ロシア:劇場のしおり


旧ブログ名:『サンクト・ペテルブルクからのひとこと日記』■サンクト・ペテルブルクやモスクワを中心に、ロシア各都市の劇場トピックスなどをご紹介しているJIC旅行センターのブログです。
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2/29 ミハイロフスキー劇場「ライモンダ」

     ライモンダ/アナスタシア・マトヴィエンコ  
     ジャン・ド・ブリエン/デニス・マトヴィエンコ
     アブデラーマン/ウラジーミル・ツァル


  デニス・マトヴィエンコはアブデラーマンの方がいいのではないかと思いました。あれほど血気盛んに「俺を観ろ!」アピールをするジャンも初めてです。アナスタシア・マトヴィエンコについてはファンの方がいたら申し訳ないですが、あまりいい印象を持たなかったので、感想は控えさせていただきます。
 脇はおなじみ「レニ国」の方々ですが、個人的にはライモンダの友人を踊ったタチヤナ・ミリツェワの表情が大人っぽくなっていて驚きました。彼女の踊りを久々に観ましたが、アラベスクも「ふん!」という気合なしにすっと入るので美しいです。元々長い首と腕なので、とても美しいご婦人ぶりでした。
 もう一人の友人のアナスタシア・ロマチェンコワもコントロールの効いた堅実な踊りが好印象です。白の婦人を踊ったエルビラ・ハビブリナは、これまた久々に観ましたが、踊りはほとんどないので調子のほどはわかりません。ただほっそりとした古典的なたたずまいがピッタリでした。
 その他キャラクター・ダンスでは「サラセンの踊り」をおどったナタリア・ルィコワとアレクセイ・クズネツォフが勢いがあってよかったです。コールド(群舞)は人数が少なかったし、動きもさほど大きくないのでこの日は調ってたと思いますが、その他の細かいところで少しバタバタしてたかなと思います。
 衣装はトータル・コーディネートとしてはどうかというところもあったけれど、個々に見ていくと非常にきれいです。特に2幕のライモンダの衣装が深い青に細かいラインストーンが縫い付けられててとてもキレイでしたし、3幕群舞は白-金で高級感があり、生地も繊細かつ上品でした。
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by jicperformingarts | 2008-02-29 19:00 | 公演の感想(バレエ)

2/28 ボリショイ劇場 「トリプル・ビル」

   “クラス・コンサート”/マリア・アラシュ ナタリア・オシポワ イワン・ワシーリエフ
   “MISERICORDES”/ドミトリー・グダーノフ など
   “In the upper room”/ナタリア・オシポワ アンドレイ・メルクリエフ など

 
「黄金のマスク」フェスティバル鑑賞④
 “クラス・コンサート”は“エチュード”のような作品ですが、バレエ学校生徒も登場するし、バレエ団ソリストがフル稼働してるんじゃないかというくらい華やかな作品です。マリア・アラシュはこの日は素敵でした。凛とした雰囲気があるので、チュチュよりレオタードの方が似合います。そしてマリア・レオノワが良かったです。モスクワ舞踊アカデミー校長の娘なので、当初は七光りかな?と思っていたのですが、イヤイヤ失礼しました。跳躍も回転もバランスよく上手だし、プロらしくて好きな踊りです。あと、ネリー・コバヒゼは持ってる空気がとても美しいです。そのほかスクワルツォフもノーブルにテクニックを披露してくれたし、ソリストとして登場はしませんでしたが、ヴァチェスラフ・ロパーチンが目立っていました。イワン・ワシーリエフとナタリア・オシポワも、こいういう作品ですからテクニック全開にして盛り上げてくれました。
 “MISERICORDES”はとてもキレイなコンテンポラリー作品です。それしか書くことがないとも言う(笑)と言っても退屈なわけではなくて、「まあキレイだわあー」と見惚れてたらいつのまにか終盤、というかんじで、特にスヴェトラーナ・ルンキナとエカテリーナ・シプリナが良かったです。
 “In the upper room”はトワイラ・サープ振付のコンテンポラリーです。まず音楽が昨日観たノヴォシビルスク・バレエ団の“Whispers in the Dark”と同じでビックリです。でも同じ音楽で構成もちょっと似てるのに、ここまで印象が変わるものなのか、と思いました。こっちはともかく淀んだ感じがするので観ててしんどかったです(笑)構成が複雑すぎで流れがなかったせいもあるかもしれません。部分的に入る女性ヴォーカルがまた呪われそうで怖かったです。快いものが優れたものとは限りませんが、サラッとしてて好みなのは“Whispers in the Dark”の方です。ダンサーに関しては、こちらもダンサー大量投入の演目ですが、もうオシポワのための舞台という感じでした。とんではねてまわって…若いっていいですね。  
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by jicperformingarts | 2008-02-28 19:00 | 公演の感想(バレエ)

