ロシア:劇場のしおり


旧ブログ名:『サンクト・ペテルブルクからのひとこと日記』■サンクト・ペテルブルクやモスクワを中心に、ロシア各都市の劇場トピックスなどをご紹介しているJIC旅行センターのブログです。
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ペテルブルク:イーゴリ・コルプの『カルメン』

4月20日にサンクト・ペテルブルクにてイーゴリ・コールプの『カルメン』を目玉にしたガラ公演がありますので、概要をご紹介します。ちょうどダンス・オープンの時期と重なるので、この時期のペテルブルクは盛りだくさんです。

https://spb.kassir.ru/teatr/dk-im-gorkogo/balet-karmen_2017-04-20_1900

日時:
2017年4月20日(木) 19:00~
 
会場:
ゴーリキイ記念文化宮殿
(地下鉄<ナルフスカヤ>駅近く。市中心部から少し離れていますが、地下鉄駅のすぐ近くなので移動しやすいかと思います。)

チケット価格:
600~2500ルーブル(1200~5000円位)

演目:
『カルメン』
(アロンソ版を下敷きにしたウラジーミル・ロマノフスキー版)

『小品集』
(「雪娘」、「マジュヌーンの涙」(ニザーミーの詩「ライラーとマジュヌーン」を基にした創作バレエ)等より)

出演者:
イーゴリ・コールプ
アリーナ・ヴァーレンツェワ
アナスタシア・ロマチェンコワ
オレーシア・ガピエンコ
エカテリーナ・オダレンコ
エフゲーニヤ・シュターネワ
アンドレイ・カスヤーネンコ
デニス・モロゾフ
アレクサンドル・オマール
デニス・アリエフ

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by jicperformingarts | 2017-03-31 21:34 | イベント・ゲスト情報 | Comments(0)

モスクワ音楽堂:ロシア・バレエのスター達

4月9日(日)19:00~、モスクワ音楽堂のスヴェトラーノフ・ホールにて『ロシア・バレエのスター達』というガラ公演が開催されますので、概要を御紹介します。モスクワ音楽堂はパヴェレツ駅の近くにあるとても近代的なホールです(古くて恐縮ですが訪問記はこちら)。

演目:
『カルメン組曲』『ボレロ』他、小品集

チケット価格:
1500~5000ルーブル(3000~10000円程度)

出演者:
オクサーナ・スコーリク(マリインスキー・バレエ)
エフゲニー・イワンチェンコ(マリインスキー・バレエ)
アンドレイ・イェルマコフ(マリインスキー・バレエ)
アレクサンドラ・イオシフィディ(マリインスキー・バレエ)
アナスタシア・ニキーチナ(マリインスキー・バレエ)
アナスタシア・ロマチェンコワ(ミハイロフスキー・バレエ)
アントン・プローム(ミハイロフスキー・バレエ)
エリカ・ミキルチチェワ(モスクワ音楽劇場バレエ)



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by jicperformingarts | 2017-03-28 06:27 | イベント・ゲスト情報 | Comments(0)

2017.02.26 モスクワ音楽劇場バレエ『白鳥の湖』カルダシュ&ミハリョフ

オクサーナ・カルダシュ
イワン・ミハリョフ

 オクサーナ・カルダシュが好きなので行ってみました。お気に入りのダンサーだからというのもあるのでしょうか、とても満足度が高い公演でした。

 カルダシュはふくらはぎなど筋肉はしっかりしており、ザハロワに代表される、しゅるんとした蔦のような造形美とはまた違いますが、鍛え抜かれたアスリート的な身体の曲線はそれはそれで美しいです。2幕(1幕2場)のアダージョでは、王子と目が合う寸前で目を逸らす一方(アダージョ後半では少し目が合うようになるのですが)、オディールの時は王子を凝視する対比が心憎いです。基本的にオデットもオディールも無表情気味なのですが、オディールの時は、笑みを浮かべる一歩手前で止めているような、全然違う印象の表情でした。第4幕では、演出の妙もあるのでしょうが、許しを乞う王子を無視して立ち去ろうとするが、見捨てきれずに戻ってきて絶望に支配されつつも許しを与えるところも、大げさな表情の演技はありませんでしたが、マイムの間も含め、味わい深さがありました。
 32回フェッテは後半はシングルのみなのでスーパーテクニックがあるわけではありませんが、第2幕のソロでは、左右対称にデヴェロッペも上がるし、ポーズ一つ一つでぴたりと止まれるポワントの強さもあり、全幕通じて技術面で目立った減点要素はありませんでした。

