ロシア:劇場のしおり


旧ブログ名:『サンクト・ペテルブルクからのひとこと日記』■サンクト・ペテルブルクやモスクワを中心に、ロシア各都市の劇場トピックスなどをご紹介しているJIC旅行センターのブログです。
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12/25  ボリショイ・ドラマ劇場 「赤のジゼル」 (エイフマン・バレエ)

      バレリーナ/エカテリーナ・コザチェンコ
      バレエ教師/オレグ・マルコフ
      パートナー/アレクセイ・トゥルコ


 日本でのツアーはもう長いこと行われていませんが、世界でも非常に評価が高いロシア・のモダンバレエ・カンパニー「エイフマン・バレエ」の公演です。この作品はオリガ・スペシフツォワの生き様にインスパイアされて作られたそうです。
 大雑把なあらすじとしては、「将来を嘱望されたとある共産圏の若手バレリーナが、西側からやってきたパートナーに恋をして、恩師さえ捨てて亡命して彼を追いかけて来たものの、彼には既に恋人がいて(しかも男)全てが行きづまって絶望した彼女はついに気が狂ってしまう」という陳腐でさえあるものですが、エイフマンはこういう汎用性のある筋書きを大迫力で魅せるのが上手いです。エイフマン作品のどこが好きかというと、1幕より2幕のほうが盛り上がり、そしてエンディングがいつも面白いところ。この作品のラストは姿見を7枚使った演出で、バレリーナの意識が深いところに沈んでいくさまを表現していて印象的でした。
 その他全体の演出について触れますと、「ジゼル」とは言っても、音楽は最後の夜明けの鐘がなる場面以外はまったく別の曲を使用していましたし、衣装も「赤」にこだわりすぎるところもなくて、安っぽい感じは全くしません。古典バレエ「ジゼル」の劇中劇のシーンは、どこまでが現実でどこからが空想の世界なのかはハッキリわかりませんでしたが、漂う禍々しさはまさしく狂気の世界です。
 そんな作品を踊りこなしているカンパニーですが、ソリストに関しては多少作品負けしていた印象。コザチェンコはクラシックもちゃんと踊れるところがいいですが、この人本来の持つ輝き!というのはあまり感じられませんでした。男性陣もさすがのカッコよさなのですが、このバレエ団の看板ソリストの踊りを知ってしまった後では、どうしても物足りなさを感じてしまいます。
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# by jicperformingarts | 2007-12-25 19:00 | 公演の感想(バレエ)

