ロシア:劇場のしおり


旧ブログ名:『サンクト・ペテルブルクからのひとこと日記』■サンクト・ペテルブルクやモスクワを中心に、ロシア各都市の劇場トピックスなどをご紹介しているJIC旅行センターのブログです。
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カテゴリ:公演の感想(コンサート)( 7 )

2015.1.4 モスクワ音楽劇場「管弦楽入門」

指揮者:ヴャチェスラフ・ヴォーリチ
ガイド:アルチョム・ヴァルガフチク
ダンサー:エレーナ・ポドモゴワ、
      ティモフェイ・グーリン、ウラジーミル・フォーミン


 アウトリーチ等が盛んなヨーロッパの影響か、ロシアでも青少年向けの入門プログラムが増えてきたので、どんなものだろうと思い行ってみました。日本でいう就学年齢未満と思しき観客も多い中、休憩なしで80分程度の公演でしたが、あらゆる趣向を凝らしていて、ぐずりだす子どもはいませんでした。私自身とても面白く鑑賞しましたので、ロシア語がある程度できて(子どもが理解できる程度なので、難解なロシア語ではありません。)、オーケストラについてちょっと勉強してみたいなという方にはとてもおすすめです。

 プログラムは、ベンジャミン・ブリテンの楽曲の「マチネ・ミュージカル」「青少年のための管弦楽入門」「夕べの音楽会」で構成されています。出演は、指揮者のヴャチェスラフ・ヴォーリチと楽団員に加え、ガイドのアルチョム・ヴァルガフチクと、ダンサー3人です(コロンビーヌとハレーキン2人)。
 「マチネ・ミュージカル」の後、ガイドが淡々と解説しながら進行するのかな、と思っていたら、ガイドとダンサー3人が突然料理を始めます。「マチネ・ミュージカル」と「夕べの音楽会」がロッシーニからだったので、ロッシーニ風レシピということで、イタリアン料理のいいにおいが会場に漂います。 
 その後、「青少年のための管弦楽入門」「夕べの音楽会」と続きますが、ダンサーが大活躍です。「青少年のための管弦楽入門」の冒頭は、パーセルの「ムーア人の復讐」がベースになっているので、その寸劇をやったり(ガイド、指揮者も加わります。)、「夕べの音楽会」では、それぞれの民族衣装に着替えて、ボレロやタランテラなどを実際に踊って見せてくれました。もちろん、「青少年のための管弦楽入門」では、それぞれの楽器の特徴を解説するという基本は押さえているので、勉強にもなります。

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Photo:JIC旅行センター
(小ホールは大ホールとまたがらりと違う雰囲気です。)


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by jicperformingarts | 2015-01-06 00:38 | 公演の感想(コンサート) | Comments(0)

2011.11.12 ボリショイ・ザール「チャイコフスキー・ガラ」

指揮者:アレクサンドル・ポリャニチコ
イリーナ・マターエワ
エカテリーナ・シチェルバチェンコ
アンナ・マルカロワ
アレクセイ・マルコフ
アレクセイ・チホミロフ
アレクサンドル・アントネンコ


サンクト・ペテルブルク・フィルハーモニー交響楽団が、マリインスキー・オペラ等からゲストを招いて、チャイコフスキーの作品からオペラを中心にハイライトを上演するという企画でした。

 第一部は「エフゲニー・オネーギン」「スペートの女王」の抜粋でした。一番最初の演目は、「エフゲニー・オネーギン」より、タチヤーナが恋文を書く場面です。イリーナ・マターエワは可憐な少女というには迫力がありすぎたかもしれませんが、羽織っていたショールがいつの間にか床に落ちてるくらい熱演してくれました。そのほか、グレーミンがチホミロフ、オネーギンがマルコフという配役でした。

 第二部は、「イオランタ」をベースに、「雪娘」「オルレアンの乙女」、「くるみ割り人形」よりスペインの踊りという構成です。チャイコフスキーが「雪娘」を作曲していたことすら知らなかったので、当然初めて聞いたのですが、フォークロア的な要素があって、なんだか懐かしい旋律でした。
 なんとなく「イオランタ」=子供向けという偏見を持っていたので、大トリが「イオランタ」と聞いたとき、最初違和感があったのですが、とても盛り上がりました。実際、優しげなおとぎ話風のあらすじのせいか子供向けのマチネーで上演される機会が多い演目なのですが、こんなに素敵な音楽だったのですね! イオランタのチェルバチェンコも、華やかでよかったです。でも、この日一番拍手が大きかったのは、アレクセイ・マルコフが歌ったロベルトのアリアでした。