 イワン・ミハリョフは、スタイルの良いロシア系の中でもひときわ脚が長く、物腰穏やかな、おっとりお坊ちゃん王子の佇まいでした。
 濃ゆい演技というわけではありませんが、第2幕で、オデットを見つめ続けてもオデットが目を逸らし続けるのでしょんぼりしているあたりから、第3幕の「オデット(実はオディール)が自分を好きになってくれた!!」という素直な喜びに溢れた黑鳥のパ・ド・ドゥのソロ、そして第4幕でオデットに許しを乞う時もしつこく食い下がらず、ああ一応自分のやらかしたことの意味を理解してるんだな~と思わせる一連の流れから、好感度が高い王子でした(脱線しますが、この許しを乞う場面、群舞18羽+大きい白鳥3羽+小さい白鳥4羽=25羽から一斉に王子に拒否を突きつけるところは壮観です。この25羽の中心にあって、唯一明確な拒絶を示さないのがオデットです)。

 道化のサレル・アファナシエフはシベリア出身なのかな?という容姿です。東アジア系っぽいお顔の道化はちょっと新鮮です。バネのある跳躍だけでなく、回転からも若さがあふれる感じです。モスクワ音楽劇場はキャラクターダンサーが充実していますが、新たな逸材です。
 
 一方で、三羽の大きな白鳥、パ・ド・カトル(セルゲイエフ版等定番の演出ではパ・ド・トロワ)ではこれというソリストはいませんでした。しかし、パ・ド・カトルではいまいち地味だったセルゲイ・マヌイロフは、第3幕のマズルカでは、パートナーのスタニスラワ・アントワとともにぐいぐい前に進む疾走感がありよかったです。



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by jicperformingarts | 2017-03-20 18:11 | 公演の感想(バレエ) | Comments(0)

HP更新記録(2017.03.18 :4月ペテルブルク公演予定

4月サンクト・ペテルブルクの公演予定を作成しました。

 4月のサンクト・ペテルブルクの公演予定を作成しました。4月上旬は、マリインスキー国際バレエ・フェスティバルです。
 また、『イェヌーファ』や『カーチャ・カバノヴァ』をベースにしたオペラ『嵐』、『利口な女狐の物語』をベースにした『Vixen.Love』など、4月はレオシュ・ヤナーチェクの作品がペテルブルクで色々上演されるようです。1854年生・1928年没の作曲家なので、特に何かの記念年というわけでもなさそうです。ただの偶然でしょうか。



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by jicperformingarts | 2017-03-18 13:10 | HP更新記録 | Comments(0)

ベラルーシ・ボリショイ劇場:Ballet Summer at the Bolshoi

ベラルーシ・ボリショイ劇場では6月13~19日まで「Ballet Summer at the Bolshoi」というバレエ・フェスティバルを開催します。丁度、ベラルーシ査証が一部不要になるというニュースもありましたので、御紹介します。

http://bolshoibelarus.by/index.php/eng/schedule-ticket/baletnoe-leto

6月13日(火)19:00~ 『アスタナ・バレエによる公園(演目未定)』
6月14日(水)19:00~ 『アスタナ・バレエによる公園(演目未定)』
6月15日(木)19:00~ 『アスタナ・バレエによる公園(演目未定)』
6月16日(金)19:00~ 『白鳥の湖』
6月18日(日)18:00~ 『“パキータ”よりグラン・パ』『ソネット』『6DANCES』
6月19日(月)19:00~ 『ガラ・コンサート』