12/24  マリインスキー劇場 「ガラ・コンサート」

 「ガルージンと輝ける仲間たち」と「ロパートキナと輝ける仲間たち」を同時上演したかのような公演でした。格が違う…(笑)
 バレエファンの私ですが、この公演に関してはオペラの出し物の方が楽しめました。演目数が多いので、印象に残ったもののみ箇条書きで感想を述べます。
第一部
 「エフゲニー・オネーギン」よりポロネーズ(オーケストラ)
 オペラ「アレコ」より イリヤ・バンニク
 オペラ「ジャンニ・スキッキ」より ヴィクトリア・ヤストレボワ
 バレエ「海賊」 エルヴィラ・タラソワ アンドレイ・バタロフ
   バタロフの胸毛が気になって仕方ありませんでした。
    いくらダンサーは踊りで勝負といっても、鳥の巣みたいで…(笑)
 オペラ「カヴァレリア・ルスティカーナ」より アンナ・マルカロワ
 オペラ「愛の妙薬」よりロマンセ ドミトリー・ヴォロパエフ
    歌手のおかげか曲のおかげかわかりませんでしたが、
    とてもひきこまれました!
 バレエ「タラス・ブーリバ」 アンドレイ・イワーノフ
   バレエ・ガラならもうちょっと拍手が大きかっただろうに…惜しいです。
 オペラ「ランスへの旅」より ダニール・シュトーダ エレーナ・ツヴェトコワ
    ツヴェトコワは鈴を転がすというより鈴を引きずるような声だったけど、
    ほとんど動いてないのにちゃんとドラマになってるのには感心しました。
 オペラ「アルルの女」より ダニール・シュトーダ
 バレエ「アレルキナーダ」 エレーナ・シェシナ アンドレイ・イワーノフ
 オペラ「セビリアの理髪師」より ヴィクトル・コロチッチ
    この方もお芝居が達者でいらっしゃる。小洒落た感がイタリア・オペラでした。
 バレエ「ディアナとアクティオン」 タチアナ・トカチェンコ ミハイル・ロブヒン
   ロブヒンが頑張ってて「おおっ」と思いましたが、トカチェンコは伸び悩んでる印象。 
 オペラ「オテロ」より ウラジーミル・ガルージン ナタリヤ・チムシェンコ
   一幕のデュオでした。
   彼のオセロを全幕で観ていただけに、その後が思い出され…
第二部
 「カルメン」より序曲(オーケストラ)
 オペラ「サムソンとデライラ」より オリガ・サヴォワ
 バレエ「病めるばら」 ウリヤナ・ロパートキナ イワン・コズロフ
   おととし観たときよりも、ずっと良くなっていました。
   ロパートキナは私の中では「雪の女王様」というイメージなので、
   「母性」とか「生々しい女らしさ」を削ぎ落とした作品だと、彼女は本当に神々しい。
 「ウィーンの森の物語」(オペラ) ラリサ・ユージナ
   彼女の超高音に眠気も吹き飛んだのか、面を上げる人が多かったです。
   傾斜の少ない平土間席にいたので、一気に舞台が見にくくなりました(笑)
 バレエ「バヤデルカ」 タチアナ・トカチェンコ ダニール・コルスンツェフ
 オペラ「トスカ」より ウラジーミル・ガルージン
   アンコールの「トゥーランドット」もですが、もうプッチーニの音楽は本当にきれい!
   この歌手で聞けて本当に良かったです。 
 オペラ「パリアッチ道化師」より ウラジーミル・ガルージン
   ここら辺からもうガルージンの独壇場で、
 アンコールに 「トゥーランドット」の“誰も寝てはならぬ” を披露してくれました。
   個人的にはこれが今日一番のパフォーマンスです。余韻に浸りたかったので、この日は歩いて帰宅しました。
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# by jicperformingarts | 2007-12-24 19:00 | 公演の感想(オペラ)

12/16 ノヴォシビルスク国立オペラ劇場 「バヤデルカ」

     ニキヤ/ナタリヤ・エルショワ 
     ソロル/エフゲニー・イワンチェンコ
     ガムザッティ/アンナ・アジンツォーワ


 イワンチェンコはマリインスキーからのゲストです。ので結局このプルミエの主役ダンサー4人の内、生え抜きはナタリヤ・エルショワ一人ということになります。確かにこのカンパニーは男性陣が弱いので(というかカンパニーの水準の差は女性よりも男性陣のほうに露骨に表れるからなんですが)、ソロルの大技が多いこの演出でゲストを呼ぶのは仕方ないこととは思いますが、次は自前のキャストでプルミエ公演が行えるといいなあと思います。
 その唯一の生粋ノヴォシビルスクっ子のエルショワですが、クラシックとしてもそう見劣りしないレベルだし、なによりきちんと演技できるダンサーなので、良かったです。一方イワンチェンコは…立ち居振舞はちゃんとワガノワなのですが、演技が適当でした(笑) とはいえ、サポートにもソロの大技にも不安は全くないのはさすがです。
 ガムザッティのアジンツォーワは、やっぱりフェッテはグラグラなんですが、気位の高さがちゃんとガムザッティでした。一幕2場のニキヤと言い争う場面では、ニキヤに自分の婚礼用のティアラを見せることが多いのですが、このバージョンでは代わりにハイ・ブラーミンが置いていったニキヤのヴェールを使います。こうすると「聞いたわよ、私の未来の夫と付き合ってるんですってね」的なせりふが浮かび上がってきて、うわあ怖!と思いました。
 黄金の仏像は両日ともロマン・ポルコーブニコフでした。初日は結構ぐらついてましたが、二日目はミスなくまとめてきました。いかにも黄金の仏像要員な彼なので、当然のように喝采を浴びていました。
 ここがこの街唯一のオペラ劇場なので、当然市民の大部分はこの作品は初見なわけですが、最初に観たバヤデルカがこれなら運がいいんじゃないかな、と思います。大層失礼ながら、まさかシベリアでこんなバレエが観れるとは、と思ってしまいました。2日通してみると、キャストがほとんど重複しているので、まだまだ層は薄いのかな~という気はするのですが、コールドもきれいだったので、5年後に期待です。
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# by jicperformingarts | 2007-12-16 18:30 | 公演の感想(バレエ)

