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ロシア:劇場のしおり


旧ブログ名:『サンクト・ペテルブルクからのひとこと日記』■サンクト・ペテルブルクやモスクワを中心に、ロシア各都市の劇場トピックスなどをご紹介しているJIC旅行センターのブログです。
by jicperformingarts
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2013.12.30 モスクワ音楽堂「ロパートキナとロシア・バレエのスターたち」

 当日までキャスト・演目の詳細がわからない闇鍋ガラでした。チケットがかなり高額だったので、出演者のメンツは若干物足りなく感じるところもありましたが、ロパートキナはやっぱりスターなんだな、と思うガラでした。演目数が多いので、さっくり感想を書かせていただきます。

第一部
「くるみ割り人形」
エリカ・ミキルチチェワ
アントン・コルサコフ

 あまり息はあってませんでした(笑)前日観たノヴォシビルスクのダンサーの方が完成度高いなと思ったのですが、モスクワ音楽劇場のミキルチチェワとマリインスキー(ペテルブルク)のコルサコフでは満足にリハーサル時間も確保できなかったものと思われます。

「白鳥の湖」よりアダージョ
ウリヤナ・ロパートキナ
エフゲニー・イワンチェンコ

 この日、ロパートキナは6演目踊りました。「白鳥の湖」は、もちろん彼女の代名詞とでも言うべき演目ではありますが、終わってみると、この演目が一番感動が薄かったです。美を徹底して追求してきた彼女の姿勢は、40歳という年齢を迎えて一層磨きがかかったというか、その研鑽が結実したなと思うのですが、その分ドラマ性が欠落している感があり、ジークフリートの存在意義を考えてしまいました。

“ヴェニスの謝肉祭”より「サタネラ」
アナスタシア・ロマチェンコワ
アントン・プローム

 ついこの間まで日本で踊っていたので、まさか今日この二人を観れるとは思っていませんでした。ロマチェンコワは産休明けとのことで、アンドゥオールがイマイチで、アティチュードや跳躍の時に、膝が完全に下を向いていました。

「ラ・ペリ」
ウリヤナ・ロパートキナ
マクシム・ジュージン

この二人が組んで踊るのを初めて観ました。特に男性ヴァリエーションが2番ポジションを多用していて、おもしろい振付だなと思いました。

「タンゴ」
マラト・シェミウノフ

 ワシーリエフ(ウラジーミル?)振付とのことです。特に斬新な振付ではありませんが、帽子さばき・脚さばきで軽快に見せる小品で、手足の長いシェミウノフにはあっていたと思います。

「サクラ」
ダリア・エリマコワ

 エリマコワ振付の小品です。もちろん、日本が題材になっており、扇子を2本持って踊りますが、衣装は着物テイストではなく、桜をあしらったピンクのワンピース型衣装です。振付もそれほど日本日本せず、バレエとしてのテクニックの見せ場もありました。

「ドン・キホーテ」
エリカ・ミキルチチェワ
ウラジーミル・シクリャロフ

 なんとなく、ミキルチチェワの性格としては金平糖の精よりキトリの方が合ってるんだろうな、と思いました。パッセもパキパキしていて気持ちがいいです。軸を作るのが上手く、ディベロッペで脚を高々と上げる時も余裕でした。
シクリャロフは、踊りは若干重そうでしたが、股関節が柔らかいのでしょうか。空中での開脚が得意技になっています。

「白鳥」
ウリヤナ・ロパートキナ

 サン=サーンスの音楽ですが、ヤコブソン振付なので、ややモダンな振付で、黒いチュチュで踊ります。振付の背景はよく知らないのですが、「老いと格闘しながら「瀕死の白鳥」の練習をするロパートキナ」に見えました。やや語弊のある表現でファンの方の気分を害したら申し訳ないですが、40歳になればどんなダンサーも老いと戦うものですし、この日のロパートキナを見て、美を保つために余分なものをどんどん削ぎ落としていく執念のようなものを感じたので、そうした彼女自身の姿に重なるものがあるなと思いました。

第二部
「シンデレラ」
ウリヤナ・ロパートキナ
マクシム・ジュージン

 ロパートキナがラトマンスキー版「シンデレラ」をレパートリーに持っていることを知りませんでした。ラトマンスキー版は手話で話すバカップル的な振付があるのですが(笑)、ロパートキナが存外にかわいらしく、第一部の「白鳥の湖」の孤高の世界っぷりはなんだったのだろうと思いました。

「グラン・パ・クラシック」
ダリヤ・エリマコワ
アントン・プローム

 プログラムで知ったのですが、エリマコワはミハイロフスキー・バレエからヤコブソン・バレエ(サンクト・ペテルブルク・アカデミー・バレエ)に移籍していたそうです。純クラシックのソロで彼女を観るのは初めてですが、腕の動きはまだ若すぎるながらも、テクニックは正確で、ヤコブソン・バレエで順調に成長できることを祈るばかりです。

「タリスマン」
アナスタシア・ロマチェンコワ
アントン・コルサコフ

コルサコフは、身体が重そうで、跳躍の時も、着地のポジションに入る前にベチャっと床に足がついてしまう感じで、なんとももったいない。

「石の花」
ウリヤナ・ロパートキナ
マラト・シェミウノフ

甘さ控えめで力強く、かつ神秘的な存在感、ということで、やっぱりロパートキナとグリゴロヴィッチ振付の相性はいいなあと思いました。個人的にはこのロパートキナを見れたことが今日一番の収穫です。シェミウノフは大柄でリフトも安定しているので、ダイナミックさに貢献していました。

幻想舞踏会」
エリカ・ミキルチチェワ
デニス・ドミートリエフ

ショパンの音楽に乗せたしっとりしたデュエットです。本日3演目と大活躍のミキルチチェワです。ドミートリエフは、彼個人の見せ場はあまりありませんでしたが、丁寧な踊りで、またじっくり観てみたいなあと思いました。

「せむしの仔馬(イワンと仔馬)」
ウリヤナ・ロパートキナ
ウラジーミル・シクリャロフ

ロパートキナがツァレーヴナ(皇女)でシクリャロフが人懐っこいイワン、ということでダンサーの個性と役回りがとってもピッタリはまっていました(笑)ごく短いパ・ド・ドゥからそのままフィナーレへなだれ込む、という演出でした。
by jicperformingarts | 2013-12-31 05:25 | 公演の感想(バレエ) | Comments(0)
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