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ロシア:劇場のしおり


旧ブログ名:『サンクト・ペテルブルクからのひとこと日記』■サンクト・ペテルブルクやモスクワを中心に、ロシア各都市の劇場トピックスなどをご紹介しているJIC旅行センターのブログです。
by jicperformingarts
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HP更新記録(2020.09.02) :9月モスクワ、ペテルブルク公演予定

9月モスクワの公演予定を作成しました。
9月サンクト・ペテルブルクの公演予定を作成しました。

 新型コロナウィルスの影響はまだまだ続きますが、公演数は控えつつ、モスクワ、サンクト・ペテルブルクのオペラハウスも活動を再開しつつあります。ミハイロフスキー劇場は、例年より遅く、10月2日のバレエ「コッペリア」新制作でシーズン開幕となります。
 ボリショイ/・バレエも、現代作品でのシーズン開幕と、コロナの影響か、例年にない公演日程です。開幕以降の演目のラインナップは充実しているので、つつがなく上演されることを祈るばかりです。



# by jicperformingarts | 2020-09-03 21:39 | HP更新記録

HP更新記録(2020.3.29):モスクワ・ペテルブルク4月公演予定

4月モスクワの公演予定を作成しました。
4月サンクト・ペテルブルクの公演予定を作成しました。

 新型コロナウィルスの影響がいつまで続くか、まだまだ予想がつきませんが、現状わかっている範囲で、4月の公演予定を更新しました。本日3月29日時点で、ボリショイ劇場・マリインスキー劇場・モスクワ音楽劇場は4月10日まで、ミハイロフスキー劇場は4月30日まで閉鎖となることが発表されています。そのほか、コンサート・ホールやサーカスも軒並み閉鎖となっておりますので、当面、実演芸術関係者には厳しい状況が続きそうです。 



# by jicperformingarts | 2020-03-29 22:21 | HP更新記録

HP更新記録(2020.2.16):モスクワ・ペテルブルク3月公演予定

3月モスクワの公演予定を作成しました。
3月サンクト・ペテルブルクの公演予定を作成しました。

 3月の公演予定を更新しました。ボリショイ劇場は、バレエに関していえば、3月のモスクワは若干物足りないかという感じですが、ペテルブルクのマリインスキー劇場では、毎年恒例の国際バレエ・フェスティバルが予定されています。なお、マリインスキー劇場では、オペラについてもゲルギエフ指揮で新作オペラ『ロリータ』も上演予定です。2019年プラハ国立歌劇場で世界初演という新作オペラだそうですが、18歳以下の入場禁止ということで、なかなか攻めたプロダクションと想像します。 




# by jicperformingarts | 2020-02-16 22:12 | HP更新記録

2020.1.4 イサーク大聖堂「聖ヨハネ・クリソストムスの典礼」(コンサート)

サンクト・ペテルブルクの観光名所であるイサーク大聖堂や血の上の教会では、時々コンサートを行っています。教会音楽のコーラスのことが多いのですが、以前聴きにに行った、血の上の教会でのコンサートが良かったので、今回、イサーク大聖堂の方に行ってきました。

ウラジーミル・ベグレツォフ指揮、サンクト・ペテルブルク・コンサート合唱団による公演で、演目は、ラフマニノフの『聖ヨハネ・クリソストムスの典礼』でした。
血の上の教会での公演では、教会内に椅子が並べられていましたが、今回は椅子の設置はなしで基本的には全員立ち見、脚が疲れた人は、元々聖堂内にある椅子で音楽に聴き入っていました。ただ、聖堂内はびっしり壁画(イコン)で埋め尽くされているのですが、コンサートの間は、聖堂内の照明をかなり絞った上で、おそらく歌われている曲に関連するイコンに照明が当てられるなど、照明も公演の一部だったので(リーフレットでは「Music-light performance」となっています)、ドームの下で立っている観客が多かったです。一時間程度の公演だったので、立ち見でもまあなんとか…というところでしょうか。その一方で、薄暗がりの中、教会音楽に包まれながら眺めるイコンはとても神秘的で、自分含め、演奏中に聖堂内を散策している人もちらほらいました。