12/15 ノヴォシビルスク国立オペラ劇場 「バヤデルカ」 

      ニキヤ/エレナ・ヴォストロティナ
     ソロル/イーゴリ・ゼレンスキー
     ガムザッティ/クリスチーナ・スタロスチナ


 芸術監督を務めるゼレンスキーが演出も手がけて更に主役も踊るというプルミエ公演でした。この公演を見た日本人はほぼ皆無だと思うので、ちょっと詳しめに感想を書きます。
 まず演出に関して。2幕までは至って正統派ですが、3幕はちょっと変わっていて、結婚式の場面はなしで、影の王国からそのまま寺院崩壊になります。自分から天罰受けに行ったように見えるので、「ほんっとソロルってどうしようもない男だよねー」と言おうとしたら先手打たれました(笑)転換の都合上、影の王国が森の中という設定なので、まるでインド版ジゼルです。でも装置がとても良かったので、この3幕はとても気に入りました。
 装置はグルジア人のダヴィド・モナヴァルディサシビリ。舌かみそうです(笑) グルジアの血でしょうか。装置が本格的にアジアで、アジア人としてはおおっと思いました。ユニークだと思いますし、森の装置が本当に森のにおいがしてきそうで素敵でした。衣装はロシアでは有名なバレエ歴史家・デザイナーのアレクサンドル・ワシーリエフです。遠目に見てると悪くはないのですが、スパンコールがまんべんなくキラキラ、とか縁取りが単調とか、のっぺりした印象で、オペラグラスでじっくり観る楽しみがなくて残念です。あとは、ソロルの衣装だけが嫌がらせのように変でした(笑)
 ダンサーに関して。ニキヤを踊ったヴァストロチナは元マリインスキーの期待の星で、今は移籍してドイツのドレスデンで踊っています。巫女らしい神々しさはないのですが、年頃の女の子という感じで、かわいらしいニキヤでした。3年ほど前に彼女の「白鳥の湖」を観た時は、血の気が全く通ってないようなお人形さんタイプに見えたので、だいぶ成長したんだなあと思いました。3幕では足音がほとんどしなくて、クラシックとしての品格も保ってるし、跳躍のときも身体能力をひけらかすこともなくて好印象でした。
 そしてソロルですが、う~ん、偉そうですね! 戦士という設定なのですが、将軍とかにしか見えません(笑)威厳ありすぎて、純愛はどうかな~と思ってたのですが、実はその威厳が崩れた瞬間が印象的になるのでよかったです。
 ガムザッティのスタロスチナはまだ学生なので、ガムザッティはちょっと早かったかなあと思います。やっぱりガムザッティはテクニックになんの不安もない人に踊ってもらわないと、舞台がしまりません。それでもジュテは軽やかで素敵だったし、精一杯演技していて、応援したくなる子でした。 
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# by jicperformingarts | 2007-12-15 18:30 | 公演の感想(バレエ)