 「エフゲニー・オネーギン」「スペードの女王」という超名作すら大昔に1~2回聴いただけだったのですが、ロシアのTVで時々耳にする音楽もあったりして、これは全幕でもう一度聞かなければ!と思いました。
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by jicperformingarts | 2011-10-18 00:27 | 公演の感想(コンサート) | Comments(0)

12/30 オムスク国立音楽劇場 『ニューイヤー・ガラ』

 寒い時に寒い所へ三連発です。最初は西シベリアの都市オムスクです。と思ったら、飛行機が2時間半遅れたため、第一部が終わる頃に劇場に着きました。幕間はシャンパン・サービスの他、会場に設置されたミニステージのジェッド・マロース(ロシアのサンタクロース)と雪娘を中心に、観客みんなで飲めや歌えや踊れや状態でした(笑)

 ニューイヤー・ガラということで、詳細な内容は全く分からないまま行ったのですが、司会と5人のバニーボーイ(卯年ですから)が進行役で、歌を中心に短めの出し物をつないでいくのですが、歌謡ショーっぽいというか、お茶の間的です。
 鑑賞した第二部だけでも10の演目があるので、印象に残っているものだけ感想を書きます。
 バレエ・ソリストがメインの演目はピアソラの「タンゴ」くらいでした。所属ダンサーのエレーナ・ゴロヴィナ、セルゲイ・フラギン、アンドレイ・マトヴィエンコが踊りましたが、ゴロヴィナはスレンダーな美人で、タンゴらしい艶もありました。男性陣2人は、どちらか分かりませんが、片方が空中での回転がぐ~らぐ~らしていました。
 会場が一番盛り上がっていたのが、ロシア民謡2曲でしょうか。民謡を歌うロシアのおじさんの声の伸びにはいつも圧倒されます。今回は、功労芸術家なので言わずもがなです。
 そして、ああ、ロシア…と思ったのが「ディベルディスマン」です。5~6人のブラスバンドですが、みなさん、優雅に正装しているのに、青色のラメ入りウサギのお面を頭に付けています。顔は隠れないように付けているので、神妙な顔とのコントラストがまたすごいです。特にティンパニの男性の首にはモールのレイが…。

公演後は、夜行列車に乗ってノヴォシビルスクに向かいます。-22℃位だったのでシベリア基準でそこまで気温は低くなかったですが、それよりも風が強いのが辛かったです。

PHOTO:JIC旅行センター
こちらは1/1にもう一度オムスクに立ち寄った際に撮影

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by jicperformingarts | 2010-12-30 18:30 | 公演の感想(コンサート) | Comments(0)

2009.12.30 ボリショイ・ザール「ニューイヤー・コンサート」

 「オペレッタの夕べ」、と銘打ったニューイヤー・コンサートでしたが、会場には観光客が少なく、折角の年越しだし団欒でも、という感じの地元客が多く、落ち着いた雰囲気でした。とはいえ、演目はどれも華やか(クラシックは詳しくないので、知らない曲も多かったのですが…)で、チケット代300ルーブル(当時のレートで大体900円位)で贅沢な気分になれました。指揮は、ウラジーミル・アルトシューラーです。

 まず第一部の一発目にオッフェンバックの「地獄のオルフェ」の序曲です。「三時のおやつは文明堂~♪」はこの音楽だったのですね! 地獄でカステラ…??とは思いましたが、確かに文明堂も採用したくなる、ノリやすい音楽です。
 その後、フランツ・フォン・ズッペ、マックス・レーガー等の作品と続きます。オペレッタ中心ということで、マリインスキーのソリストであるジャンナ・ドンブロフスカヤ、ウラジーミル・サムソーノフも出演していました。二人とも、素人耳にもいい声でしたが、歌以外にも色々芸達者ですね! ドンブロフスカヤがユーディトに扮してカスタネットを持ってタンゴ風?に踊りながら歌ってくれたり、サムソーノフに至っては、「メリー・ウィドウ」で突然指揮者に変わって指揮を始めてしまっていました。そして、指揮者のアルトシューラーとワルツを踊るのがドンブロフスカヤと、連携もバッチリです。
 その他、マリインスキー付属のアカデミーのニコライ・エムツォフが出演していましたが。こちらは若いためが、はじけ具合まだまだこれからという感じです。

 そして第二部はシュトラウス、コールマン、ワルトトイフェルと続きます。シメはもちろんシュトラウスの「こうもり」です。当たり前ですが、バレエのオケとは全く音楽が違って感動しました(笑) 歌手も、指揮者も楽団員それぞれが楽しそうで、こちらも楽しい時間を過ごせました。
 
