシアの鉄道駅 | Comments(0)

2017.4.17 アレクサンドリンスキー劇場「シンデレラ」(ペルミ・バレエ)

感想の下書きまで書いてずっと放置していたのですが、2017年4月のダンス・オープンにて、ペルミ国立バレエが招聘されてペテルブルクのアレクサンドリンスキー劇場で公演を行ったので、その感想です。

ポリーナ・ブルガーコワ
セルゲイ・メルシン

 海外での知名度はあまり高くないと思いますが、ロシアを代表する現代舞踊の振付家のアレクセイ・ミロシュニチェンコ演出です。舞台を1957年のソ連政権下のロシアに移し、パロディがふんだんに盛り込まれていて、ロシア人観客の受けもとても良かったです。

<第一幕>
モスクワのグラーヴヌィ劇場(ロシア語でグラーヴヌィ=主な、の意)では、全ロシア・フェスティバルのために「シンデレラ」を新制作することになった。当初は、有名な演出家が、フランスのパリ・オペラ座からのフランソワ・レナール(=王子)をゲストに迎え、劇場のプリマ達(=継母たち)で制作予定だったが、空中分解してしまう。結果、新進振付家のユーリ・ズヴェーズダチキンと、新人ダンサーのヴェーラ・ナジェージナ(=シンデレラ)、フランソワで新制作することになる。文化大臣臨席でのリハーサル(当時の検閲プロセスの一つ、四季の精の踊りがこの場面に置き換えられています。またこの文化大臣も、おそらくエカテリーナ・フルツェワのパロディで面白いです)も無事に通過。

<第二幕>
本番も大成功でヴェーラとフランソワは恋に落ちる。しかし、公演成功を祝うクレムリンでのパーティー(=舞踏会の場の延長)のちょうど12時、KGB職員が現れ、ヴェーラにスパイ容疑ありと告げ、フランソワに24時間以内の国内退去を命じる。

<第三幕>
騒動後もヴェーラはグラーヴヌィ劇場に留まることが出来たが、スペイン、トルコへの海外公演(王子がシンデレラを探す旅がこの海外公演に置き換えられています)への参加は許可されず、一人留守番となる。ツアー中、フランソワは同行していたユーリに、ヴェーラへの手紙を渡してくれるように頼む。ヴェーラは手紙を読んで喜ぶが、しかし、意地悪なプリマによって、文化大臣の前でその手紙の存在を暴露され、ついにヴェーラはモロトフ(現在のペルミ)の劇場へ転任となる。ユーリがヴェーラを追ってモロトフへやってくる。二人は、信頼関係をはぐくみ、結婚する。

 結婚相手がフランソワではなくユーリというところは、御伽話にあるまじき結末ではありますが、第一幕から、ユーリがヴェーラに思いを寄せているのがわかりやすかったのと、どこかユーリもヴェーラもおどおどしていて似たもの同士の雰囲気だったので、唐突さはありません。あの時代はそういう夫婦もたくさんいたんだろうな、と説得力があります。

 粗筋はざっくり上記のような感じですが、舞踊的には、第二幕のシンデレラ初演の劇中劇がと、ヴェーラとフランソワとデート(=舞踏会の王子とシンデレラのPDD)がハイライトでしょうか。前者は、ロココ風の衣装・装置がとても華やかです。なお、仙女の役は、劇場で長年働くトウシューズ職人に置き換えられていて、この職人と、彼がプレゼントしたトウシューズに励まされて初演を乗り切る、ということになっています。
 後者は、リラの花咲く月夜のアレクサンドロフスキー公園を散歩しながら、フランソワが風船をプレゼントしたりと、なんとも健全な昔ゆかしい、マイナスイオン溢れるパ・ド・ドゥでした。なお、振付自体はほぼクラシックですが、KGB達のいい加減な足取りの踊りは面白かったです。

 ヴェーラ=シンデレラ役のポリーナ・ブルガーコワは、スタイルも良く、ほどよく筋肉質な脚が美しいです。ポーズの一つ一つ、特にリフトされている時のポーズが綺麗です。スパイ容疑をかけられて、フランソワと引き裂かれるところは、さすがに舞踏会で魔法が解けちゃう~レベルの話ではないので、迫真の演技でした。当時スパイ容疑をかけられるということが何を意味するか、生々しい記憶も持つ観客も少なくなかったようで、この場面は客席の空気も少し違いました。

 フランソワ=王子役のセルゲイ・メルシンは最近ちょっと珍しい男らしい踊りです。自信たっぷりそうなオラオラ系の演技で、パリ・オペラ座らしい雰囲気はまったくありません。笑 ブルガーコワとのパートナーシップあってのものですが、サポートがとても上手で、シンデレラの劇中劇での、空中での2回転半のリフトや、夜の公園での場面でのリフトなど、自然と客席から拍手が起きる鮮やかさです。