12/14  モスクワ音楽劇場 「マダム・バタフライ」 

    蝶々さん/ナタリア・ムラディモワ 
    ピンカートン/ミハイル・ウルソフ


 日本人はこの作品を舞台で観てはいけないのかもしれません…。どうでもいいツッコミに終始してしまって、オペラ本来の楽しみ方が出来ません(笑)
 最後に蝶々さんがハラキリするのでビックリしました。それまでは、まあイタリア・オペラなんだし、と思えば許容範囲だったのですが、最後の最後に「うわあ、もう我慢できない!」とついプッと笑ってしまいました。刀にキスしてから切腹って、微妙に騎士道と混ざってるし…でも最後にちゃんと三途の川渡ってるし…。研究してるんだかしてないんだか(笑)
 そのインパクトで肝心の公演全体の感想が吹き飛んでしまいましたが、ピンカートンのウルソフは良かったと思いますし、蝶々さんのアリアは旋律にうっとりなので、やっぱりこの作品はCDで聴きたいと心から思いました。
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# by jicperformingarts | 2007-12-14 19:00 | 公演の感想(オペラ)

12/13  ボリショイ劇場「トリプル・ビル」

   “ショピニアーナ” アンナ・アントニーチェワ/ウラジミール・ネポロージニー
   “レッスン” ニーナ・カプツォーワ / ドミトリー・グダーノフ
   “カルメン組曲”  ガリーナ・ステパネンコ/ルスラン・スクワルツォフ


 “ショピニアーナ”この作品でこんなにしっくりくるペアも珍しいです。二人とも自己主張がそう激しくないダンサーなので、正に夢の風情とでも言いますか。アントニーチェワは腕の動きがダントツできれいです。他にも、マリア・レオノワのジュテも鮮やかだったし、居眠りする人続出の演目にもかかわらず(音楽が…思いっきりリラクゼーションなので…)、退屈しませんでした。
 そして“レッスン”ですが、前にツィスカリーゼで観た時は、登場した瞬間から変態らしさがにじみ出ていたので(実際そういう役柄なので)、グダーノフが普通に見えました。でもその分、異常者って結構身近に潜んでるのね、という意味で怖かったです。
 最後は“カルメン組曲”でしたが、なんと言ってもステパネンコが若かったです。とても42歳には見えません。登場した瞬間の華やぎにスターなんだなあと実感しました。スクワルツォフはこの日がホセ・デビューだったそうですが、色男色男しすぎず、必死さが良かったです。あんまり必死そうだったので、刺された後カルメンが「しょうがないわね、許してあげる」的な表情をしたので、うわあ、ロシアン・カルメンだあ~と思いました。
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# by jicperformingarts | 2007-12-13 19:00 | 公演の感想(バレエ)

12/12 チャイコフスキー記念コンサート・ホール 「イーゴリ・モイセーエフに捧げる」

    出演:モイセーエフ監督国立アカデミー民族舞踊アンサンブル

 12月9日にモスクワについてから、何を観るか決めてチケットを揃えたのですが、この公演だけは満席だったので、当日にダフ屋さんから購入しました(※詐欺が横行しているせいか、ダフ屋からの購入は本来禁止されています)。100ルーブリのプレミアをつけられましたが、それでも行く価値はアリでした。
 このカンパニーは、最近亡くなったイーゴリ・モイセーエフが率いていた民族舞踊を専門とするカンパニーで、自前のアカデミーも持っています。民族舞踊、といってもロシアだけではなく、エストニア、ギリシャ、アルゼンチンなど、幅広いレパートリーを持っているので退屈しません。
  第一部が各国の民族舞踊を7つ上演、第二部がモイセーエフ振付の一幕作品「はげ山の一夜」という構成でした。「はげ山の一夜」は、2場構成で前半は特にあらすじのない民族舞踊を披露するプログラム、後半がゴーゴリの短編もモチーフにしたバレエとなっています。バレエファンには、この後半は夢オチの「ワルプルギスの夜」みたいなお話、といえばおわかりただけると思います。
 2時間があっという間に感じる公演でした。勿論アクロバットも他の民族舞踊アンサンブルにひけをとらないし、何より音感と、それにあわせて体を動かす能力など、ダンス全般に求められるスキルが非常に高いので、どなたでも楽しめる公演たったと思います。
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# by jicperformingarts | 2007-12-12 19:00 | 公演の感想(フォーク・ショー)