正教の教会音楽には全く知見はありませんが、空から降り注ぐというより、地の底から響いてくるような音楽が多く感じられました。曲目にもよりますが、カトリックやプロテスタントよりも荘厳・重厚な印象です。

チケット代は全席立ち見で700ルーブル、観客は120人位いたでしょうか。コンサートの前後は、聖堂内の見学もできますし(見学だけで350ルーブル、展望台は別料金(2020年1月時点))、20時開演・21時終演だったので、がっつりオペラ・バレエを観ると翌日疲れそう…という方には、丁度いいかもしれません。

2020.1.4 イサーク大聖堂「聖ヨハネ・クリソストムスの典礼」(コンサート)_f0169061_23031390.jpg
Photo: JIC旅行センター

# by jicperformingarts | 2020-01-14 23:59 | 公演の感想(コンサート)

2020.1.4 アイス・パレス『白鳥の湖』プルシェンコ&スミルノワ&ソトニコワ

エフゲニー・プルシェンコ
オリガ・スミルノワ
アデリーナ・ソトニコワ

ロシアの国民的フィギュア・スケーター(ペテルブルクにおいては英雄的)のエフゲニー・プルシェンコは、引退後、数々のショーを企画していますが、2019年12月にはモスクワで『シンデレラ』、2020年新春には、元・ボリショイ・バレエ芸術監督のセルゲイ・フィーリン協力ということで話題になっていた『白鳥の湖』のショーをサンクト・ペテルブルクに持ってきていました(カーテンコールにはフィーリンも登場。)。『白鳥の湖』、話がぶっ飛んでるけどなんだか帳尻は合ってる気がするあたりがさすがです。笑 結論を先に申し上げると、冷静に想い返すと微妙なショーだけど、とりあえずプルシェンコが面白すぎるからまた観たい、でした。

<あらすじ>
白鳥姫(オリガ・スミルノワ)はお空の白鳥座で、黒魔術師から逃げ回っている。白鳥姫には姉妹がいるが、彼女達の王冠の星を全て奪うと、黒魔術師は永遠の命を手にすることができる。幼い王子(アレクサンドル・プルシェンコ)の前に、白鳥姫が姿を現し、王子は、彼女を守るために青年の王子(エフゲニー・プルシェンコ)に変身し、彼女を探す旅に出る。妖精の王国(バレエ版の一幕一場)で魔法の角笛を貰い、そして騎士が眠る城で、一緒に寝入ったところで夢の中で王子は白鳥姫に会う(バレエ版の一幕二場)。または、黄金の砂漠で突然ジーニーが現れ、魔法の鏡を贈られる。そして黒魔術師のお城にたどり着いたところで、ブラックスワン現る(バレエ版の第三幕の舞踏会の場面)。魔法の鏡で、ブラックスワンの正体を知るも、愛を告白してしまった後で時既に遅し。王子は、黒魔術師との剣の激闘の末、相打ちとなるが、白鳥姫は、瀕死の王子を救うため、王冠の星を王子に与え、自らは天上を去り、永遠の命も失うことになった。しかし、二人は子供に転生し、めでたしめでたし。