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by jicperformingarts | 2017-03-18 09:34 | フェスティバル情報 | Comments(0)

2017.02.25(夜) ボリショイ・バレエ『イワン雷帝』ワシーリエフ&ヴィノグラードワ

イワン・ワシーリエフ
マリア・ヴィノグラードワ
アルチョム・アフチャレンコ

 『イワン雷帝』鑑賞2回目です。作品に関する補足は前の投稿をご覧ください。この夜公演では、イワン雷帝を当たり役にしていたユーリー・ウラジーミロフ75歳の誕生日を記念して彼が招待されており、芸術監督のワージエフからの祝辞・花束贈呈があり、その後彼の現役時代の映像をスクリーンに流してからの公演開始となりました。

 夜公演の主役はイワン・ワシーリエフ。彼なので、跳んで魅せるところでは当然観客は沸きます。演技も迫力がないわけではないのですが、全球全力フルスイングで同じ打線というか、雷帝の狂気の変遷という点では物足りないところもありました。彼の細君のヴィノグラードワがアナスタシア役ということで、きっと昼公演では観られなかった相思相愛ぶりが観られるはず!と手ぐすねを引いて待っていたのですが、今度は、観客から観た愛情表現の度合いが、アナスタシア>>>雷帝で不均衡でした。難しいですねー・・・。
 といっても完全に演技が単調だったわけではなく、二幕冒頭のパ・ド・ドゥでは、アナスタシア懐妊中なのかな?と思わせる(史実でも子供がいます)演技、そしてアナスタシアの仇を討った後、彼は本当はもう死んでもいいんだろうなー、と思わせる狂気の笑みなど、良い所もありました。
 また、体格に恵まれたダンサーというわけではないので、階段2段飛ばしの振りや、ラストの縄を絡ませる所、そしてリフトに余裕がなく、この作品の世界観の完成度に影響を与えている部分はありました。

 ヴィノグラードワは長身で現代的なモデル風というか、美人なのですが中世ロシアの姫君としては違和感がある容姿なので、雷帝が見初めるところでは、一瞬「え?意外な好み…」となったのですが、戦争からの夫の無事の帰還を祈るソロでは、伸ばした腕の先・目線の先には、ちゃんと雷帝がイメージされていたような気がします。そして重病の雷帝を看病するところでは悲痛さも伝わってきます。また、彼女は股関節がきれいに開くので跳躍に鮮やかさがあり、その後、雷帝の帰還がした後の踊りには、演技・技術と相まって素敵な晴れやかさがありました。
 ただ、やはり清純さという点では今ひとつなので、第2幕の、霊となって雷帝と踊るところでは浮遊感はありませんでした。

 クルプスキー公は夜公演もアルチョム・オフチャレンコ。昼公演は第4ヤールス(実質6階)、夜公演は第1ヤールス(実質3階)で観ていたためか、夜公演ではアフチャレンコの跳躍を観て、エレガントに高く跳ぶなあと実感しました。ただ、より近い目線で観ても演技の淡泊さは変わりませんでした。

 その他、鐘つき男達・勝利の使い達・オプリーチニキ(いわゆる雷帝の秘密警察)などのキャストもほぼ昼公演と同じでした。この作品、筋金入りのボリショイ・ファンでない限り、主要3人以外はほぼ個体識別できません。3人の心理を丹念に描くドラマと捉えればいいのでしょうが、キーマンであるクルプスキー公が薄味だったので、ドラマとしての濃密さが足りず、舞踊的なバランスの方が気になり、主要3人とそれ以外を埋める役が欲しいなあと思ってしまいました。
 あとは、映画『イワン雷帝』のためにプロコフィエフが作曲した音楽が基になっており、オリジナル音楽ではないので仕方ないことではあるのですが、甘ったるい場面では、もっと『ロミオとジュリエット』級に甘ったるい音楽が良かったです。とはいえ、一からバレエ化された作品としては、演出含めかなり緻密に作り込まれていて見応えがあります。


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by jicperformingarts | 2017-03-09 19:02 | 公演の感想(バレエ) | Comments(0)