2/27 ボリショイ劇場「一幕バレエの夕べ」 (ノヴォシビルスク・バレエ)

      “アポロ”/ロマン・ポルコーヴニコフ クリスチーナ・スタロスチナ
      “Whispers in the Dark”/ナタリア・エルショワ など6人
      “セレナーデ”/アンナ・ジャロワ など

 
「ゴールデン・マスク」フェスティバル鑑賞③ 
 まずアポロですが、20歳とアポロと16,7歳のテレプシコーラです。いくらこの作品が直接「ゴールデン・マスク」賞と関係ないとはいえ、首脳部も思い切ったことするなあと思いました.。当初アポロは芸術監督のイーゴリ・ゼレンスキーが踊ることになっていましたが、聞いたところでは2月上旬の時点で既にポルコーブニコフの出演が決定していたそうなので、急な代役、ということではないようです。
 そのポルコーヴニコフですが、跳躍が重たいのが惜しいです。ただ、確か「バヤデルカ」で観た時も初日と二日目で出来が全然違ったので、慣れればどんどん良くなるのかもしれません。顔の大きさとか音感とか努力次第ではどうしようもないものは備えている若手なので、体をもうちょっと絞って(笑)頑張ってほしいです。スタロスチナも既に何回か観ていますが、緊張していたのかこの日は跳躍に伸びやかさがなく、足音も大きかったです(というかこの日はこのカンパニー全般、足音が大きめで、あれー?と思いました)。とはいえ背中やわらかくて素敵ですし、アラベスクもキレイで素材のよさが伺えるので、将来楽しみなペアだと思います。
 そして“Whispers in the Dark”ですが、暗闇から聞こえてくるささやきをイメージした作品なのでしょうか、湿度高そうな音楽でスパスパ踊っていくところが面白いコンテンポラリー・ダンスです。以前観た時より踊りの幅が広がった印象で、中盤も飽きませんでした。構成は変わっていないはずなので、踊りこんできたからかな?と思います。エルショワは華やかになってたし、ポルコーヴニコフは正直こちらの方がイキイキしてた気がします(笑)全体にスピード感がありました。元々ロシア人ダンサーは長い手脚で広い可動域なので、エドゥアルド・リャンも振付け甲斐があるわよねーと思いました。
 第3部は“セレナーデ”です。出だしはあまりよくなかったのですが、後半は健闘していて、ジャロワは足音もほとんどしなかったし、コールドもキレイにマスマスしてました。イリヤ・ゴロフチェンコはサポートがややへっぴり気味なのが気になるけども、なかなかノーブルで良かったですし、アンナ・アジンツォーワは透明感があってバランシンが似合っていました。21日にプルミエ(新作披露公演)があったばかりだそうですが、ごまかしのきかないバランシン作品なので、これを踊りこんでいけばカンパニーのレベルは格段に上がるだろうなあと思いました。
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by jicperformingarts | 2008-02-27 19:00 | 公演の感想(バレエ)

2/26ゴーリキー記念ニジェガローツキー国立ドラマ劇場 「ラン・フォー・ユア・ワイフ」  

 とても歴史あるドラマ劇場で、現在210シーズン目(参考までに、マリインスキー劇場は現在225シーズン目)です。人民芸術家・功労芸術家の数も多いので、街にとっても重要な文化施設ということなのでしょう(上記の称号は純粋に芸術家の才能に応じて、というわけではなく、劇場・地方自治体などがどれだけ政府側にプッシュするかにかかっています)
 この作品はイギリスの劇作家、レイ・クーニの戯曲で、抱腹絶倒なくらいわかりやすいコメディです。あらすじは「規則正しく二人の妻との二重生活を続けていたタクシーの運転手が、ある日事故に巻き込まれたことからことが露見しそうになり、隠そうとするほど嘘が嘘を呼び収拾がつかなくなってしまう」という感じです。
 正直スラングが多すぎてセリフは2,3割しかわかりませんでしたが、間合いはさすがプロの役者。絶妙です。というわけでそれなりに笑わせていただきましたし、周りのロシア人は大爆笑してました。ストレート・プレイの方がバレエやオペラより大衆向けだなあと実感です。
 あと、歌舞伎でよく観る回り舞台がここにもあり、場面転換も面白かったです。
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by jicperformingarts | 2008-02-26 19:00 | 公演の感想(その他)

2/25 クレムリン大会宮殿「海賊」(クレムリン・バレエ)