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by jicperformingarts | 2009-12-30 19:00 | 公演の感想(コンサート) | Comments(0)

2/25 コンセルヴァトーリア ラフマニノフ・ホール 「エフゲニー・エピシュテインに捧げる」

 コンセルヴァトーリアの学生による公演ということで、入場無料の公演でした。とはいっても既にプロ活動している人が大半なので、とってもハイレベルでした。一人を除いてみんな国際コンクール優勝者(それも複数のコンクールで、という人が大半)の肩書きを持っているところはさすがにモスクワのコンセルヴァトーリアです。演目も順番も変更が激しく、プログラムがあまり意味がないくらいだったので、わかるところだけで感想を書きます。
 ヴァイオリンでの“ラ・カンパネラ”を聞いたのは初めてだったのですが、ピアノとはまた違った趣きで素敵です。イーゴリ・ツィンマンのテクニックはすごいの一言に尽きます。その他曲名が聞き取れなかったのですが、チャイコフスキーを弾いたヴァイオリニストが、髪型も演奏も爆発的で面白かったです。
 フルート奏者ではエフゲーニア・チェピコワが特に印象的でした。ボッザのアリアも良かったし、“くまんばちが飛ぶ”(リムスキー=コルサコフ)はとても可愛かったです。ピアノではキリル・クジミンの“愛のよろこび”(クライスラー)が力強くてよかったと思います。
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by jicperformingarts | 2008-02-25 15:00 | 公演の感想(コンサート)

2/16 コンセルヴァトーリヤ 「ラフマニノフ/チャイコフスキー」

        オーケストラ/スヴェトラーノフ記念シンフォニー・オーケストラ
              指揮/ワシリー・ペトレンコ
              ピアノ・ソリスト/ミロスラフ・クルティシェフ

 
 何も考えずにチケットを買ったら、ピアニストも指揮者もペテルブルク出身で、折角モスクワに来たのに…(笑)と思った公演でした。とはいえ公演そのものはとっても楽しめました。
 第一部がラフマニノフの「ピアノ協奏曲第3番」と訳せるのでしょうか。とても繊細なメロディーで、咳をするのも憚られるほどでした。そういえば、モスクワのほうがペテルブルクよりも公演中に携帯電話の着信音が鳴ることが少ないです。クルティシェフは聴いているだけで指が引きつりそうな複雑な音楽をサラッと弾きこなしていました。このコンサートホールでオーケストラ従えてソロを弾くのはきっと気分いいだろうなあと思いました。
 第二部はチャイコフスキーの「交響曲第4番」になるのでしょうか。高音で2回ほど金管が音外してたような気もしますが…曲そのものがとっても華やかで迫力があるので、聞かなかったことにします。その華やかなAndante sostenunoの直後がAndantino in modo di kanzona は、暗いといえば暗いのですが、独特の穏やかさがあり、特に印象的でした。寝不足だったのに全然眠くならなかった自分にビックリしました(笑)
 コンセルヴァトーリヤの大ホールはクラシカルで素敵でした。やさしいクリーム色に包まれた空間で肖像画も並んでいて、貴族の邸宅ってきっとこんな感じ、と思いました。
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by jicperformingarts | 2008-02-16 19:00 | 公演の感想(コンサート)

12/11 モスクワ音楽堂 「ラフマニノフ・トリオ」

    出演:「ラフマニノフ・トリオ」
         ピアノ/ヴィクトル・ヤンポリスキー 
         ヴァイオリン/ミハイル・ツィンマン
         チェロ/ナタリア・サヴィノワ

 
 クラシックは素人なのですが、素敵な曲ばかりだったし、プログラムそのものが単調でない中にもまとまりがあったので、楽しめました!
 第一部はブラームスのピアノ音楽。シ長調8番というのでしょうか。
 第二部が個人的に楽しかったです。ハイドン、ブラームス、ファリャ、バルトーク、リストのスラブ音楽、スペイン音楽など、ロシアからみて「ちょっとエキゾチック」な曲を集めたプログラムです。一番気に入ったのはバルトークの「6つのルーマニア舞踊曲」で、メロディーがとてもきれいでした。
 大トリはリストの「ハンガリー狂詩曲」でした。聞いてるだけで指が引きつりそうです(笑) ヴァイオリンとチェロのピチカートでも掛け合いが、なんだかかわいらしかったです。
 モスクワのそれなりの格式があるコンサート・ホールだと、演奏家の質もある程度保証されているるので、公演予定表をみて、好きな作曲家の名前があったらそこで即決しても損はしないのではないかなと思いました。
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by jicperformingarts | 2007-12-11 19:00 | 公演の感想(コンサート)


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