ロシア:劇場のしおり


旧ブログ名:『サンクト・ペテルブルクからのひとこと日記』■サンクト・ペテルブルクやモスクワを中心に、ロシア各都市の劇場トピックスなどをご紹介しているJIC旅行センターのブログです。
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12/29  ミハイロフスキー劇場 「スヴェトラーナ・ザハロワ ガラ・コンサート」

    これでバレエは年納めです。順不同になりますが、まずザハロワについて一気に感想を書きます。
第一部 「カルメン組曲」 カルメン/スヴェトラーナ・ザハロワ 
 ホセ/アンドレイ・ウヴァーロフ トレアドール/デニス・マトヴィエンコ
   ザハロワのカルメンは「絶品」ではありませんでした。クラシックだった、とかそういうことではなく、単に個性の問題だと思います。ポーズは深くてメリハリもつけてるし、何より華やかです。ただ、ザハロワの音の使い方は「軌跡を見せる」もので「ポーズを見せる」ではないので、カルメンだと音に遅れ気味に見えてしまいます。そのせいか、この役に必要不可欠な生命力がいまひとつで演技にも前のめり感がないので、そのポーズの大きさが浮いてしまっていた気がします。キュート路線で押すカルメンの方が魅力的だったのでは。
    一方マトヴィエンコは全てが前のめりで(笑)、「オレを見ろ!!」オーラがまさしくトレアドール。ウヴァーロフはいい人そうすぎて恋人を刺し殺すような人には見えなかったのが残念です。
第二部
 「Revelation」 (平山素子が振付けたコンテンポラリー作品です。)
 「マルグリットマニア」アルテム・シュピレフスキーと
   カルメンを見ているときの違和感は完全に抜けていて、自然に「ああ、すごくきれいなダンサーだな」と思いました。
 「イゾルデの死」アンドレイ・メルクリエフと
   クシシュトフ・パスター振付で、ワーグナーのオペラ「トリスタンとイゾルデ」をダンスにしたものです。イゾルデの衣装が素敵でした。
 「Voice」
   こちらもパスター作品です。オペラの歌つきの音楽に合わせて、コミカルに踊るというものですが、衣装はクラシック・チュチュだし、振付もクラシックが多用されています。やはり、チュチュ姿のこの人が放つ輝きは、ただごとではありません(笑)一気に会場がオリュンポス山です。といってもクラシック・クラシックしているわけではなく、この作品を踊るザハロワはとてもキュートで魅力的でした。
   こんな感じで、ザハロワは「カルメン組曲」とコンテンポラリー4作品を披露してくれたのですが、バラエティも確保しつつ、後半になるにつれどんどん魅力的になっていくという素晴らしいプログラム構成だったと思います。

 「ラジオとジュリエット」より デニス&アナスタシア・マトヴィエンコ
   エドワード・クルーグが振付けたコンテンポラリー作品からの抜粋です。デニス・マトヴィエンコの動きは本当に軽やかで、複雑なステップをサラッとこなしていました。
 「くるみ割り人形」ニーナ・カプツォ-ワ ヤン・ゴドフスキー
   カプツォーワはとてもかわいらしいですが、グリゴロヴィッチ版の「くるみ割り人形」はテクニック的にとても高度なものを求められるので、しんどそうでした。ゴドフスキーは軸のきれいな回転が印象的です。
 「ディアナとアクティオン」デニス&アナスタシア・マトヴィエンコ
   超絶技巧で会場を沸かすデニス・マトヴィエンコに対し、アナスタシアは影が薄かったかなあと思います。彼女の魅力は、結構大部分がスタイルの良さ由来なので、ザハロワとカプツォーワにはさまれると、あまり目立ちません。
 「海賊」ニーナ・カプツォーワ イワン・ワシーリエフ
   カプツォーワの衣装がシンプルながらとてもきれいでした。32回転はフラフラでしたが、テクニック面ではワシーリエフが過剰なくらいアピールしてくれたので(笑)、彼女の何気ない仕種のかわいらしさなどなどを堪能させていただきました。
 「アダージョ」アンドレイ・メルクリエフ
   彼は元はここ、ミハイロフスキー・バレエ(当時はムソルグスキー記念バレエ)所属で、マリインスキー、ボリショイと移籍してきたダンサーです。そんなわけで、今日は彼にとっても凱旋公演。観客の拍手も一際大きかったです。
 フィナーレ  ロシアのこういうリサイタルでフィナーレがあるのは珍しいですが、やっぱりあった方が盛り上がりますね! なによりザハロワがすごく楽しそうで可愛かったです。
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by jicperformingarts | 2007-12-29 19:00 | 公演の感想(バレエ)

