ロシア:劇場のしおり


旧ブログ名:『サンクト・ペテルブルクからのひとこと日記』■サンクト・ペテルブルクやモスクワを中心に、ロシア各都市の劇場トピックスなどをご紹介しているJIC旅行センターのブログです。
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HP更新記録(2017.12.08 :1月モスクワ、ペテルブルク公演予定

1月モスクワの公演予定を作成しました。
1月ペテルブルクの公演予定を作成しました。

 1月のモスクワ、サンクト・ペテルブルクの公演予定を更新しました。
 ちょうど、年末年始のロシアの劇場巡りの個人旅行の計画を立てているところですが、「アナと雪の女王」の影響か、全ロシア的にオペラは「カイとゲルダの物語」、バレエは「雪の女王」が流行中です(もちろん「くるみ割り人形」は鉄板ですが)。とはいえ冬休みにあたる1月上旬は公演数が非常に多いので、年末年始ロシアへ渡航される方は、劇場詣ではいかがでしょうか。




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by jicperformingarts | 2017-12-08 08:13 | HP更新記録 | Comments(0)

2017.12.3(夜) ミハイロフスキー・バレエ『シンデレラ』ソボレワ&レベデフ

アナスタシア・ソボレワ
ヴィクトル・レべデフ

「シンデレラ」昼夜鑑賞です。作品については、昼公演のポストをご覧いただければ幸いです。

 ソボレワはきっとシンデレラはハマリ役のはず!と思っていたのですが、いじめられてるのになぜかコミカルに見えるような類いの明るさはありませんでした。少し憂いのある役の方が合っているのかもしれません。しかし跳躍は大きくかつ軽やかですし、しっかりプリンシパルの踊りです。
 レベデフも、マッケイ同様、ピルエットで軸が崩れることはあるのですが、愛に生きる九州男児的な雰囲気があり、ザハロフ版により合っていました。プレパラシオンからもエネルギーを感じます。第3幕のパ・ド・ドゥで、シンデレラをリフトしながら、ぐるぐる高速で回るところでは、遠心力がすごそうでした。インタビューでも堂々と二人は新婚さんと語ってますが、なるほど愛の力かと納得しました。
 靴を探して世界中を旅し、スペインやアジア(トルコ?)の女性のスカートを片っ端からめくって、その場の男性女性に怒られて逃げるところも鮮やかで、サバイバルスキル高そうな王子です。

 仙女はエカテリーナ・ボルチェンコ。春はヴェロニカ・イグナチェワ、夏はアンドレア・ラッシャコワ、秋がアストチク・オガンネシアン、冬がアリシア・レイド。継姉がエカテリーナ・オダレンコとエカテリーナ・ベロヴォツカヤ。外国人が大分増えました。欧米のカンパニーでは珍しくありませんが、ロシアではかなり珍しいと思います。バレエ団の体制がまだこの国際化に追いついていないのか、カンパニーとしての一体感があまり感じられず、演出の個性に押されていたようにも感じられたのが残念です。

 全体的に夜公演は男性陣の方が頑張っていました。特に道化のロマン・ヴォルコフは跳躍力・柔軟性両方に恵まれ、道化を見慣れた私も「おお」と思う超絶技巧の連続でした。ダンス教師のアンドレイ・ヤフニュークのアントルッシャ(垂直に跳びながら足を打ち付ける動き)にも意地を感じました。



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by jicperformingarts | 2017-12-07 23:31 | 公演の感想(バレエ) | Comments(0)

2017.12.4 エイフマン・バレエ「ロダン」アバショーワ&ボロブエフ

マリヤ・アバショーワ
セルゲイ・ボロブエフ

 やっと全幕で観ることが出来ました。19世紀フランスの彫刻家の巨匠オーギュスト・ロダンの弟子であり恋人だったカミーユ・クローデルの物語です。
 簡単な粗筋としては、生き生きと奔放にパリで彫刻を学ぶカミーユと、当時既に成功していたロダンが出会い、芸術家としても恋人としても惹かれ合う。しかしロダンには、ローズ・ブーレという長年連れ添った内縁の妻がいた。更に、芸術家としての才能の格差、作品をことごとくロダンの模倣と批評家に酷評されることにカミーユは苦しみ、ロダンとの破局後、心を病んでいくというものです。舞台上の構成としては、上記の合間合間に、精神病院で粘土を大事そうに抱えるカミーユが描かれます。