12/20  マリインスキー劇場 「ライモンダ」

      ライモンダ/ウリヤナ・ロパートキナ
      ジャン・ド・ブリエン/イワン・コズロフ
      アブデラーマン/イリヤ・クズネツォフ

 
 サンクト・ペテルブルクが誇るバレリーナ、ロパートキナの出演日だけあって、ほぼ満席でした。本当に彼女はいついかなる時でも美しいです。踊りにスキがありません。割と回転系が苦手なイメージだったのですが、ピルエット2回転がポアントから降りる瞬間まで優雅で、イヤイヤ大変失礼しました~と思いました。実はこの日のお昼に、ワガノワ・バレエ学校生徒による「くるみ割り人形」のゲネプロを観ていたので、やっぱり一流のプロは違うわ!と当たり前のことで感心してしまいました。
 コズロフの古典に興味があって、この公演に足を運んだのですが…感想を書き出すのは保留にしておこうと思います。正直、あまりいい印象を抱かなかったのですが、彼は元モダン・カンパニーのソリストで、古典に戻ってきてまだ間もないので、これからに期待、ということで。
 クズネツォフは…この人はいつも死んでいく場面が本当に暑苦しいです(笑) この演出はソロが一つしかないし、比較的アブデラーマンの影が薄いのですが、この断末魔で、一気にジャンより強烈なインパクトを残してくれました。ロパートキナのが演技がかなり淡白で、憐憫の表情さえ読み取れないくらいだったので、なんだか可哀相になってしまいました。
 そのほか、「ライモンダ」は民族舞踊がふんだんに盛り込まれたバレエですが、特にスペインの踊りのガリーナ・ラフマノワとイスロム・バイムラドフがとても切れの良いダンスを披露してくれて、舞台が一気にしまりました。
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# by jicperformingarts | 2007-12-12 19:00 | 公演の感想(バレエ)

12/11 モスクワ音楽堂 「ラフマニノフ・トリオ」

    出演:「ラフマニノフ・トリオ」
         ピアノ/ヴィクトル・ヤンポリスキー 
         ヴァイオリン/ミハイル・ツィンマン
         チェロ/ナタリア・サヴィノワ

 
 クラシックは素人なのですが、素敵な曲ばかりだったし、プログラムそのものが単調でない中にもまとまりがあったので、楽しめました!
 第一部はブラームスのピアノ音楽。シ長調8番というのでしょうか。
 第二部が個人的に楽しかったです。ハイドン、ブラームス、ファリャ、バルトーク、リストのスラブ音楽、スペイン音楽など、ロシアからみて「ちょっとエキゾチック」な曲を集めたプログラムです。一番気に入ったのはバルトークの「6つのルーマニア舞踊曲」で、メロディーがとてもきれいでした。
 大トリはリストの「ハンガリー狂詩曲」でした。聞いてるだけで指が引きつりそうです(笑) ヴァイオリンとチェロのピチカートでも掛け合いが、なんだかかわいらしかったです。
 モスクワのそれなりの格式があるコンサート・ホールだと、演奏家の質もある程度保証されているるので、公演予定表をみて、好きな作曲家の名前があったらそこで即決しても損はしないのではないかなと思いました。
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# by jicperformingarts | 2007-12-11 19:00 | 公演の感想(コンサート)