12/26  ボリショイ・ドラマ劇場 「ドン・キホーテ」 (エイフマン・バレエ)

      ドン・キホーテ/ユーリ・スメカロフ 
      キトリ/ニーナ・ズミエヴェッツ
      バジル/アレクセイ・トゥルコ


 今日の演目も、古典バレエ「ドン・キホーテ」を「頭のおかしいおじいちゃんの妄想ワールド」に作り変えたものです。音楽の入れ替えが激しいので、元の場面を思い出しながら観ると楽しいです。精神病院の場面では、繰り返し“夢の場”の音楽が使われていて、その能天気さがおかしかったです。他にも、“ファンタンゴ”(第3幕)や“トレアドール”(第一幕)はドン・キホーテが踊ります。まぁまぁ彼の夢の世界なんですから華を持たせないとということでしょうか。見た目はクラシック版と同様、よぼよぼのメイクなんですが、踊りだすと結構超絶技巧がふんだんに使われてるので、「あれっ若い!」と思います。そんな彼を演じたのはスメカロフですが、もうちょっと不健康さが欲しかったような。
 一方、キトリは衣装もやってることも古典版とあまり変わりません。3幕のグラン・パもほぼそのままです。ズミエヴェッツは跳躍は大きいし、関節の可動域も広くて、舞台上で一際目を引きます。指先など細かいところはさておき、クラシックとしても充分見られるレベルです。
 でもバジルのトゥルコは連日の公演でお疲れだったのでしょうか、音楽に遅れ気味で残念でした。それでも狂言自殺の場面は面白かったです。
 それにしても、このカンパニーの公演を観ると、いつも群舞の持つエネルギーに圧倒されます。鬼才エイフマンの求心力でしょうか、優れた振付家が率いるカンパニーは、マリインスキーなどの大カンパニーにはないまとまりがあります。作品・群舞というハード的要素が抜群に優れているので、エイフマンはどの公演を見てもハズレにはなりません。今回はソリストがあまり良くなかったのでアタリではありませんでしたが(笑)1月4日にはミハイロフスキー劇場で「カモメ」が上演されるので、そちらを楽しみにしようと思います。
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by jicperformingarts | 2007-12-26 19:00 | 公演の感想(バレエ)

12/25  ボリショイ・ドラマ劇場 「赤のジゼル」 (エイフマン・バレエ)

      バレリーナ/エカテリーナ・コザチェンコ
      バレエ教師/オレグ・マルコフ
      パートナー/アレクセイ・トゥルコ


 日本でのツアーはもう長いこと行われていませんが、世界でも非常に評価が高いロシア・のモダンバレエ・カンパニー「エイフマン・バレエ」の公演です。この作品はオリガ・スペシフツォワの生き様にインスパイアされて作られたそうです。
 大雑把なあらすじとしては、「将来を嘱望されたとある共産圏の若手バレリーナが、西側からやってきたパートナーに恋をして、恩師さえ捨てて亡命して彼を追いかけて来たものの、彼には既に恋人がいて(しかも男)全てが行きづまって絶望した彼女はついに気が狂ってしまう」という陳腐でさえあるものですが、エイフマンはこういう汎用性のある筋書きを大迫力で魅せるのが上手いです。エイフマン作品のどこが好きかというと、1幕より2幕のほうが盛り上がり、そしてエンディングがいつも面白いところ。この作品のラストは姿見を7枚使った演出で、バレリーナの意識が深いところに沈んでいくさまを表現していて印象的でした。
 その他全体の演出について触れますと、「ジゼル」とは言っても、音楽は最後の夜明けの鐘がなる場面以外はまったく別の曲を使用していましたし、衣装も「赤」にこだわりすぎるところもなくて、安っぽい感じは全くしません。古典バレエ「ジゼル」の劇中劇のシーンは、どこまでが現実でどこからが空想の世界なのかはハッキリわかりませんでしたが、漂う禍々しさはまさしく狂気の世界です。
 そんな作品を踊りこなしているカンパニーですが、ソリストに関しては多少作品負けしていた印象。コザチェンコはクラシックもちゃんと踊れるところがいいですが、この人本来の持つ輝き!というのはあまり感じられませんでした。男性陣もさすがのカッコよさなのですが、このバレエ団の看板ソリストの踊りを知ってしまった後では、どうしても物足りなさを感じてしまいます。
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by jicperformingarts | 2007-12-25 19:00 | 公演の感想(バレエ)