 まず、ダンサーの身体が彫刻のようなので、彫刻家というテーマとバレエの相性がいいなと思いました。彫刻の制作場面も、盤上に乗ったボディ・ファンデーションのみの男女達が絡み合って密着し、石の塊のようになったところから、ロダンやカミーユに腕や脚、頭を引っ張りだされていくことで、彫像の体をなしていきます。音楽はサン=サーンスの交響曲第三番や死の舞踏で、張り詰めた音楽が、創作活動の厳しさ・エキセントリックさを盛り上げています。それまでロダンがどれだけ浮気しようと献身的に支えてきたローズが、創作活動に没頭する二人に疎外感を覚えて平常心を失っていくのも納得です。
 また、第2幕では、金属棒が網のように張り巡らされたパネルが舞台奥に置かれ、ロダンやカミーユが、その金属棒で身体を支えつつ身をよじって苦悩を表現しますが、一緒にひしめきあってロダンやカミーユにつきまとう群舞の彫刻達は、まるで生きたレリーフのようです。
 群舞達が演じるのは無機質な彫刻(白塗りなので、ちょっと舞踏っぽいです)だけではありません。パリの生き生きしたダンスホールや洗濯娘などの民衆もダイナミックに踊ります。ここまでの身体能力の群舞を揃えて、しかもまとまりがあるカンパニーはヨーロッパ全体で見ても稀だと思います。

 若く美しく、ヌードモデルもやっちゃう奔放さ、そして大工仕事にも近い彫刻の制作に打ち込む、男勝りの才能に溢れた女性ということで、カミーユは力強くかっこいいエイフマン・バレリーナにもぴったりの役です。マリヤ・アバショーワも長身のクールビューティーで、股関節の可動域もさることながら強靱さもあります。
 そんな彼女ですが、第2幕でロダンと破局し、若い男女がキャッキャウフフと盛り上がるダンスホールで、一人で2つのグラスにシャンパンを注ぐ場面での哀愁は半端ないです。哀愁だけでは済めばいいのですが、酒瓶を赤子のように抱えるところは痛々しく(史実ではロダンとの子供を中絶しています)、段々心が蝕まれている過程が描かれます。そして、黒い布が舞台上を覆ってカミーユを翻弄し、そしてその布が舞台上手に移動すると、布の裏側に控えたダンサーがレリーフのように浮き上がり、カミーユを飲み込みます。そして、打ちのめされたカミーユには精神病院患者達に手招きされ、抗いきれずに彼女達に手を引かれて、ゆるゆると上手袖に連れていかれてしまいます。丁度2週間前に彼女の「アンナ・カレーニナ」も観ましたが、観客に狂気を叩きつけるようなアンナとは違い、カミーユの狂気の世界は弱々しく儚いものでした。

 ロダンは、セルゲイ・ボロブエフ。作中では、二人の出会いの場面の時点で既に42歳ということで、髪も少しグレイに染めていたナイスミドル風です。実際のロダンがどうかは知りませんが、脚フェチっぽい偏執的な芸術家像です。しかし実際は1986年生まれのダンサーなので、パとパの繋ぎまでエネルギーに満ちており、芸術家としてのカリスマ性は感じます。しかしこのエネルギーがカミーユへの愛情表現に使われることはあまりなかった気がします。カミーユは何より芸術家としての自分をインスパイアする存在、という感じで、それも芸術至上主義の残酷さではありますが。

 ロダンの内縁の妻役のローズはアリーナ・ペトロフスカヤ。上背がある分、踊りは若干重そうでしたが、ロダンの理想の象徴だったカミーユに対して、地上的というか、カミーユに嫉妬してロダンにしがみつく女のねっとり感も上手く出ていました。


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by jicperformingarts | 2017-12-05 16:15 | 公演の感想(バレエ) | Comments(0)

2017.12.3(昼) ミハイロフスキー・バレエ『シンデレラ』ヤパーロワ&マッケイ

ジュリアン・マッケイ
サビーナ・ヤパーロワ

 第二次世界大戦が終わった1945年に世界初演のロスチスラフ・ザハロフ版と聞いていたので、どんなレトロな舞台かと思っていたら、振付は確かに古典的ですが、プロジェクションマッピングを多用した、ディズニー風の演出でした。ちょっとクリストファー・ウィールドンの「不思議の国のアリス」に似ています。特に、舞踏会で花火が打ち上げられる場面は、ここはディズニーランド??という感じでしたが、第1幕の四季の精の踊りの場面は、大人の私が見ても息をのむほど繊細な映像美です。しかし、紗幕越しにダンサーの踊りを観ることになるので(紗幕を下ろしっぱなしというわけではないですが)、オタク的にダンサーの動きを細かいところまで追いたい時は多少欲求不満になります。笑

