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ロシア:劇場のしおり


旧ブログ名:『サンクト・ペテルブルクからのひとこと日記』■サンクト・ペテルブルクやモスクワを中心に、ロシア各都市の劇場トピックスなどをご紹介しているJIC旅行センターのブログです。
by jicperformingarts
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ロシア語短期研修を利用してバレエ三昧

 今更ですが、昨年2012年9月10日~10月5日まで約4週間、サンクト・ペテルブルクのデルジャーヴィン・インスティトゥートでロシア語を勉強してきました。デルジャーヴィン・インスティテュートは、全ロシアプーシキン博物館の協力により、2003年サンクトペテルブルグに設立された、外国人向けにロシア語を教える語学スクールです。授業の感想は、以前にもJICスタッフが研修に行っており、写真入りで詳しいレポートを書いているので、こちらの記事をご覧いただければ幸いです。

http://4travel.jp/traveler/jic/album/10205282/

Photo:JIC旅行センター
ロシア語短期研修を利用してバレエ三昧_f0169061_1493552.jpg

 ということで、もう私から書くことはないはずなのですが、こうしたロシア語研修を利用して観劇ライフを満喫するのもいいですよ!と訴えてみたく、少し記事を書かせていただきます。ちなみに、以下に書くお話は、どういうロシア語短期研修を利用しても大体当てはまる話だろうと思いますが、ロシア語初心者が安心して楽しくロシア語が勉強できる、というと、この語学学校はアットホームでいいんじゃないかなと思います。
 ここで、アットホームというよくある言葉に油断してはいけません(笑)基本的にロシア女の子は面倒見がいいのですが、デルジャーヴィンは、その母性が全開の語学学校です。ガリガリ勉強したい気分だった私は、研修初日~3日目は、キャッキャウフフな語学学校の雰囲気に戸惑ったくらいです。とはいえ、一部個人レッスンに振り替えるなど、やる気がある生徒には柔軟に対応してくれました。また、サンクト・ペテルブルク大学に比べると一定以上の語学レベルの生徒が少ない分、そのレベルのグループは少人数になりがちなので、逆に費用対効果は良かったかも、という気がします。いずれにしても、私ひとり死相を漂わす中(もともと別の用事があってロシアにいたので、後半は本当に忙しかったのです)生徒さんがみんな楽しそうにしていて眩しかったのが印象的です。

 さて、前置きが長くなってしまいましたが、サンクト・ペテルブルクといえば、マリインスキー劇場やミハイロフスキー劇場(レニングラード国立バレエ)という有名なオペラハウスが毎日のように公演を行っています。また不定期にエイフマン・バレエ等も公演を行うほか、時期によって様々なイベントが行われています。もちろん、クラシック・コンサート、演劇についても、世界でもトップレベルのカンパニーが数多くあります。
 そういう街に行って、色々な公演を観たい、と思ってらっしゃる方は私の周りにも多いので、そういう方をお気持ちを後押ししそうな情報を、以下に挙げていこうと思います。

①ホテル代が浮く
 ある程度まとまった日数ロシアに滞在すると、ロシアのホテルは高くて予算が…というのがネックになっている方が結構多いのですが、こういう語学学校のホームステイを利用すると、宿泊費を安く上げることができます。もし劇場行くから夕食はいらない、という方であれば、一人部屋・一日一食で、一週間170ユーロです(一日あたり約25ユーロ)。また、ホテル・デルジャーヴィンも一泊50ユーロという特別価格で宿泊できます(元は結構なお値段のするホテルだそうです。)
 その他、細かいところですが、ロシアも外食にお金がかかるので、インスティトゥートの食堂は生活費を抑える上でもありがたかったです。 

②ロシア人料金で公演のチケットが買える
 マリインスキー劇場では、チケットのお値段がロシア人価格と外国人価格に分かれています。公演や席のカテゴリーによっても割引幅は異なりますが、いい席で観ると結構お値段に差が出ます(今マリインスキー劇場のサイトを確認しましたが、6,000ルーブル→4,000ルーブルになったりするようです)。観光でサンクト・ペテルブルクに行けば、当然外国人料金で買うことになるのですが、デルジャーヴィン・インスティトゥートから支給される学生証を提示すると、ロシア人料金で購入できます。
 その他、ミハイロスキー劇場では「スチューデント・ウェンズデイ」という、月に一度、水曜の公演が、学生であればどの席も700ルーブル、という割引制度を設けています。私は、これで3,000ルーブルの席を700ルーブルで入手しました。
 研修初日のガイダンスによると、その他割引になる施設としては、エルミタージュ美術館(無料になります)、ロシア美術館(無料、時期により割引のみ)など、様々あるようです。

③着いてから観る公演が決められる
 ロシアでバレエ詣でをするにあたって、特にマリインスキー劇場で問題になるのが、出演者が決まるのが遅く、出演者が決まってからでは渡航の手配が間に合わない、ということです。ヤマをはって現地へ行ってみるものの、好きなダンサーの出演日と微妙にずれていた、というケースは往々にしてあるのですが、だからこそ、2~3週間滞在しているとニアミスが防げることが多く、ありがたいです。
 また、ミハイロフスキー劇場はともかく、マリインスキー劇場は公演2~3週間前の時点でチケットが売り切れることは少ないので、席種にこだわらなければ、現地に着いてからチケットを入手することも基本的に可能です。事前に旅行会社を経由して(つまり手数料を払って)チケットを手配しておく必要がないので、ここでも予算を抑えられると思います。

Photo:JIC旅行センター(私が撮った写真ではありませんが、ほぼ毎日、放課後のクラブ活動のような感じで美術館見学ツアーやこうしたロシア文化を体験できるワークショップが企画されています。)
ロシア語短期研修を利用してバレエ三昧_f0169061_1523515.jpg

 デルジャーヴィン・インスティトゥートの授業料などをまとめたパンフレットはこちらです。ざっと費用を計算してみると、「あれっ意外と安く納まるんだ」と思う方もいるのではないでしょうか。

 と、いくら書いても、2~3週間ロシアに行く時間なんてないという、お仕事のある人が根本的に抱える問題は残るのですが、だからこそ、時間を作れる!という機会のある方は是非御検討いただければと思います。一回ロシアに行くと、往復で3日・往復航空券代約10万円(時期により変動しますが)がかかる訳なので、ちまちまロシアに行くより、一回長めに渡航する方が時間もお金も効率的です。できれば、円高のうちに!
by jicperformingarts | 2013-01-30 00:04
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