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ロシア:劇場のしおり


旧ブログ名:『サンクト・ペテルブルクからのひとこと日記』■サンクト・ペテルブルクやモスクワを中心に、ロシア各都市の劇場トピックスなどをご紹介しているJIC旅行センターのブログです。
by jicperformingarts
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2009.12.29 『ロシア・バレエのスター達』(オクチャブリスキー/ペテルブルク)

 サンクト・ペテルブルクのコンサートホール“オクチャブリスキー”で行われたガラ・コンサートです。当初は、以下の出演者の他、ウラジーミル・マラーホフやスヴェトラーナ・ザハロワも出演することになっていましたが、結局キャンセルしたようです。なお、蛇足ですが、私は27日ベルリンで彼の『カラヴァッジョ』を観ていました(当初キャスティングされていなかったにもかかわらず)。時々ものすごい働き者のダンサーがいますが、この人もすさまじいな、と思っていたら、結局キャンセルしたようです。劇場には来ていたそうですので、けがか何かかもしれません。お体は自愛して欲しいなと思います。

《第一部》
『眠れる森の美女』より
ツァールスコエ・セローの子どもバレエによる


『春の水』(振付:メッセレル)
イリーナ・ペレン / マラト・シェミウノフ

シェミウノフは背がとても高いので、高々とペレンを掲げるリフトではそれはそれは壮観です。その他にも、非常に難度の高いリフトが続きますが、さすがのパートナーシップというか、ほどよくスリリングで良かったです。

『ジゼル』
マリア・コチェトコワ / ゲンナーディ・ネドヴィーギン

座っていた席が舞台から非常に近く、コチェトコワの空を切るジュテの音まで聞こえてちょっと恐かったです。なので、妖精の世界に浸ると言うよりも、ダンサーの鍛え上げられた身体能力の方に意識がいってしまい、残念です。

『アダージョ』(振付:ミロシュニチェンコ)
アンドレイ・メルクリエフ

プログラムには『トリスタンとイゾルデ』だったのですが、突然変更になっていました。でも、この作品は好きなので、ラッキーだった気がします。

『Who cares?』(振付:バランシン)
ナタリア・エルショワ / イーゴリ・ゼレンスキー

こちらも、プログラムでは『チャイコフスキー・パ・ド・ドゥ』だったのですが、突然変更になっていました。リフトを多用してレトロに小粋にガーシュインの音楽をみせるパ・ド・ドゥです。エルショワのピンクの衣装がかわいいです。

『スパルタクス』(振付:コフトゥン)
イリーナ・ペレン / マラト・シェミウノフ

サビーナとクラッススのパ・ド・ドゥ。こちらもかなり体をはったリフトの連続でした。キレイな衣装で何もこんな組体操を(笑)、と思いましたが、祝祭的な雰囲気があったのは確かで、その分会場も盛り上がっていました。

『タリスマン』
マリア・アレクサンドロワ / ミハイル・ロブヒン

可憐で叙情的なバレリーナが得意にする演目なので、アレクサンドロワはどうだろうと思っていたのですが、強いポワントを持つ彼女だけに、音の通りにホップし、その後もぐらつくことなく伸びやかにポーズを決めてくれました。ロブヒンは、今回のガラ唯一のお祭り要員の責務を果たして(笑)、超絶技巧をふんだんにもりこんでいました。

《第二部》
『パキータ』よりマズルカ
ツァールスコエ・セローの子どもバレエによる

『マルゴ』(振付:ヴァガーボフ)
イリーナ・ペレン / マラト・シェミウノフ

本日3演目と大活躍のお二人。こちらは叙情的なパ・ド・ドゥでした。

『瀕死の白鳥』(振付:フォーキン)
イルマ・ニオラーゼ

客席をしめやかな感動で包む白鳥では全くなかったと思います。が、下手に芸術性を目指して逆に地味に終わるよりは、彼女のように「私のポール・ド・ブラ(腕の動き)をご覧なさい!」といわんばかりにばっさばっさ羽ばたいてみせる方が、いっそ潔くて爽快ではないかと。

『シェヘラザード』(振付:フォーキン)
ナタリア・エルショワ / イーゴリ・ゼレンスキー

結構この組み合わせでこの作品を観ているので、ベストパフォーマンスではなかっただろうとは思います(録音もあまりよくなかったし)。とはいうものの、若手にまったくひけをとらないゼレンスキーの跳躍の迫力はすばらしいですし、エルショワも、全幕を踊り込んでいるだけに、10分弱の抜粋をしっかり演じきっていました。

『Diving into the Lilacs 』(振付:ポーソホフ)
マリア・コチェトコワ / ゲンナーディ・ネドヴィーギン

テクニックは抑え気味のメランコリーなコンテンポラリー作品でした。最後に、コチェトコワ一人が舞台に取り残されるのですが、悲壮感はなく、くるみ割人形の幕切れのような優しい空気です。今まで、テクニックの強烈さが先に目についてしまっていたのですが、この人生来の可憐さも、大きな武器だなと再認識しました。

『ロミオとジュリエット』(振付:ラブロフスキー)
マイヤ・ドゥムチェンコ / アンドレイ・メルクリエフ

かなり久々にドゥムチェンコを観ましたが、相変わらず軽やかで高い跳躍が瑞々しい印象。メルクリエフもさわやかに情熱的で良かったです。ただ、舞台が非常に広いので、音に間に合わせて上手から下手に移動するところは、全力疾走していました。バレエにあるまじきマッハ走りでしたが、そこはロミオなのでアリかと(笑)

『ドン・キホーテ』(振付:ゴールスキー)
マリア・アレクサンドロワ / ミハイル・ロブヒン

アレクサンドロワのキトリのヴァリエーションは絶品だと思います。跳躍や回転などのわかりやすい超絶技巧はありませんが、パッセが速い!そして一度ポーズを決めたらぶれません。フェッテは全てシングルでしたが、ダブルはどう考えても無理、というくらいの超高速でした。ロブヒンは後半スタミナ切れ?というところもあったけれど、一度崩れかけたサポートも終盤持ち直して、健闘していました。
   
by jicperformingarts | 2009-12-29 19:00 | 公演の感想(バレエ) | Comments(0)
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