12/24  マリインスキー劇場 「ガラ・コンサート」

 「ガルージンと輝ける仲間たち」と「ロパートキナと輝ける仲間たち」を同時上演したかのような公演でした。格が違う…(笑)
 バレエファンの私ですが、この公演に関してはオペラの出し物の方が楽しめました。演目数が多いので、印象に残ったもののみ箇条書きで感想を述べます。
第一部
 「エフゲニー・オネーギン」よりポロネーズ(オーケストラ)
 オペラ「アレコ」より イリヤ・バンニク
 オペラ「ジャンニ・スキッキ」より ヴィクトリア・ヤストレボワ
 バレエ「海賊」 エルヴィラ・タラソワ アンドレイ・バタロフ
   バタロフの胸毛が気になって仕方ありませんでした。
    いくらダンサーは踊りで勝負といっても、鳥の巣みたいで…(笑)
 オペラ「カヴァレリア・ルスティカーナ」より アンナ・マルカロワ
 オペラ「愛の妙薬」よりロマンセ ドミトリー・ヴォロパエフ
    歌手のおかげか曲のおかげかわかりませんでしたが、
    とてもひきこまれました!
 バレエ「タラス・ブーリバ」 アンドレイ・イワーノフ
   バレエ・ガラならもうちょっと拍手が大きかっただろうに…惜しいです。
 オペラ「ランスへの旅」より ダニール・シュトーダ エレーナ・ツヴェトコワ
    ツヴェトコワは鈴を転がすというより鈴を引きずるような声だったけど、
    ほとんど動いてないのにちゃんとドラマになってるのには感心しました。
 オペラ「アルルの女」より ダニール・シュトーダ
 バレエ「アレルキナーダ」 エレーナ・シェシナ アンドレイ・イワーノフ
 オペラ「セビリアの理髪師」より ヴィクトル・コロチッチ
    この方もお芝居が達者でいらっしゃる。小洒落た感がイタリア・オペラでした。
 バレエ「ディアナとアクティオン」 タチアナ・トカチェンコ ミハイル・ロブヒン
   ロブヒンが頑張ってて「おおっ」と思いましたが、トカチェンコは伸び悩んでる印象。 
 オペラ「オテロ」より ウラジーミル・ガルージン ナタリヤ・チムシェンコ
   一幕のデュオでした。
   彼のオセロを全幕で観ていただけに、その後が思い出され…
第二部
 「カルメン」より序曲(オーケストラ)
 オペラ「サムソンとデライラ」より オリガ・サヴォワ
 バレエ「病めるばら」 ウリヤナ・ロパートキナ イワン・コズロフ
   おととし観たときよりも、ずっと良くなっていました。
   ロパートキナは私の中では「雪の女王様」というイメージなので、
   「母性」とか「生々しい女らしさ」を削ぎ落とした作品だと、彼女は本当に神々しい。
 「ウィーンの森の物語」(オペラ) ラリサ・ユージナ
   彼女の超高音に眠気も吹き飛んだのか、面を上げる人が多かったです。
   傾斜の少ない平土間席にいたので、一気に舞台が見にくくなりました(笑)
 バレエ「バヤデルカ」 タチアナ・トカチェンコ ダニール・コルスンツェフ
 オペラ「トスカ」より ウラジーミル・ガルージン
   アンコールの「トゥーランドット」もですが、もうプッチーニの音楽は本当にきれい!
   この歌手で聞けて本当に良かったです。 
 オペラ「パリアッチ道化師」より ウラジーミル・ガルージン
   ここら辺からもうガルージンの独壇場で、
 アンコールに 「トゥーランドット」の“誰も寝てはならぬ” を披露してくれました。
   個人的にはこれが今日一番のパフォーマンスです。余韻に浸りたかったので、この日は歩いて帰宅しました。
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by jicperformingarts | 2007-12-24 19:00 | 公演の感想(オペラ)