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# by jicperformingarts | 2017-07-31 07:44 | 公演の感想(バレエ) | Comments(0)

クレムリン大会宮殿:第4回バレエ・フェスティバル

 9月23~29日まで、モスクワのクレムリン大会宮殿にて、第4回バレエフェスティバルが行われますので、概要を御紹介します。基本的にはモスクワ3~4番手のクレムリン・バレエ団の公演で、主役がゲストという形態です。
 ボリショイ劇場も新シーズンが始まっている頃ですので、この時期モスクワでは多様なバレエ公演が観られそうです。

http://kremlinpalace.org/ru/content/vi-festival-baleta
※英語版にはキャスト詳細がありません。

9月23日(土)14:00~「くるみ割り人形」
マルタ・ペトコワ(ソフィア国立バレエ、ブルガリア)
ニコラ・ハジタネフ(ソフィア国立バレエ、ブルガリア)

9月24日(日)18:00~「ジゼル」
ニコレッタ・マンニ(ミラノ・スカラ座バレエ)
ティモフェイ・アンドリヤーシェンコ(ミラノ・スカラ座バレエ)

9月26日(火)19:00~「バヤデルカ」
ポリーナ・セミオノワ(ベルリン国立バレエ、ABT)
イワン・ザイツェフ(ミハイロフスキー・バレエ)

9月28日(木)19:00~「ドン・キホーテ」
アディアリス・アルメイダ(キューバ国立バレエ、ローマ国立バレエ)
タラス・ドミトロ(サンフランシスコ・バレエ)

9月29日(金)19:00~「白鳥の湖」
サラ・レーン(ABT)
ワディム・ムンタギロフ(英国ロイヤル・バレエ)

会場の雰囲気のご参考まで、写真はこちらです。ソ連時代は会議場だった施設なので、伝統的なオペラハウスではありませんが、その分(?)なんといっても客席数が多いので、チケットはボリショイ等と比べてお安めです。なお、クレムリン内にあるだけあって、セキュリティも厳しく、クレムリン入口から会場にたどり着くまでに15分以上かかることもありますので(開演直前はセキュリティも混んでます)、余裕をもって来場されることをお勧めします。


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# by jicperformingarts | 2017-07-29 23:54 | フェスティバル情報 | Comments(0)

ペテルブルク:ユスーポフ宮殿2017年8月公演予定

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 サンクト・ペテルブルクの観光名所であるユスーポフ宮殿は、内部にプライベート・シアターを構えていますが、この劇場はまだ現役で、時折公演を行っています。とても小規模な劇場ですが、人形の家のようで、女性ならばときめくこと間違いなしです。私はときめきを超えて興奮しました。笑 
 8月はマリインスキー劇場・ミハイロフスキー劇場も閉鎖されていますので、この時期渡航される予定の方には、このユスーポフ宮殿もお勧めです。少なくとも日本語での字幕はないと思いますが、「ジプシー男爵」はヨハン・シュトラウスⅡ世の、「メリー・ウィドウ」はフランツ・レハールのそれぞれ代表作で有名曲も多いですし、あらすじを事前に少し調べていけば話の筋は追いやすいので、普段オペラを観ないという方にもとっつきやすい演目かと思います。



 8月6日(日)19:00~オペレッタ「ジプシー男爵」
 8月12日(土)19:00~オペレッタ「ジプシー男爵」
 8月19日(土)19:00~オペレッタ「メリー・ウィドウ」






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# by jicperformingarts | 2017-07-24 07:00 | ユスーポフ宮殿公演情報 | Comments(0)

ククラチョフ猫劇場(猫のサーカス)2017年8月公演予定

モスクワのククラチョフ猫劇場(猫のサーカス)の8月の公演予定です。8月は主なオペラハウスが閉まっているので、サーカスに挑戦してみるのもいいかもしれません。少し古いですが、2008年にこのサーカスに行った時の感想はこちら です。猫好きの方や、アクロバットは観てて怖いわ~という方にはお勧めです。

http://www.kuklachev.ru/afisha/
(HP英語版には公演予定が掲載されていません。)

8月5日(土)14:00~
8月6日(日)12:00~
8月11日(金)16:00~
8月12日(土)14:00~
8月13日(日)12:00~
8月18日(金)16:00~
8月19日(土)14:00~
8月20日(日)12:00~
8月25日(金)16:00~
8月26日(土)14:00~
8月27日(日)12:00~

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photo: JIC旅行センター


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# by jicperformingarts | 2017-07-11 08:52 | 猫のサーカス公演情報 | Comments(0)


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