      メドーラ/アレクサンドラ・ティモフェエワ
       コンラッド/アイダル・シャイドゥーリン
       ビルバンド/アンドレイ・ロパーエフ

 
  グリゴローヴィッチによる改訂版です。音楽もあらすじ・設定もかなり作り変えてありました。まずアリとギュリナーラは出てきません。物語としては自然になったと思いますが、原典版(?)のあの不自然さが古典らしさだったんだと実感しました。結構安っぽくなったような気が…。
 メドーラは奴隷商人に養われている秘蔵の一品という設定なのですが、登場した瞬間のソロが、コンサートでよく見る“エスメラルダ”のヴァリエーションだったり、衣装が基本真紅だったのもあって、可憐さはあまりなかったです。ティモフェーエワの笑顔がそもそもサイボーグっぽいせいもありますが(笑)、華はあるし、ピルエット3回転もするんとこなすテクニックもあるので、悪くなかったと思います。
 そして海賊コンラッドは友人のビルバンドと嵐に巻き込まれるけど、かろうじて難破を免れ上陸したところでメドーラを見初めて、救出ついでにさらっちゃう、という設定。この役を踊ったシャイドゥーリンは見た目はいいけども、跳躍の着地で必ずもたつくのが気になります。一方のビルバンド、ロパーエフは回転が上手でよかったです。それにしても極道の世界は制裁が恐ろしいです。最後、コンラッドを騙したことがバレた彼はパアンと射殺されてしまいます。
 ランケデム(奴隷商人)はおじいちゃんという設定なので、本来ギュリナーラとランケデムが踊るパ・ド・ドゥは「奴隷と奴隷商人」というディベルティスマンに変更されています。ここではクリスチーナ・クレトワが頑張っていました。プレパラシオン(跳躍など大技の前の“準備”の動き)が雑なのが気になるものの、身体能力は抜群です。アラベスクにしろポジションに入るのが早いので、テンポの早い動きも軽やかにこなしていました。
 衣装・装置は遠目には美しいけど、オペラグラスで見ると、柄の不調和が気になります。そして花園の場ではあまりに色とりどりすぎてこちらも調和を損なっている印象。メドーラが蛍光ピンクのチュチュだったのにもヒエーと思いました。
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by jicperformingarts | 2008-02-25 19:00 | 公演の感想(バレエ)

2/25 コンセルヴァトーリア ラフマニノフ・ホール 「エフゲニー・エピシュテインに捧げる」

 コンセルヴァトーリアの学生による公演ということで、入場無料の公演でした。とはいっても既にプロ活動している人が大半なので、とってもハイレベルでした。一人を除いてみんな国際コンクール優勝者(それも複数のコンクールで、という人が大半)の肩書きを持っているところはさすがにモスクワのコンセルヴァトーリアです。演目も順番も変更が激しく、プログラムがあまり意味がないくらいだったので、わかるところだけで感想を書きます。
 ヴァイオリンでの“ラ・カンパネラ”を聞いたのは初めてだったのですが、ピアノとはまた違った趣きで素敵です。イーゴリ・ツィンマンのテクニックはすごいの一言に尽きます。その他曲名が聞き取れなかったのですが、チャイコフスキーを弾いたヴァイオリニストが、髪型も演奏も爆発的で面白かったです。
 フルート奏者ではエフゲーニア・チェピコワが特に印象的でした。ボッザのアリアも良かったし、“くまんばちが飛ぶ”(リムスキー=コルサコフ)はとても可愛かったです。ピアノではキリル・クジミンの“愛のよろこび”(クライスラー)が力強くてよかったと思います。
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by jicperformingarts | 2008-02-25 15:00 | 公演の感想(コンサート)

2/24 ボリショイ劇場「ジェローム・ロビンズ・プロ」 (ペルミ・バレエ)