12/16 ノヴォシビルスク国立オペラ劇場 「バヤデルカ」

     ニキヤ/ナタリヤ・エルショワ 
     ソロル/エフゲニー・イワンチェンコ
     ガムザッティ/アンナ・アジンツォーワ


 イワンチェンコはマリインスキーからのゲストです。ので結局このプルミエの主役ダンサー4人の内、生え抜きはナタリヤ・エルショワ一人ということになります。確かにこのカンパニーは男性陣が弱いので(というかカンパニーの水準の差は女性よりも男性陣のほうに露骨に表れるからなんですが)、ソロルの大技が多いこの演出でゲストを呼ぶのは仕方ないこととは思いますが、次は自前のキャストでプルミエ公演が行えるといいなあと思います。
 その唯一の生粋ノヴォシビルスクっ子のエルショワですが、クラシックとしてもそう見劣りしないレベルだし、なによりきちんと演技できるダンサーなので、良かったです。一方イワンチェンコは…立ち居振舞はちゃんとワガノワなのですが、演技が適当でした(笑) とはいえ、サポートにもソロの大技にも不安は全くないのはさすがです。
 ガムザッティのアジンツォーワは、やっぱりフェッテはグラグラなんですが、気位の高さがちゃんとガムザッティでした。一幕2場のニキヤと言い争う場面では、ニキヤに自分の婚礼用のティアラを見せることが多いのですが、このバージョンでは代わりにハイ・ブラーミンが置いていったニキヤのヴェールを使います。こうすると「聞いたわよ、私の未来の夫と付き合ってるんですってね」的なせりふが浮かび上がってきて、うわあ怖!と思いました。
 黄金の仏像は両日ともロマン・ポルコーブニコフでした。初日は結構ぐらついてましたが、二日目はミスなくまとめてきました。いかにも黄金の仏像要員な彼なので、当然のように喝采を浴びていました。
 ここがこの街唯一のオペラ劇場なので、当然市民の大部分はこの作品は初見なわけですが、最初に観たバヤデルカがこれなら運がいいんじゃないかな、と思います。大層失礼ながら、まさかシベリアでこんなバレエが観れるとは、と思ってしまいました。2日通してみると、キャストがほとんど重複しているので、まだまだ層は薄いのかな~という気はするのですが、コールドもきれいだったので、5年後に期待です。
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by jicperformingarts | 2007-12-16 18:30 | 公演の感想(バレエ)