2017.02.25(昼) ボリショイ・バレエ『イワン雷帝』ラントラートフ&スミルノワ

ウラディスラフ・ラントラートフ
オリガ・スミルノワ
アルチョム・オフチャレンコ

 ソ連バレエを代表する振付家のグリゴローヴィチによるオリジナル・バレエです。16世紀ロシアで専制的な政治を打ち立てたイワン雷帝を主役にした作品です。歴史的事実をなぞってはいますが、時系列に彼の生涯を追うというより、雷帝の心が闇・狂気にとりつかれていく前半生に焦点が当てられています。
 かなりざっくり説明すると、第一幕が、即位→最初にして最愛の妻アナスタシアとの出会い(二人が結ばれるまでには何も波瀾万丈なく、気づいたら結婚しています)→戦争→病で死にかける→その隙に王座を奪おうとした貴族を粛清。第二幕は、幸せな二人の踊り→アナスタシアの毒殺→毒殺を企てた貴族達の処刑→味方のいない孤独な王座で苦しむ、という感じです。

 鬱バレエの呼び声高いこの作品を敬遠していたため、往年のスター達の名演も知らず、何の先入観もなく観ましたが、ラントラートフは熱演していました。アナスタシアと踊っているところのデレっぷりをしっかり見せてくれたので(役柄の性質上ツンしかないと思っていたので驚きました。)、彼女の死を嘆くところ、そして彼女という心のオアシスを失って、心が病んでいく過程に説得力がありました。もちろん、戦争の場面では、『スパルタクス』を彷彿とさせる力強い跳躍も見せ、君主としての風格も見せてくれました。
 第一幕・第二幕とも、身体全体を使った上での超顔芸で狂気を表現して終わりますが、第一幕の、臣下に裏切られ専制君主のプライドを傷つけられたことによる、ある意味純粋な苛烈さと、第二幕の他者を呪うような影のある表情と、違いが良く出ていました。
 なんとなくまだ若手のつもりで彼を観ていましたが、2006年バレエ学校卒ということで、既にプロ11年目。中堅への階段を順調に昇っているということでしょうか。

 というラントラートフの熱愛の相手としては、スミルノワはちょっと淡泊すぎるかなあと思いました。他の花嫁候補と並んで踊るところでは、神秘的というか他の花嫁とは一線を画す存在感があり、雷帝が一目惚れするのも納得なのですが、戦争に行った夫を心配する→無事雷帝が帰還して歓喜→病で瀕死の雷帝の身を案じて嘆く、という起伏に演技がついていっていないというか、雷帝への愛をあまり感じませんでした。
 印象的な大きい瞳をしたダンサーですが、顔のパーツの配置が微妙にアンバランスなので(すみません)、第二幕で、アナスタシアの幻とイワン雷帝のパ・ド・ドゥでは、スミルノワの顔がイコンのように見えてきてしまい、「そうかー、雷帝がいくら救いを求めても御利益はなかったかー」と思考が脱線してしまいました。そして、眼の存在感がありすぎて、意外にも精霊らしさがありませんでした。 

 ドラマ上、非常に重要な役なのがクルプスキー公です。大貴族にして雷帝の友人でしたが、密かに愛していたアナスタシアを雷帝に奪われたことから彼を憎み(実際は王位簒奪の野望もあったようですが)、彼を暗殺する陰謀に加わり、流れでアナスタシアを毒殺してしまいます。このあたりの設定は参照する資料により変わりますが、私には、陰謀仲間の貴族達がアナスタシアを毒殺するのを止められなかった、というように見えました。
 死にゆくアナスタシアとの長いパ・ド・ドゥなど、重要そうなパートも多く与えられています…が、オフチャレンコの演技からは、嫉妬・悔恨・慟哭といった感情のほとばしりが観られず残念です。彼の高いテクニックと貴族らしい品格は得がたい資質だと思うのですが、もうちょっとはっちゃけて欲しいです。


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by jicperformingarts | 2017-03-02 20:22 | 公演の感想(バレエ) | Comments(0)


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