       “四季”/ヤロスラヴァ・アラプタノワ ナタリア・モイセーエワ 
       “コンサート”/ヤロスラヴァ・アラプタノワ ナタリア・モイセーエワ


 「ゴールデン・マスク」フェスティバル鑑賞②
  まず作品が良かったです。概してペルミは振付家の選択が巧みだなという気がします。“コンサート”は少し冗長な気もするけれど、“四季”は見ごたえがありました。カンパニーとしては足音が大きいのと(キエフの翌日だっただけに)いつ見ても同じソリストなのが気になるけれど、コールド(群舞)は以前現地で見たときより見栄えは格段に良かったです。フェスティバルだから選んだのでしょうか。
 まず“四季”ですが、春からでなく冬から始まるところが心憎いです。衣装も普通のクラシックチュチュの上にショーゼットのスカートでキレイでしたし、それから11月にぺルミで見た際に見つけたとても美しいコールドの女の子が今日も踊っていたので嬉しくなりました。
 春がヤロスラヴァ・アラプタノワとロベルト・ガブドゥーリン。アラプタノワは「黄金のマスク賞」の最優秀女性ダンサー部門にノミネートされています。でも、個人的に一番印象に残っているのは秋です。深みのある赤の衣装の群舞は迫力がありました。ナタリア・モイセーエワは回転が上手だし、パートナーのセルゲイ・メルシンのテクニックには会場も沸いていました。実際跳躍は高かったです。
 “コンサート”でも主役のバレリーナ役をアラプタノワが務めました。透明感のあるほっそりした容姿の彼女ですが、実は演技派なのか、なかなかのコメディエンヌぶりでした。構成は、劇中劇というか、コンサート会場から始まっていつの間にか数々の(ええ、エピソード10位まであったのではというくらい数多くです)ドラマが繰り広げられ、でもちゃんと着席してジャン!!とコンサート終了という感じです。途中ちょっと飽きるんですが、「ああ、あるある(笑)」という絶妙なユーモアがちりばめられていて盛り上がっていました。
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by jicperformingarts | 2008-02-24 19:00 | 公演の感想(バレエ)

2/23 ウクライナ国立オペラ劇場(キエフ・バレエ)「森の詩」

      マフカ/タチヤナ・リオゾワ
       ルカシュ/ゲンナジー・ジャーロ


 前述のとおり白クマを諦めてまで観にいった公演だったので、これでつまらなかったらどうしよう…と思っていたら、これまた大満足の公演でした。キエフの文化水準は想像以上に高かったです。
 「森の詩」はキエフのオリジナル作品です。パンフレットがウクライナ語なので確信は持てないのですが、初演は1946年と結構伝統あるバレエのようですし、今まで踊り継がれてきただけのことはある、と思いました。あらすじは大雑把に言うと森の妖精マフカと村の青年ルカシュが恋に落ちて結婚するけど、妖精は農作業ができないので姑にいびられ、ルカシュもチャキチャキ仕事をする未亡人キリナとちょっと浮気してしまい破局、マフカは猫柳に姿を変えてしまい、後悔のあまりルカシュは頭がおかしくなってしまう、という感じです。確か「SWAN」というバレエ漫画でこの作品を扱ったことがあると思うので、興味のある方はご参照ください。ただ、やっぱり少女マンガなのでルカシュをより善良に描いてたのね、と思いました。実際舞台で観るとバレエ史上一、二を争う最低男ぶりです(笑)
 ウクライナといえば、実はダンサーの名産地。ざっとあげてもサヴェトラーナ・ザハロワ、ウリヤナ・ロパートキナ、エレーナ・フィリピエワ、ウラジーミル・マラーホフ、イヴァン・プトロフ、デニス・マトヴィエンコなどなど。実際、コールドバレエを観て、そもそも基礎値がとても高いのに驚きました。16人のコールド(群舞)は跳躍も多いしかなり派手に動くのですが足音はかなり小さめです。
 主役のリオゾワは後半からメキメキよくなって、「バヤデルカ」を彷彿とさせる三幕では、憂い顔が映えるし、足音も小さくて幻の風情がピッタリでした。相当難しいフェッテをテクニックご披露にならずに魅せてくれたのはビックリです。
 ルカシュを踊ったジャーロはサポートがとても上手で、かなりアクロバットなリフトも危なげなくこなしてました。人としてはどうしようもない役柄ですが、1幕と3幕の変貌ぶりが唯一の救いでしょうか。楽しそうにキリナと再婚しといてマフカが現れたとたん呆然自失されても…とは思いましたが、3幕の悔やみっぷりはすごかったです。
 マフカの友人を踊ったユリア・トランダシールが、「ザハロワがそもそもマリインスキーにも去らなかったらきっとこんな感じだったんだろうなあ」という優雅さでイヤ美しかったです。ペレレスニクは、スタイルはイマイチだし伸びやかさはないけどエネルギッシュでよかったので、キャスト表が一部手書きで、筆記体のウクライナ語が読めないので、名前がわからないのが残念です。それから、小悪魔さんががんばってるな~と思ってキャスト表を見たら寺田宣弘さんでした。
 そして「森の詩」というだけあって、装置が正に森の中でした。あれだけ木の幹を描き込む書き割りも珍しいし、なにより舞台の奥行きを活かした装置のおかげで、メカに頼らずに妖精の世界を表現できていたと思います。その他、う~ん、ヤラレタ…という演出も多くありました。衣装はマフカが一幕、蛍光黄緑で登場してウ!と思った以外はフォークロア調がかわいらしくて好みでした。音楽も派手さはないけど哀切な、という感じで良かったです。
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by jicperformingarts | 2008-02-23 19:00 | 公演の感想(バレエ)

