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ロシア:劇場のしおり


旧ブログ名:『サンクト・ペテルブルクからのひとこと日記』■サンクト・ペテルブルクやモスクワを中心に、ロシア各都市の劇場トピックスなどをご紹介しているJIC旅行センターのブログです。
by jicperformingarts
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2014.12.29 ロイヤル・バレエ「ドン・キホーテ」

アエロフロートでバレエ巡り~ロンドン編~

 今回は、アエロフロート利用で、成田→モスクワ→ロンドンで、ロンドンで3泊した後、ロンドン→モスクワでロシア国内に5泊滞在、その後モスクワ→成田のフライトで帰国というスケジュールです。ロシア在住の人へのお土産が多いので早く身軽になりたい、モスクワ→ヨーロッパ各都市へのフライトが遅延すると公共交通機関がなくなる、といった理由から、普段はロシアに行ってからヨーロッパという旅程が多いですが、今回はこのロイヤル・バレエの「ドン・キホーテ」が観たかったので、ヨーロッパが先になりました。


 ナタリア・オシポワ&マシュー・ゴールディングでキャスティングされていたこの公演ですが、オシポワが怪我のため、マリアネラ・ヌニェスに、そしておそらくゴールディングは怪我ではないのでしょうが、パートナーシップの都合かで、ティアゴ・ソアレスになりました。キャスト変更の紙を見ていなかったので、舞台上で「あれっ」となりましたが、いや~ヌニェス&ソアレスのドン・キホーテは萌えますね!(笑)セリフが聞こえてきそうなコミカルなやりとりはもちろん、特にヌニェスの演技でしょうか、非常に激しくどついておきながらもバジルへの愛溢れる目線は素敵です。
 
 ソアレスは全体におっとりした踊りで、ヌニェスのキトリを見守る感じでしょうか。演技はコミカルだったので、もう少し弾けてもよかった気がしますが。
 ヌニェスですが、第1幕のソロといい、酒場のシーンといい、何もそんな前のめりで全力疾走しなくても…と思うほどの張り切りぶりでしたが、足音も小さく、クラシックとして抑えるべきところは抑えているので、ガサツな感じはしません。第三幕のソロでもエシャッペやパッセの連続部分も、力強いとはまた違うのですが、本当に楽しそうで、こちらまでにこにこしてしまいます。夢の場のドゥルシネアのヴァリエーションのポップの部分もそういう感じだったので、これがヌニェスの個性なのかなと思いました。グランフェッテは、前半に一回、4,5回転を入れていましたが、その後は軸がブレがちの中、無理やり根性でダブルを織り交ぜるという感じで、そこは少し残念でした。

 エスパーダは平野亮一さん。こういう役を当てられる日本人って珍しいなと思いますが、納得の体格です。切れ味は抑えめですが、重量感があり、大物闘牛士の風格がありました。
 森の女王はクレール・カルバート。腕と脚の動きは調和していて、丁寧に踊っているのは伝わってくるのですが、脚がゴワッと上がって、可動域の限界でガグッと止まる感じで、なめらかさには欠ける印象です。
アムールのヤスミン・ナグディは、一回立ちそびれたような気がしましたが、テンポの速い音楽につられて動きが小さくなることもなく、良かったと思います。
 キトリの友人はヘレン・クロウフォードと金子扶生。並んで踊ると、やはり金子さんの華やかさが際立ちます。回転の軸も小気味よく、音の一瞬先に鮮やかにポーズが決まるので、こういうパキッとした踊りは合うなあと思いました。


 カルロス・アコスタが演出したこのプロダクション、男性演出だけあって、男性の見せ場が多いです。第1幕のバジルの二つのソロ、また野営の場の「バヤデルカ」の音楽を使ったキトリとバジルのパ・ド・ドゥなど、ヌレエフ版の影響が随所に見られます。第1幕は、男性4人組が出て、舞台を盛り上げるところも少し似ています(アコスタ版では漁師っぽい衣装ですが)。
 特徴としては、舞台上でダンサーが叫んだり掛け声をかけたりするところでしょうか。パンフレットを読む限り、アコスタも自信満々でこういう演出にしたわけではないようですが、個人的には、クラシック・バレエにおいては、基本的にダンサーは無言の方がいいかな…と思いました。



by jicperformingarts | 2014-12-31 03:08 | 公演の感想(バレエ) | Comments(0)
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