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ロシア:劇場のしおり


旧ブログ名:『サンクト・ペテルブルクからのひとこと日記』■サンクト・ペテルブルクやモスクワを中心に、ロシア各都市の劇場トピックスなどをご紹介しているJIC旅行センターのブログです。
by jicperformingarts
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2/5 “サンクト・ペテルブルグ・オペラ” 「眠れる森の美女」(カレリア共和国音楽劇場による公演) 

       オーロラ/ラリサ・イワノワ 
      デジーレ王子/ピョートル・バザロン
      女王/ディアナ・スミルノワ
      カラボス/アンドレイ・リャボフ
 

 キリル・シモノフが首席バレエマスターを務めるバレエ団による遠征公演で、当然この作品も彼の振付です。彼はマリインスキー・バレエの「くるみ割り人形」などを手がけ、またノヴォシビルスク・バレエに振付けた「シンデレラ」ではロシアで最も権威あるといわれる“ゴールデン・マスク”賞で入賞しているので、ロシアを代表するコンレンポラリー・ダンスの振付家なのかなと思います。
舞台が非常に狭いし、コンテンポラリー(現代作品)なので断言は出来ませんが、容姿から察するに、バレエ団のレベルはそこまで高くないです。二の腕がみなさん結構タプタプ…。マリインスキー劇場より容姿チェックに厳しいと言われるエイフマン・バレエを観た翌日なので、余計に気になりました。
 作品としては風刺てんこもりで面白かったと思います。大きな特徴としては、まずカラボスがカッコイイ男性として大きく扱われることと、それから冗長でもある結婚式の場面をバッサリ切っているところでしょうか。
 その他オーロラに美徳を授けるはずの妖精たちが“乱暴の精”“吝嗇の精”“横柄の精”で、当然そんな方々に祝福されたオーロラは美しいけど野獣のようなお姫様に成長し、母親の女王様は「誕生日プレゼントよ♪」と言って婚約者たちをプレゼントする、という感じで、クラシックとはかなり異なります。振付そのものは、何せ舞台が小さくて群舞が8人載れば既に窮屈そうなくらいなので、よかったのか正直わかりません。
 それにしてもロシアの観客は正直です。“幻影の場”でオーロラと王子のデュオでは(なぜか)王子が一枚ずつ脱いでいくのですが、観客どよめきすぎです(笑) その他オーロラを助け出すべくカラボスと闘うシーンでは絶妙な間合いでパコーンとカラボスを蹴っていて、「え?今普通に蹴ったよね?」「すごいナチュラルに蹴ったよね?」と、またどよめいてました。私も吹き出しちゃった一人なんですが。
by jicperformingarts | 2008-02-06 19:00 | 公演の感想(バレエ)
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