12/15 ノヴォシビルスク国立オペラ劇場 「バヤデルカ」 

      ニキヤ/エレナ・ヴォストロティナ
     ソロル/イーゴリ・ゼレンスキー
     ガムザッティ/クリスチーナ・スタロスチナ


 芸術監督を務めるゼレンスキーが演出も手がけて更に主役も踊るというプルミエ公演でした。この公演を見た日本人はほぼ皆無だと思うので、ちょっと詳しめに感想を書きます。
 まず演出に関して。2幕までは至って正統派ですが、3幕はちょっと変わっていて、結婚式の場面はなしで、影の王国からそのまま寺院崩壊になります。自分から天罰受けに行ったように見えるので、「ほんっとソロルってどうしようもない男だよねー」と言おうとしたら先手打たれました(笑)転換の都合上、影の王国が森の中という設定なので、まるでインド版ジゼルです。でも装置がとても良かったので、この3幕はとても気に入りました。
 装置はグルジア人のダヴィド・モナヴァルディサシビリ。舌かみそうです(笑) グルジアの血でしょうか。装置が本格的にアジアで、アジア人としてはおおっと思いました。ユニークだと思いますし、森の装置が本当に森のにおいがしてきそうで素敵でした。衣装はロシアでは有名なバレエ歴史家・デザイナーのアレクサンドル・ワシーリエフです。遠目に見てると悪くはないのですが、スパンコールがまんべんなくキラキラ、とか縁取りが単調とか、のっぺりした印象で、オペラグラスでじっくり観る楽しみがなくて残念です。あとは、ソロルの衣装だけが嫌がらせのように変でした(笑)
 ダンサーに関して。ニキヤを踊ったヴァストロチナは元マリインスキーの期待の星で、今は移籍してドイツのドレスデンで踊っています。巫女らしい神々しさはないのですが、年頃の女の子という感じで、かわいらしいニキヤでした。3年ほど前に彼女の「白鳥の湖」を観た時は、血の気が全く通ってないようなお人形さんタイプに見えたので、だいぶ成長したんだなあと思いました。3幕では足音がほとんどしなくて、クラシックとしての品格も保ってるし、跳躍のときも身体能力をひけらかすこともなくて好印象でした。
 そしてソロルですが、う~ん、偉そうですね! 戦士という設定なのですが、将軍とかにしか見えません(笑)威厳ありすぎて、純愛はどうかな~と思ってたのですが、実はその威厳が崩れた瞬間が印象的になるのでよかったです。
 ガムザッティのスタロスチナはまだ学生なので、ガムザッティはちょっと早かったかなあと思います。やっぱりガムザッティはテクニックになんの不安もない人に踊ってもらわないと、舞台がしまりません。それでもジュテは軽やかで素敵だったし、精一杯演技していて、応援したくなる子でした。 
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by jicperformingarts | 2007-12-15 18:30 | 公演の感想(バレエ)

12/14  モスクワ音楽劇場 「マダム・バタフライ」 

    蝶々さん/ナタリア・ムラディモワ 
    ピンカートン/ミハイル・ウルソフ


 日本人はこの作品を舞台で観てはいけないのかもしれません…。どうでもいいツッコミに終始してしまって、オペラ本来の楽しみ方が出来ません(笑)
 最後に蝶々さんがハラキリするのでビックリしました。それまでは、まあイタリア・オペラなんだし、と思えば許容範囲だったのですが、最後の最後に「うわあ、もう我慢できない!」とついプッと笑ってしまいました。刀にキスしてから切腹って、微妙に騎士道と混ざってるし…でも最後にちゃんと三途の川渡ってるし…。研究してるんだかしてないんだか(笑)
 そのインパクトで肝心の公演全体の感想が吹き飛んでしまいましたが、ピンカートンのウルソフは良かったと思いますし、蝶々さんのアリアは旋律にうっとりなので、やっぱりこの作品はCDで聴きたいと心から思いました。
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by jicperformingarts | 2007-12-14 19:00 | 公演の感想(オペラ)

12/13  ボリショイ劇場「トリプル・ビル」

   “ショピニアーナ” アンナ・アントニーチェワ/ウラジミール・ネポロージニー
   “レッスン” ニーナ・カプツォーワ / ドミトリー・グダーノフ
   “カルメン組曲”  ガリーナ・ステパネンコ/ルスラン・スクワルツォフ


 “ショピニアーナ”この作品でこんなにしっくりくるペアも珍しいです。二人とも自己主張がそう激しくないダンサーなので、正に夢の風情とでも言いますか。アントニーチェワは腕の動きがダントツできれいです。他にも、マリア・レオノワのジュテも鮮やかだったし、居眠りする人続出の演目にもかかわらず(音楽が…思いっきりリラクゼーションなので…)、退屈しませんでした。
 そして“レッスン”ですが、前にツィスカリーゼで観た時は、登場した瞬間から変態らしさがにじみ出ていたので(実際そういう役柄なので)、グダーノフが普通に見えました。でもその分、異常者って結構身近に潜んでるのね、という意味で怖かったです。
 最後は“カルメン組曲”でしたが、なんと言ってもステパネンコが若かったです。とても42歳には見えません。登場した瞬間の華やぎにスターなんだなあと実感しました。スクワルツォフはこの日がホセ・デビューだったそうですが、色男色男しすぎず、必死さが良かったです。あんまり必死そうだったので、刺された後カルメンが「しょうがないわね、許してあげる」的な表情をしたので、うわあ、ロシアン・カルメンだあ~と思いました。
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by jicperformingarts | 2007-12-13 19:00 | 公演の感想(バレエ)