 ヤパーロワ、マッケイともに今日が初役でした。マッケイは、ローザンヌ・コンクール2015年入賞の注目のダンサーですが、こちらの期待値が高すぎたのか、全幕で観てみると若者らしい疾走感が今ひとつでした。
 容姿に恵まれ、優美な雰囲気は王子に合っているのですが、男性はマッチョらしく!というあのソ連時代の演出なので、ますらおぶりな演技も求められる演出で、たとえば、第3幕冒頭では、侍従に国中から女性の靴を集めさせて、「この靴でもない、これでもない」と靴を侍従達に叩きつける場面があるのですが、マッケイのお行儀のよさが逆効果に働いて、わがまま坊ちゃんに見えてしまいました。あとは単純に技術的に軸がゆがみがちでした。

 ヤパーロワは派手な踊りではありませんが、結構身体絞って、先輩としてマッケイを支えている印象でした。第1幕、仙女と一緒にフェッテ・ドゥバンを続けるところはさすがにギリギリでしたが、そこは難易度が高すぎるのでしかたないです。
 第3幕のパ・ド・ドゥでは、ヤパーロワの軽いながらも正確な踊りのおかげか、マッケイをソロで観た時より、マッケイ達にスピード感がありました。ただ、20歳になるかならないかの年齢で、パートナーの貢献ありきだろうとデュオでしっかり魅せられるのは大きな才能なので、今後に期待です。

 仙女はスヴェトラーナ・ヴェドネンコ。最近のミハイロフスキー・バレエは、ほっそりとしてて綺麗なんだけどなんかプレーンで頼りないな…という若手ソリストが多いのですが、そんな中にあって、彼女の安定感は立派に一つの個性で、仙女役にも合っていました。四季の精は、春がアンナ・クリギナ(桜色の衣装が美しい)、夏がアンドレア・ラッシャコワ、秋がイリーナ・ジャロフスカヤ、冬がユリヤ・ルキヤネンコでした。冬のルキヤネンコ、ホームページ観ても経歴が出て来ないのですが、ポワントも強く、ポーズの一つ一つが美しく決まっていて良かったです。

 継母がクセニヤ・ルーシナ。継姉がタチアナ・ミリツェワとアストチク・オガンネシアン。なんだかんだで保守的な版だからか、そこまで皆さん女捨ててないです。笑 振付はバロッテ多用、グランフェッテ有りと、舞踊上の見せ場もしっかりあります。もちろん、顔芸もばっちりです。

 なお、基本的な筋立てはアシュトン版などの他の王道の演出とそう変りませんが、第3幕、王子がシンデレラを探して継母達の家を訪問するところでは、継姉達が靴を強奪して試着→継母が試着するも入らない→継姉が継母にハサミを差し出す、という流れで、足指を切り落とそうとする継母を止めに入ろうとしたシンデレラのスカートから靴がこぼれ落ちて、王子が「あっ…!」となります。その後顔を手で覆って座り込むシンデレラが奥ゆかしくて萌えました。


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by jicperformingarts | 2017-12-04 22:34 | 公演の感想(バレエ) | Comments(0)

HP更新記録(2017.12.01) :12月モスクワ、ペテルブルク公演予定

12月モスクワの公演予定を作成しました。
12月ペテルブルクの公演予定を作成しました。

 12月のモスクワ、サンクト・ペテルブルクの公演予定を更新しました。今年も年末年始は公演が盛りだくさんですが、特にペテルブルクでは12月21~24日まで、フィギュアスケートのロシア選手権が開催されますので、そちらも見応えがあるかと思います。



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by jicperformingarts | 2017-12-03 00:19 | HP更新記録 | Comments(0)


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■コンサート
モスクワ音楽堂
チャイコフスキー記念モスクワ・コンセルヴァトーリア
チャイコフスキー記念コンサート・ホール(*Moscow Philharmonic Society)
ボリショイ・ザール(*マールイ・ザールと共通)

■その他(編集中)
サンクト・ペテルブルク国立児童音楽劇場
アレクサンドリンスキー劇場
マールイ・ドラマ劇場
ヴォルコフ・ドラマ劇場(ヤロスラヴリ)

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