ロシア:劇場のしおり |
by jicperformingarts
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メグミ・サカノ エケル・フナカア ハルカ・ウエムラ 60分の一幕バレエです。チルチルとミチルとその仲間達の登場から、冒険中に出会う方々とのエピソードまで、ひたすら踊りで語られます。子供向けバレエでは登場人物に動物が多くなる傾向があるのですが、やはり着ぐるみは…うーん正直厳しい…、という部分あり、あと衣装もところどころ原色が強すぎて、好みではないところもありましたが、装置は全体にシックで、プロジェクション・マッピングもちゃちくなく取り入れており、青い鳥のチュチュも繊細で、演出全体でみて子供だましな印象はありませんでした。 「母の愛の妖精」が出てくるところはこのバレエ独特な点かもしれませんが、基本的にメーテルリンクの小説に忠実な演出です。チルチル(エケル・フナカア)とミチル(メグミ・サカノさん)は、犬のチロや、砂糖、パン、ミルク、火、光の精と青い鳥を探す旅に出て、思い出の国や、夜の宮殿や光の部屋、森、庭園を旅し、家に帰ってくると、クリスマスのプレゼントに青い鳥の入った鳥かごが母親から贈られる、というものです。 ミチルと青い鳥(ハルカ・ウエムラさん)と、日本人女性がお二人活躍していました。童話の青い鳥、という役どころなら、『眠りの森の美女』のカナリヤを青くしてもいいのかもしれませんが、この演出では意外なほど謎めいた存在に描かれています。どちらかというと、『火の鳥』から獰猛さを抜いたような感じです。また、小鳥という点では『シュラレー』のシュユンビケとも比較したくなりますが、シュユンビケの快活さともまた違います。原作の粗筋を改めて調べてみると、捕まえようと思っても捕まえられない、捕まえようとすれば苦難が伴う、捕まえたと思ったら死んでしまう、そしてまたどこからか姿を現す、という非現実の象徴ともいえる存在とのこと、ファム=ファタール性もあるのかもしれません。 マリインスキー沿海州劇場はとても近代的で美しい建築でした。
by jicperformingarts
| 2019-06-04 08:28
| 公演の感想(バレエ)
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