12/12 チャイコフスキー記念コンサート・ホール 「イーゴリ・モイセーエフに捧げる」

    出演:モイセーエフ監督国立アカデミー民族舞踊アンサンブル

 12月9日にモスクワについてから、何を観るか決めてチケットを揃えたのですが、この公演だけは満席だったので、当日にダフ屋さんから購入しました(※詐欺が横行しているせいか、ダフ屋からの購入は本来禁止されています)。100ルーブリのプレミアをつけられましたが、それでも行く価値はアリでした。
 このカンパニーは、最近亡くなったイーゴリ・モイセーエフが率いていた民族舞踊を専門とするカンパニーで、自前のアカデミーも持っています。民族舞踊、といってもロシアだけではなく、エストニア、ギリシャ、アルゼンチンなど、幅広いレパートリーを持っているので退屈しません。
  第一部が各国の民族舞踊を7つ上演、第二部がモイセーエフ振付の一幕作品「はげ山の一夜」という構成でした。「はげ山の一夜」は、2場構成で前半は特にあらすじのない民族舞踊を披露するプログラム、後半がゴーゴリの短編もモチーフにしたバレエとなっています。バレエファンには、この後半は夢オチの「ワルプルギスの夜」みたいなお話、といえばおわかりただけると思います。
 2時間があっという間に感じる公演でした。勿論アクロバットも他の民族舞踊アンサンブルにひけをとらないし、何より音感と、それにあわせて体を動かす能力など、ダンス全般に求められるスキルが非常に高いので、どなたでも楽しめる公演たったと思います。
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by jicperformingarts | 2007-12-12 19:00 | 公演の感想(フォーク・ショー)

12/20  マリインスキー劇場 「ライモンダ」

      ライモンダ/ウリヤナ・ロパートキナ
      ジャン・ド・ブリエン/イワン・コズロフ
      アブデラーマン/イリヤ・クズネツォフ

 
 サンクト・ペテルブルクが誇るバレリーナ、ロパートキナの出演日だけあって、ほぼ満席でした。本当に彼女はいついかなる時でも美しいです。踊りにスキがありません。割と回転系が苦手なイメージだったのですが、ピルエット2回転がポアントから降りる瞬間まで優雅で、イヤイヤ大変失礼しました~と思いました。実はこの日のお昼に、ワガノワ・バレエ学校生徒による「くるみ割り人形」のゲネプロを観ていたので、やっぱり一流のプロは違うわ!と当たり前のことで感心してしまいました。
 コズロフの古典に興味があって、この公演に足を運んだのですが…感想を書き出すのは保留にしておこうと思います。正直、あまりいい印象を抱かなかったのですが、彼は元モダン・カンパニーのソリストで、古典に戻ってきてまだ間もないので、これからに期待、ということで。
 クズネツォフは…この人はいつも死んでいく場面が本当に暑苦しいです(笑) この演出はソロが一つしかないし、比較的アブデラーマンの影が薄いのですが、この断末魔で、一気にジャンより強烈なインパクトを残してくれました。ロパートキナのが演技がかなり淡白で、憐憫の表情さえ読み取れないくらいだったので、なんだか可哀相になってしまいました。
 そのほか、「ライモンダ」は民族舞踊がふんだんに盛り込まれたバレエですが、特にスペインの踊りのガリーナ・ラフマノワとイスロム・バイムラドフがとても切れの良いダンスを披露してくれて、舞台が一気にしまりました。
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by jicperformingarts | 2007-12-12 19:00 | 公演の感想(バレエ)


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ボリショイ・ザール(*マールイ・ザールと共通)

■その他(編集中)
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