ロシア:劇場のしおり


旧ブログ名:『サンクト・ペテルブルクからのひとこと日記』■サンクト・ペテルブルクやモスクワを中心に、ロシア各都市の劇場トピックスなどをご紹介しているJIC旅行センターのブログです。
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4/2 エイフマン・バレエ『アンナ・カレーニナ』(コンセルヴァトーリヤ)

 チャイコフスキーの音楽を使ったエイフマン・バレエの2幕仕立ての新作です。一幕がやや長く60分程度、二幕が40分位でしょうか。思うに、エイフマンの全幕作品は後半が良いです。この作品も、二幕の方がずっと良かったです。
 トルストイの同名の小説がもとになっていますが、ほどよく抽象的になっています。まず、カレーニンが偏執狂のようにアンナを愛していて、キモイ!!と思わずにはいられないくらい素敵でした。ねっとりぶりがかなり強調されていて、それはアンナもドン引きするだろうと思いましたが、それだけに、ウロンスキーより光っていたかも知れません。
 一幕の終わり方の、暗闇のなかにおもちゃの機関車とアンナ、という光景がとても印象的でした。子どもへの愛情がじんわりと伝わってきます。ただ、子どもへの愛情はここでしか強調されません。二幕以降の二人の破局は、社会的な軋轢という外部的なものだけが原因に見えてしまうので、夫は捨てられてても子どもは捨てられないアンナの葛藤も、もっと盛り込んで欲しかったと個人的に思います。
 とはいうものの、二幕でアンナが上流社会に振り回されて振り回されて気が狂っていくシーンは強烈です。とてもダイレクトな表現方法ですが(そのまんま振り回されてる、とも言う)、陳腐ではなくひたすら圧倒的でした。
 あとは自殺のシーン。ロシア人は、やはりこのお話をよく知っているようで、汽車の音が聞こえてきた瞬間、皆身を乗り出します。そして、汽車の音とアンナの狂気がピークに達した瞬間、アンナが飛び込んで自殺するのですが、この緊張感と、それがはじけて、アンナの死体が無機質に運ばれていくシーンの静けさの対比が見事で、なんとも言い難い余韻が残るエンディングでした。

このプルミエはダブルキャストだったのですが、結局どちらが踊ったのかアナウンスがなかったので、両方記載しておきます。

アンナ: マリヤ・アバショ-ワ or ヴェラ・アルブゾワ
カレーニン:アルベルト・ガリチャーニン or オレグ・マルコフ
ウロンスキー:ユーリ・スメカロフ or アレクセイ・トゥルコ
 
 
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by jicperformingarts | 2005-04-02 19:00 | 公演の感想(バレエ) | Comments(0)
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