12/9 ボリショイ劇場  「ジゼル」

    ジゼル/ナデジタ・グラチョーワ 
   アルブレヒト/アンドレイ・ウヴァーロフ
   ミルタ/マリヤ・アラシュ


 こんな浮世離れしたジゼルを観たのは初めてです。特にどこが優れている、と説明は出来ないのですが…。2幕はすっと現れすっと消える、という感じで、まさにジゼルでした。演技・解釈は至ってオーソドックスなのですが、踊り手にこれだけ強烈な個性があると、もうそんなものは必要ないんだなあと感服しました。
 アルブレヒトのウヴァーロフは、本当にサポートが上手いです。一幕のパ・ト・ドゥでも、ジュテの高さもタイミングもジゼルへの気遣いが感じられて、すごいなあと思いました。
 そしてアラシュのミルタも、硬質な踊りがぴったりでとても良かったです。足の形からしてミルタでした。
 という感じで、主役級を見るとさすが天下のボリショイ・バレエという感じなのですが、群舞に乱れがチラホラあったのが気になりました。シーズン開幕からまだ2ヶ月だし、これから良くなっていくことに期待します。
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# by jicperformingarts | 2007-12-09 19:00 | 公演の感想(バレエ)

12/9 サーカス 「ツヴェトノイ・ブリヴァール」 

  別名「ニクーリン・サーカス」「古いサーカス」です。チケットは200~800ルーブリ(約900円~3600円)ですが、サーカスとしては奇跡的に清潔で、1階にはラクダや豹との記念撮影コーナーもあります、休憩時間にはジャズの生演奏もついてるので、かなりお得感があります。
 公演水準も、アクロバットは勿論すごいしプログラムも凝ってるので、ああ、やっぱり芸術大国ロシアの首都だなあと実感しました。それだけに満席のことも多いようですが、機会があれば是非是非足を運んでいただきたいと思いました。
 個人的に一番気に入ったのは料理屋のおかみさんが大鍋を開けると中から仔犬が4匹わらわら出てきて芸を披露するプログラムです。童心に返りました(笑) 
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# by jicperformingarts | 2007-12-09 15:00 | 公演の感想(サーカス)

12/8 コンセルヴァトーリヤ「SFORZO」 

 マリインスキーのソリスト、イリヤ・クズネツォフのベネフィス(リサイタル)です。演目数が多いので箇条書きでご紹介します。
○第一部
 「お嬢さんとならずもの」 イリヤ・クズネツォフ
   やっぱり最初はこの人から。高度なテクニックをふんだんに用いたソロなので、一気に会場が沸きます。
 「チャイコフスキー・パ・ド・ドゥ」ナデジダ・ゴンチャル/マクシム・ジュージン
   マリインスキーの女性ダンサーはおっとりした踊りのことが多いので、この作品だと音についていくのが大変そうでした。ジュージンは跳躍はエネルギッシュでよかったです。
 「マルゴ」 イリーナ・ペレン / マラト・シェミウノフ
   11/21にエストラーダ劇場で観た踊りはこれだったんですね!作品名がわかってすっきりしました。
 「マタ・ハリ」 ユリア・マハリナ / イリヤ・クズネツォフ
   これも2日前に観たプルミアからの抜粋です。クズネツォフ演じる将校がマタ=ハリに陥落する場面でした。
 「ディアナとアクティオン」 エレーナ・シェシナ / ミハイル・マルティニュック
 「シェヘラザード」 エレーナ・コチュビラ / イスラム・バイムラドフ
   小悪魔タイプのゾベイダは初めてみましたし、バイムラドフの金の奴隷が女性的というか、どことなく不気味さが漂っていたのて、いやあ変わったものを観た、と思いました。
 「海賊」 イリーナ・ペレン / イリヤ・クズネツォフ/ イーゴリ・コールプ
   コールプとクズネツォフは同じ舞台に載っけてはいけないのでは…息苦しい(笑) ただ反射的に、多少平坦なところが難点のペレンが、特濃級の男二人にかしずかれる無垢なお姫様の風情に見えるので良かったです。
○第二部
 「マノン」 ユリア・マハリナ / イリヤ・クズネツォフ
   二人が出会った場面でのパ・ト・ドゥでした。私は、この音楽が一番好きなので、舞台上にピアノとチェロを配置しての上演だったこともあり、うっとりでした。が、更に有名なオペラ歌手、ヴィクトル・チェルノモルツェフまで登場して歌いだすと、舞台が三極になってしまい、踊りをじっくり堪能することが出来ませんでした。
 「Фигляр(フィグリャール)」 ミハイル・マルティニュック
   数年前に非業の死を遂げた、ロシアのコンテンポラリー振付家のエフゲーニィ・パンフィーロフの小品です。実際彼の作品を観るのは初めてですが、斬新というか、あまり見たことない動きが詰まっていてとても面白かったです。
 「ミドル・デュオ」 エレーナ・シェシナ / イスラム・バイムラドフ
 「ライモンダ」 ソフィヤ・グメロワ / イリヤ・クズネツォフ
 「白鳥」 イーゴリ・コールプ
   この公演はロシアのガラにしては現代作品が多かったのですが、とれも趣向の違うものを揃えてきたので興味深かったです。
 「“現代作品”より」 デニス&アナスタシア・マトヴィエンコ
   やっぱりデニス・マトヴィエンコは華やかですね! コミカルで軽やかな動きを追ってるうちに、あっという間に終わっちゃう、という感じでした。
 「帰還(ВОЗВРАЩЕНИЕ)」 イリヤ・クズネツォフ
   サリンバエフ振付の現代作品です。品がいいので安心してみていられる作品でした。
 