Photo: JIC旅行センター
2020.1.4 アイス・パレス『白鳥の湖』プルシェンコ&スミルノワ&ソトニコワ_f0169061_22535250.jpg

1月2日にモスクワで観た『オズの魔法使い』同様、このショーも、基本的にはナレーターと台詞付きで話が進行しますが、声優の声と、スケーターのイメージが合っていません。笑 ロシアで放映される外国の映画の吹き替えは大概そんな感じなので、ロシア人は上手く脳内補正できるのかもしれませんが、日本人が感情移入できるかというと正直微妙です。
舞台機構としては、長方形のリンクをタテに使って、奥にバレエダンサー用の舞台を作っており、その舞台はプロジェクションマッピング用の薄い幕に覆われています。靴の問題があるので致し方ないのですが、工夫の跡は色々伺えるものの、バレエとスケートが分断している感はあります。特にバレエとスケートが同時進行されることが多く、どこを見ればよいの…となりました。
冒頭、プレートに乗ったスミルノワがリンクに現れますが、このプレートがアイボリー色で、リンクの色にあわせるか、逆にもっと舟を模すとか装飾すればよいのに…と思いました。眠りの中で白鳥姫と王子が踊る場面では、逆に、プルシェンコがバレエ用舞台に上がってきていましたが、ザンレールは、「うん、そりゃあね!」というぐらい旋風が起きそうでしたし、あとはバタフライジャンプの連続でマネージュするなど、あまりバレエでは観られないものが観られました。

という主役のエフゲニー・プルシェンコですが、3回転は2回くらいでしょうか。あとは2回転と(元は3回転の予定だったのかもしれません)、ダブルアクセルでした。しかしステップなどの持ち技は異様に豊富ですし、肩の使い方が上手いので、誓いのマイムには、なんだかもう暑苦しいほどの力強さがあり、バレエにはない荒くれ王子ぶりで楽しめました。
スミルノワは、サンクト・ペテルブルクのワガノワ・バレエ・アカデミー卒のボリショイ・バレエのプリンシパルです。肌襦袢付きの衣装なので、やはり仮設舞台とはいえリンクはそれなりに冷えるんだと思いますが、結構ポワントで踊っており、脚(特にアキレス腱)を痛めないといいなあと思いました。この役に関しては、スケートで観たから特別スミルノワが素敵に見えたというところは、正直なかったかなあと思います。
ソトニコワは、平昌五輪の金メダリストですが、3回転はかなり溜めてから1回のみ、ウインドミルもトラベリングが激しく、シャーロットスパイラルやレイバックスピンはきれいですが、ビールマンスピンもなし、ということで、年齢を考えれば正直物足りない気もします。2番プリエでのイナバウアーはブラックスワンらしくてよいですが…。
アレクサンドル・プルシェンコは、プルシェンコの息子で、スパイラルなど頑張っていましたが、スピンの入りで2回とも転倒してしまいました。5歳という年齢を考えれば、それでも十分すごいのでしょうが、5歳の男の子に、ショー冒頭部分の結構な時間を引っ張ってもらうのは、血縁関係を知らない人から見ると(知らない観客は多分いないでしょうが)、少々バランスを欠くのではないかなと思いました。フィナーレではループジャンプに挑戦してやっぱり転倒していましたが、その後、ショーそっちのけで息子に指導してるらしいプルシェンコ(父)が面白かったです。

アベルブッフのショーより国際色が豊かです。黒魔術師は、スケートの方がエマニュエル・サンドゥー(カナダ)、バレエの方が、ノルウェー国立バレエ所属のアメリカ人のギャレット・スミスとのことですが、うーんこの振付なら、モスクワかペテルブルクのダンサーを起用しても、という感じでした。なお、白鳥姫は、1月3~5日はスミルノワ、6~8日はマリインスキー・バレエのタチヤナ・トカチェンコのWキャストでした。
子役は当然プルシェンコが主宰するスケート学校の生徒ですが、特に小人さんの一人を踊った女の子のクセニヤ・コロプコワが、滑りながらしっかり演技できていてよかったです。3回転も跳んでいたような記憶が残っています。その他、バレエの群舞も24人おり、シンクロスケート16人もいるなど、非常に豪華な公演でした。



# by jicperformingarts | 2020-01-13 00:03 | 公演の感想(その他)


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■その他(編集中)
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マールイ・ドラマ劇場
ヴォルコフ・ドラマ劇場(ヤロスラヴリ)

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