2/23 ウクライナ国立サーカス

  大層失礼ながら白状すると、時間つぶしのつもりで入ったサーカスだったので、レベルが高くてビックリしました。冬らしく「氷上サーカス」と「白クマ」が目玉のプログラムです。スケート・ショーに近いというか、失敗したら命にかかわるような大技はあまりなくて、代わりに「わあ~キレイ♪」と魅せてくれる感じでした。このためだけにスケートができる人を集めたとは考えにくいので、やっぱりみなさん無敵の運動神経なんですね!
 特に印象深かったのは大きなスチールパイプで出来た三角錐や立方体のオブジェのようなものを持った人たちがくるくる回しながら滑る出し物です。スケートだから動きも滑らかだし、色とりどりの照明が反射してとてもきれいでした。他にも直径2メートルくらいの車輪を使った演目では夜光塗料が施された衣装が派手でよかったし、60センチくらいはある高いスケート靴を履いて優雅に滑るお姉さんのスパイラルはサーカス離れした美しさでした。ということでスケートであることをめいいっぱい活用したプログラムです。
 その他フラフープもすごかったです。火をつけたフラフープを操るところまではありがちですが、それを宙吊りでやるのには意表をつかれました。
 17:00開演だったので、19:00~のバレエ公演に間に合わせるべく、後ろ髪を引かれる思いで前半のみで会場を後にしました。白クマが観れなかったのが非常に心残りです…。ポスターの写真がとても可愛かったので…。
 プログラムは大体2ヶ月ごとに変わるようなので、いつもこの出し物というわけではありませんが、この趣味のよさなら他のプログラムでも充分楽しめるのではないかと思います。のでキエフに行かれる際は是非足を運んでみてはいかがでしょうか。
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by jicperformingarts | 2008-02-23 17:00 | 公演の感想(サーカス) | Comments(0)

2/22 モスクワ音楽劇場   「カモメ」

      トレープレフ/ドミトリー・ハムジン
       ニーナ/ヴァレリア・ムハノワ
     アルカーディナ/オクサーナ・クジメンコ 
       トリゴーリン/ゲオルギー・スミレフスキ

 
「ゴールデン・マスク」フェスティバル鑑賞① 
(本当は他のジャンルを含めもっと沢山公演が行われているのですが、自分が観たものだけご紹介します)
 コンテンポラリー・ダンスの巨匠ジョン・ノイマイヤーの振付です。丁度似たような時期にエイフマンが同名の作品を製作したので、両振付家のインタビューでもよく比較を求められていました。使っている作曲家がラフマニノフ、チャイコフスキーなど重複しているし、舞台をバレエシーンに置き換えているなど、確かに共通点も多いのですが、実際観ると趣きはこうも違うものなのか、と思いました。洗練の度合いでいけば、ノイマイヤー版の方が数段上です。少し物憂げなピアノ音楽がとても似合う繊細な世界で、逆にフルオーケストラの迫力勝負の部分はエイフマンの本領発揮かな、と思うので、どちらも甲乙つけがたいです。
 衣装も装置も照明もすべてノイマイヤーが手がけているということで、統制された美しさがあるし、なにより色の選択がどれも絶妙で、チェーホフらしからぬ清々しさです。
 トレープレフのドミトリー・ハムジンがまた、美しい環境の中で育った繊細な少年という感じがピッタリだったので、彼が叩きのめされていく様はちょっとかわいそうでした。そのあたりはキレイ過ぎて「カモメ」本来とは異なるというか、彼がつぶれていくのはトレープレフ本人の無気力にも原因があることをもっと前面に出して欲しかった気もします。
 オクサーナ・クジメンコ、ゲオルギー・スミレフスキは共に劇場の看板ソリストに相応しい鷹揚さ、貫禄で想像通りよかったし、ニーナを踊ったヴァレリア・ムハノワは初めて観ましたがスレンダーな知性派美人で踊りもよかったです。身勝手な役柄ではありますが、善良そうなオーラがあるので許されます。
 こんな感じでどのダンサーも素晴らしかったです。クラシック・バレエで観ればまた印象も違うのかもしれませんが、今日のところは大満足です。
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by jicperformingarts | 2008-02-22 19:00 | 公演の感想(バレエ)


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ボリショイ・ザール(*マールイ・ザールと共通)

■その他(編集中)
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