 なんとクズネツォフは6演目も踊ったわけで、いやあタフですね…。詩の朗読が織り交ぜられていたり、全体にバラエティ豊かで、趣向も凝っているのですが、凝り過ぎて肝心の踊りがかすんでしまうというか、散漫な印象が残るのが惜しかったです。
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# by jicperformingarts | 2007-12-08 19:00 | 公演の感想(バレエ)

12/6 ミュージック・ホール 「マタ・ハリ」 

     マタ=ハリ/ ユリア・マハリナ
     将校(兄)/ドミトリー・ピモノフ  
     将校(弟)/イリヤ・クズネツォフ 


 第一次世界大戦時にパリで活躍した伝説的な女スパイ、マタ=ハリを主役に、彼女に魅せられた二人の将校との三角関係を描いたバレエ・ショーです。この公演は2回延期されていたので、正に3度目の正直でした。2階席を閉め切って、観客を全員一階席に下ろしていたので興行的には成功とはいいがたいですが、普段バレエばかり観ている私にとっては、面白い動きが沢山で、飽きませんでした。
  まず、マハリナにマタ=ハリをあてるというアイディアだけで、7割成功したようなものでしょう。登場した瞬間こそ腹筋の線が消えててショックを受けましたし(シルエットとしてはまだまだほっそりですよ)、ポアントもほとんど使っていませんでしたが、後半にかけてメキメキのって来て、さすがのコケットリーです。肩の使い方、つま先の角度、ふとした目線の動きなど、「媚びてる」感が隅々にまで満ちていていっそアッパレと言いいますか、もう絡めとれるだけ男の人を絡めとって下さい、と感服してしまいました。
  そんな彼女のお相手は、同じくマリインスキー劇場のソリスト、クズネツォフ。翌々日には自身のリサイタルも控えているのに、お疲れ様です。この人は日本では濃ゆい芸風で知られていますが、純愛青年役をやらせてもピッタリという不思議な人です。しかし、“バレエ・ショー”というカテゴリーの性質上、暗くなる展開は避けたかったのか、単に演出家の気が利かなかったのか(笑)あまりにもあっさり逮捕されたマタ=ハリを捨ててしまい、彼女が処刑されるシーンでも出番がなくて、感動し損ねてしまいました。
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# by jicperformingarts | 2007-12-06 19:00 | 公演の感想(バレエ)

