ロシア:劇場のしおり |
by jicperformingarts
カテゴリ
|
メドーラ/アレクサンドラ・ティモフェエワ
コンラッド/アイダル・シャイドゥーリン ビルバンド/アンドレイ・ロパーエフ グリゴローヴィッチによる改訂版です。音楽もあらすじ・設定もかなり作り変えてありました。まずアリとギュリナーラは出てきません。物語としては自然になったと思いますが、原典版(?)のあの不自然さが古典らしさだったんだと実感しました。結構安っぽくなったような気が…。 メドーラは奴隷商人に養われている秘蔵の一品という設定なのですが、登場した瞬間のソロが、コンサートでよく見る“エスメラルダ”のヴァリエーションだったり、衣装が基本真紅だったのもあって、可憐さはあまりなかったです。ティモフェーエワの笑顔がそもそもサイボーグっぽいせいもありますが(笑)、華はあるし、ピルエット3回転もするんとこなすテクニックもあるので、悪くなかったと思います。 そして海賊コンラッドは友人のビルバンドと嵐に巻き込まれるけど、かろうじて難破を免れ上陸したところでメドーラを見初めて、救出ついでにさらっちゃう、という設定。この役を踊ったシャイドゥーリンは見た目はいいけども、跳躍の着地で必ずもたつくのが気になります。一方のビルバンド、ロパーエフは回転が上手でよかったです。それにしても極道の世界は制裁が恐ろしいです。最後、コンラッドを騙したことがバレた彼はパアンと射殺されてしまいます。 ランケデム(奴隷商人)はおじいちゃんという設定なので、本来ギュリナーラとランケデムが踊るパ・ド・ドゥは「奴隷と奴隷商人」というディベルティスマンに変更されています。ここではクリスチーナ・クレトワが頑張っていました。プレパラシオン(跳躍など大技の前の“準備”の動き)が雑なのが気になるものの、身体能力は抜群です。アラベスクにしろポジションに入るのが早いので、テンポの早い動きも軽やかにこなしていました。 衣装・装置は遠目には美しいけど、オペラグラスで見ると、柄の不調和が気になります。そして花園の場ではあまりに色とりどりすぎてこちらも調和を損なっている印象。メドーラが蛍光ピンクのチュチュだったのにもヒエーと思いました。
by jicperformingarts
| 2008-02-25 19:00
| 公演の感想(バレエ)
|
検索
リンク集
■JIC旅行センター
メインページ ■JICトピックス■~ロシア・旧ソ連の情報あれこれ~ エンターテイメントのページ ■バレエ/オペラ ボリショイ劇場 マリインスキー劇場 モスクワ音楽劇場 ノーヴァヤ・オペラ(モスクワ) ミハイロフスキー劇場 エカテリンブルク国立劇場 ペルミ国立劇場 ノヴォシビルスク国立劇場 タタール国立劇場(カザン国立歌劇場) バシキール国立劇場(ウファ) サマーラ国立劇場 チェリャビンスク国立劇場 サラトフ国立劇場 クラスノヤルスク国立劇場 ボロネジ国立劇場 ニジニ・ノヴゴロド国立劇場 ロストフ国立音楽劇場 アストラハン国立劇場 チュバシ国立劇場 オムスク国立音楽劇場 国立ブリャート歌舞劇場 コミ共和国国立劇場(スィクティフカル) カザフスタン国立オペラ劇場 アルメニア国立オペラ劇場 リヴィヴ国立オペラ劇場(ウクライナ) エルミタージュ・バレエ クレムリン・バレエ モスクワ・シティ・バレエ エイフマン・バレエ タッチキン・バレエ ヤコブソン・バレエ(サンクト・ペテルブルク・アカデミー・バレエ) パンフィーロフ・バレエ ■コンサート モスクワ音楽堂 チャイコフスキー記念モスクワ・コンセルヴァトーリア チャイコフスキー記念コンサート・ホール(*Moscow Philharmonic Society) ボリショイ・ザール(*マールイ・ザールと共通) ■その他(編集中) サンクト・ペテルブルク国立児童音楽劇場 アレクサンドリンスキー劇場 マールイ・ドラマ劇場 ヴォルコフ・ドラマ劇場(ヤロスラヴリ) タグ
マリインスキー劇場(158)
その他サンクト・ペテルブルク(103) ボリショイ劇場(92) その他モスクワ(82) その他地方都市(66) ミハイロフスキー劇場(49) モスクワ音楽劇場(38) ノヴォシビルスク劇場(29) マリインスキー国際バレエフェスティバル(25) エイフマン・バレエ(17) ゴールデン・マスク(14) くるみ割り人形(13) ワガノワ・バレエ学校(13) 白鳥の湖(11) エカテリンブルク(10) ノヴォシビルスク(10) ドン・キホーテ(6) Twitter
以前の記事
その他のジャンル
ファン
記事ランキング
ブログジャンル
画像一覧
|
ファン申請 |
||