12/1 マリインスキー劇場 「くるみ割り人形」 (ワガノワ・バレエ・アカデミー)

     マーシャ/ヴィクトリア・クラスナクツカヤ
    王子/セルゲイ・ウマニェーツ 


 バレエ団の公演ではなくて、ワガノワ・バレエ・アカデミー(今は付属のバレエ学校ではないのですが、現在も密接な関係を保っています。)の生徒による公演です。それでも未来のスターを探す人、スタンダード版「くるみ割り人形」が観たい人などで、ほぼ満席です。
 マーシャを踊ったクラスナクツカヤは前回のアカデミー来日にも参加していましたが、去年行われた国際コンクール“ワガノワ・プリ”でホープ賞をもらっています。優雅というよりハツラツという感じでしたが、若さがまぶしかったです。そしてセルゲイ・ウマニェーツですが、学生らしくないオーラを醸し出していて、舞台に現れた瞬間、「え、あなた何歳??」と思いました。サポートなどはまだまだ少年だなあ、という感じなのですが、この貫禄は近年のマリインスキーにとっては貴重なので、是非マリインスキーに来て欲しいと思います。
 個人的に印象的だったのが、トレパック(ロシア)を踊っていたエフゲーニィ・グリヴァシェイン。快活そうなテクニックでついつい応援したくなります。その他、日本人のタヤマ シュウコさんが東洋の踊り、アサイ ユカさんがチャイナを踊っていました。
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# by jicperformingarts | 2007-12-01 19:00 | 公演の感想(バレエ)

12/1 ミハイロフスキー劇場 「リーズの結婚」 

    リーズ/アナスタシア・ロマチェンコワ 
    コーラス/アントン・プローム
    アラン/デニス・トルマチョフ 
 

  なんというか、お子様向けコメディという感じでした。ついついふっと笑いがもれる感じで、和みます。別題「箱に入れ損ねた娘」の通り、若いラブラブカップルは無敵だね!、というお話です。
  振付自体は単調なのですが、ともかくずっと踊りづめなので体力は激しく消耗しそうです。ロマチェンコワもプロームも最後までよく息切れせず踊りきれるものだと思いました。そして、アラン役のデニス・トルマチョフが捨て身の演技でと高度なテクニックで観客を沸かせていました。このカンパニーは男性のキャラクターダンサーが充実しています。
  衣装に関しては、ディテールは本当に可愛らしいです。が、色彩感覚が許容範囲を超えているというか、どうして深みのあるきれいな青の刺繍が施された白いチュチュに蛍光オレンジを合わせるのか、理解に苦しみます。装置も、一点豪華主義といいますか、オペラグラスでじっと見ると手が込んでいて見事なのですが、舞台全体を見るとさびしい印象がぬぐえません。
  全く関係ないのですが、舞台隣のロイヤル・ボックス(貴賓席というより関係者席)には、芸術監督を務めるファルフ・ルジマトフと、副監督のアンドレイ・クリギンの姿が。お二人とも非常に真剣な顔で舞台をチェックしていました。…が、その舞台がコメディもコメディなので、ギャップについ笑ってしまいました。やっぱり観客とは全く異な視点なんですね。
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# by jicperformingarts | 2007-12-01 19:00 | 公演の感想(バレエ)


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エイフマン・バレエ
タッチキン・バレエ
ヤコブソン・バレエ(サンクト・ペテルブルク・アカデミー・バレエ)
パンフィーロフ・バレエ

■コンサート
モスクワ音楽堂
チャイコフスキー記念モスクワ・コンセルヴァトーリア
チャイコフスキー記念コンサート・ホール(*Moscow Philharmonic Society)
ボリショイ・ザール(*マールイ・ザールと共通)

■その他(編集中)
サンクト・ペテルブルク国立児童音楽劇場
アレクサンドリンスキー劇場
マールイ・ドラマ劇場
ヴォルコフ・ドラマ劇場(ヤロスラヴリ)

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